Sunday, October 21, 2018

<た>行、<x む>動詞の集合、<は>行の離散


別のポストで収束(to converge)、離散(to diverge)の動詞を調べたことがあるような気がするが、そのポストがすぐには見つからないので、それとは別に書くことにした。だが今回は集合と離散。集合と離散は自然現象、社会現象を見る上で重要なコンセプトだ。

<た>行の集合

たたむ
たばねる (たば)
たむろす
たむ - ためる - たまる

ちかづく (形容詞 近い)
ちぢむ

つかむ
つく - つける、   つけあわせる、 つくる
つつむ
つどう
つぼむ (つぼみ) - つぼまる - つぼめる  (すぼまる、すぼめる、というのもある)
つむ (積む、摘む)
つむる (目をつむる)
つめる - つまる   (あ)つまる - (あ)つめる   <あ>は接頭語だった可能性がある。
つるむ

とむ(止む、留む) - とめる - とまる  (ま)とめる - (ま)とまる <ま>は接頭語だった可能性がある。


<つ>で始まる語が多いのが目立つが、超基本語の<つく(付く、着く)>に関連があろう。さらによく見ると<x む>動詞が少なくない。少し前にかなり気合を入れて ” うらみ、つらみの<xx む(mu)>動詞 ” というポストを書いたが、<集合>については気が付かなかった。<集合>はある意味では<内に向かって>おり、一方<うらみ、つらみの>もある意味では内向的な考え方だ。

<x む>動詞の集合

<x む>動詞

編む
組む
込む、込める
積(つ)む
詰(つ)む -> 詰まる、 詰める   詰め将棋の<詰め>
摘(つ)む
(あ)つむ -> (あ)つまる - (あ)つめる 


<xx む>動詞

あつむ - あつまる、あつめる
おさむ(収む、納む)ー> 収める、納める
かこむ
からむ - からまる、からめる
くるむ  - くるまる、くるめる、 ひっくるめる
すぼむ
たたむ
ちぢむ 
つかむ
つぐむ - 口をつぐむ(とじる)
つつむ
つまむ
つるむ
はらむ  - かならずしも集合ではないが、仲間を増やすと見る。
ふくむ - ふくめる <拡大して仲間に入れる>と見ることができる。重要なコンセプトだ。
よどむ

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例外

たるむ
ゆるむ


<は>行の離散

はぐ - はがす - はがれる
はぐれる
はぐらかす
はじく - はじける
はずむ 
はずれる
はなす - はなれる
はなつ
はねる
はらう (ふり払う)

バラす (バラ)  バラバラ

ひく  (ひき離す)
ひろげる - ひろがる (形容詞 広い)

ふくらむ
ふくれる
ふやす - ふえる
ふる (ふり払う、ふり離す)

ほぐす
ほころぶ     <つぼみがほころびる> (耳に心地よい響きだ)
ほどく      <むすびがほどける>  (耳に心地よい響きだ)


離散は否定的(negative)な面もあるが、以上の例では肯定的(positive)、開放的、外向的な意味の動詞が多い。<x む>動詞とは対照的だ。

この違いは<m>と<h>の発音、一方はくちびるを閉じる(口をつぐむ、とじる)、一方はくちびるを開(ひら)く発声に関連しているだろう。

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例外

はさむ



sptt

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