Friday, February 28, 2025

<できる>は動詞、形容詞?

 

だいぶ前に ”<できる>、<わかる>は動詞、形容詞、はたまた形容動詞? " というポストを書いたことがある(Nov 20, 2014)。読み返してみたが、イマイチ焦点ぼけだ。今回は<できる>だけを取り上げる。

1.動詞の<できる> 

<できる>は元来<出 (で) 来 (く) る>で、なにかが<出て来る>、古くは<出 (いで) 来る>の意だ。後で見るように、<出る>の連用形 <で>+<来る>の連用形<き>+<える>(可能を示す動詞語尾)由来も考えられる。

新しい火山(駅、政府)ができる。
にきび(おでき、できもの、みずむし)ができる。<おでき>、<できもの>は動詞<できる>由来の名詞(体言)だ。

それでは次にような例はどうか?

太郎はよくできる子だ。 

上の<できる>は、動詞とすると、文法的には体言<子>を修飾する(言い換えると<形容する>)連体形。それでは次はどうか?

太郎は数学がよくできる。

この構造はやや複雑。文法上、< 太郎は>の<太郎>は<よくできる>の主語ではない。主語は<数学が>の<数学>なのだ。< 太郎は>の<太郎>はいわゆる主題で<太郎についていえば>、<太郎はどうかといえば>という意味なのだ。そうすると<数学がよくできる>の<できる>はどういう意味になるのか。初めに述べた<出て来る>の<出来(でき)る>ではない。<数学がよく出て来る>は明らかにおかしい。この<できる>は<可能>とか<xx する能力がある>の意を表わしている。これは上で少し触れたが、<出る>の連用形 <で> + <来る>の連用形<き>+える(可能を示す動詞語尾)と考えられる。de + ki + eru -->de + ki + ru 、意味としては<出てこられる(これる)>だ。問題はこの原意<出てこられる(これる)>がどのようにして可能>とか<xx する能力がある>の意に変化、派生して行ったかだ。

太郎は数学ができる。

これを

象は鼻が長い。

と比べてみる。

文法構造上は

太郎、象は主題(象が長いわけではない。一方、不完全だが<太郎はできる>とは言える)
数学、鼻が主語

<できる>は (自) 動詞の終止形、<長い>は形容詞の終止形。

違うのは<できる>が動詞で、<長い>が形容詞、と言うことだ。<できる>は活用から見れば明らかに動詞だ。

太郎は数学ができる。

ところで、上で<数学が主語>と書いたが、<が>には、主語を示す以外に<対象を示す格助詞>とするのがある。

太郎は数学をできる

動詞的な意味

太郎は数学ができる -->太郎は数学できるようになる (出て来る)

これは変な日本語で、普通は

太郎は数学できるようになる (出て来る)。

この<が>は<対象を示す格助詞>とする。だがこれも変な日本語だ。<数学できる>とはどいうことか?

 

2.形容詞の<できる>

形容詞的な意味

太郎は数学ができる。 --> 太郎は数学ができる状態にある

とすると形容詞的、あるいは形容動詞的な意味になる。

手もとの辞書で<できる>を調べてみたが、たいそう複雑だ。よく調べていないが、大体は動詞扱い。 

参考

出典:デジタル大辞泉(小学館

大体は明らかに動詞なのだが、下記の解説、例文は動詞としては疑問が残る。



人格・能力・成績などがすぐれている。「彼は仕事が—・きる」「若いに似合わず人間が—・きている」「よく—・きる生徒

それをする能力や可能性がある。「ロシア語が—・きる」「—・きるだけ努力します」

11 (動作性の意味がある語に付いて、接尾語的に用い)そうする能力や可能性がある。また、そうすることが許される。…しうる。「運転—・きる」「拝観—・きる」「スタート—・きる」「そこへはお通し—・きません」「のんびり—・きる」


太郎は数学ができる。 --> 太郎は数学ができる状態にある。

は、内容的には

太郎は数学の問題を解く能力がある。
太郎は数学を理解する能力がある。 

さらには、もっと一般的に

太郎は数学能力がある。

と言い換えることができる。<能力がある>は短文、節になっているが、形容詞的な意味だ。英語で言えば capable。

能力と可能は意味が違うが、<できる>で間に合わせてしまう。

能力 ー できる能力がある。can、be capable、be able
可能 ー <できる>can、ありうる(可能性がある) 

可能 ー <できる>can

を使うと

太郎はこの数学の問題を解くことができる。

Taro can solve this math problem.

can は助動詞で <can + 動詞の原形>という文法構造になる。一方、日本語では

解くことができる

動詞の連体形+こと+が+できる

とするのが一般だ。英語文法の can の典型的な日本語訳か? この言い方、元来日本語らしくないが、可能をあらわす can の訳語としては間違いが少ない。そして形容詞的だ

xxすることが好き (だ).。
xxすることが嫌い (だ).。 

<好く>、<嫌う>は動詞だが、<好き><嫌い>は形容動詞の語幹で

好きな、好きだ
嫌いな、嫌いだ 

だが<できる><できるな>、<できるだ>とは言えないので形容動詞ではない。形容詞としても、活用からは

良くない
良くて
良い
良い
良ければ

美しくない
美しくて
美しい
美しい
美しければ 

できない (できれない)
できて  (できれて)
できる
できる
できれば (できれれば)

で、<できる>が問題。どう頑張っても形容詞に仲間には入れない。典型的な形容詞では

空は青い。空が青い。

という。

状況にもよるが

太郎はできる。  形容詞的。これは状態をあらわす<は>によるのだろう。
太郎ができる。  動詞的。
太郎ならできる。  動詞的。

また

太郎はできる子だ。

の<できる>は動詞<できる>の連体形、あるいは形容詞とみなすことができる。問題はこの<できる>の意味だ。上で

問題はこの原意<出てこられる(これる)>がどのようにして可能>とか<xx する能力がある>の意に変化、派生して行ったかだ。

と書いた。

回答は意外と簡単で、この<できる>は<よくできる>の意だろう。<よくできる>だと、かなり形容詞的になる。

一方、話はややこしくなるが、日本語には<可能の助動詞>というのがあって

太郎はこの数学の問題が解ける(解きえる)。

<解ける>は 

<解く>の仮定形<解け>+<る>

<る>が<可能の助動詞>となりそうだが、これは文法にない。(*) <解き>+<える>のなまり、とも言える。大阪あたりでは<できる>ー><でける>となまっているようだ。

行ける
来れる
書ける
読める

(*) これに関しては

<仮定形+<る>の可能、自発>(Jan, 2013

というポストを書いている。 

この言い方は便利で、ほぼ無意識に選択してつぃかっている。

ここではたばこを吸うことができません。
ここではたばこが吸えません。

ーーーー

さて、話は少し脇にそれるが、最近 中国語関係のブログ<sptt非典型中国語会話入門 (一部、広東語つき)>というの書き始めた。中国語を調べているうちに大きな発見をした。

Bake-baide で<可能>チェックしてみた。


可能 kě néng,解释为表示可以实现;也许,或许;能否;怎能、难道。
近义词大概 不妨 可以 能够 或者 或许 恐怕 也许 或将 未必 
 
释义

(①)(形)表示可以实现:可能性|动员一切可能动员的力量。②(动)也许;或许:他可能去了。③(名)能成为事实的属性;可能性:结果有两种可能。

 
上の<释义>によると、<可能>はなんと形容詞(形)、動詞(动)、名詞(名)なのだ。これは日本人、英語母国語人にとってはゆゆしき問題だ。副詞も助動詞も出てこない。別世界の文法と言える。
 
<副詞も助動詞も出てこない>は少し説明が必要。この<可能>はもともと<也许>という語を調べているうちに出てきた。
 
也许: yě xǔ 意思是近似于可能或者或许兴许等。
 
也许>の品詞名は出てこないが、使い方からして副詞で、<或者或许兴许>も同じような意味の副詞。問題は一番目の<可能>だ。
 
可能 kě néng,解释为表示可以实现;也许,或许;能否;怎能、难道。
 
で<可以实现>は<実現できる>で動詞っぽいが、恐らく形容詞扱い。
 
一方、也许,或许;怎能、难道> は中国語でどう扱うか調べていないが、日本語の感覚からは<副詞>、<副詞句>だ。
 
也许,或许:<多分、恐らく、あるいは>
 
能否,汉语词语,拼音是néng fǒu,意思是有才能与否;能够不能够。
 
<できる、できないこと> (これは名詞だろう)
 
怎能的意思是怎么能够。
 
<どうしてできる?>  (反語、修辞句)
 
难道 nán dào,意思是犹难说,说不定。
 
<xxではないか、xxではないのか?> (反語、修辞句)

また

近义词大概 不妨 可以 能够 或者 或许 恐怕 也许 或将 未必 
 
用法では日本語の感覚からは、ほとんど副詞とみなされる。したがって
 
(①)(形)表示可以实现:可能性|动员一切可能动员的力量。②(动)也许;或许:他可能去了。
 
という(形)(动)という説明は正しくないだろう。
 
可能  :英語では can、can be, could be。<多分、恐らく、あるいは>の意では、may,、may be,、might (be)、 probably。
 
英語、特によくわけのわからない英語の助動詞を無視すると

上の Baike-Baidu の解説からは、<可能>は形容詞(形)、動詞(动)なので、<できる>は<形容詞>の見方が出てきたわけだが、上述のように<あやしげな、正しくなさそうな>とことろがあるので、<可能>の例文を当たってみた。
 
 1.或許、也許。天空布滿了烏雲,等會兒可能會下雨。 

これは<可能=多分、おそらく>で副詞。

2.表示能成為事實的。我們要掌握一切可能的機會。 

これは<可能=表示能成為事實的、実現可能>で形容詞と言えないこともないが<可能的機會>と<的>があるで純形容詞と言えない。

3.可能性。據我判斷,發生這種事的可能不大。

これは<可能=可能性>で名詞。

 
Cambridge Dictionary
 
可能
perhaps uk /pəˈhæps/us /pɚˈhæps/ A2 adverb
used to show that something is possible or that you are not certain about something:

He hasn't written to me recently - perhaps he's lost my address.

他最近沒寫信給我——也許他把我的地址弄丟了。

arguably uk /ˈɑːg.ju.ə.bli/us /ˈɑːrg.ju.ə.bli/ adverb
used when stating an opinion or belief that you think can be shown to be true:

He is arguably the world's best football player.

他可能是世界上最好的足球運動員。

maybe
uk /ˈmeɪ.bi/us /ˈmeɪ.bi/ adverb
used to avoid giving a clear or certain answer to a question:

"Are you coming to Kelly's party?" "Maybe."

「你去參加凱利的聚會嗎?」「也許會去吧。」

maybe uk /ˈmeɪ.bi/us /ˈmeɪ.bi/ adverb
used to mean that something is a possible explanation for why something else happened:

"Why were you chosen for the team and not me?" "Maybe it's because I've been to more practices than you."

「為甚麼球隊選中了你,而不是我?」「也許是因為我參加訓練的次數比你多。」

perchance uk /pəˈtʃɑːns/us /pɚˈtʃæns/ adverb old use
by chance; possibly:

Do you know her, perchance?
你是否碰巧認識她?

presumably uk /prɪˈzjuː.mə.bli/us /prɪˈzuː.mə.bli/ B2 adverb
used to say what you think is the likely situation:

They can presumably afford to buy a bigger apartment.

他們大概買得起一間大一點的公寓。

may
uk /meɪ/us /meɪ/ A2 modal verb
used to express possibility:

There may be other problems that we don't know about.

可能有我們不知道的其他問題。

might uk /maɪt/us /maɪt/ A2 modal verb
used to express the possibility that something will happen or be done, or that something is true although not very likely:

I might come and visit you next year, if I can save enough money.

如果我存夠錢的話,明年我也許會來看你。

will uk /wɪl/us /wɪl/ modal verb
used to refer to what is likely:

That'll be Scott at the door.

敲門的可能是斯科特。

would uk /wʊd/us /wʊd/ modal verb
used to refer to what is very likely:

"The guy on the phone had a Southern accent." "That would be Tom."

「打電話的那個人一口南方口音。」「我估計可能是湯姆。」

might uk /maɪt/us /maɪt/ modal verb
past simple of the verb may, used especially when reporting what someone has said, thought, asked, etc.

I brought him some sandwiches because I thought he might be hungry.

我拿了些三明治給他,因為我想他可能餓了。

possibility
uk /ˌpɒs.əˈbɪl.ə.ti/us /ˌpɑː.səˈbɪl.ə.t̬i/ B1 noun
a chance that something may happen or be true:

It's not likely to happen but I wouldn't rule out the possibility.

這件事不太可能發生,但我不會排除有這種可能性。

prospect
uk /ˈprɒs.pekt/us /ˈprɑː.spekt/ B2 noun
the possibility that something good might happen in the future:

Is there any prospect of the weather improving?

天氣有可能好轉嗎?

likelihood uk /ˈlaɪ.kli.hʊd/us /ˈlaɪ.kli.hʊd/ C2 noun
the chance that something will happen:

This latest dispute greatly increases the likelihood of a strike.

最近的這場衝突極大地增加了罷工的可能性。

by any chance
C2 phrase
used to ask a question or request in a polite way:

Are you Hungarian, by any chance?

你或許是匈牙利人?
 

1)形容詞、動詞は出てこない。
2)<可能>が使われていない例文が少なくない。
3)助動詞= modal verbs、may, might, will,would での置き換えが多い。
 
 
 中国語の説明、英語の説明もかなり混乱していると言える。
 
 
 sptt
 
 
 
 
 
 

 

 

Saturday, February 15, 2025

regardless

だいぶ前に nevertheless を取り上げたことがあるが、今回は regardless。<less>に相当する一語の日本語はない。副詞としては<より少なく>、形容詞としては<より少ない>。使い慣れると便利な言い方で、

Taro is less bight than Hanako.  太郎は花子より頭がよくない。太郎は花子ほど頭がよくない。

さて、regardless だが、使い方としては of がついて

They'll do it regardless of the difficulty, bad weather / timing.

日本語ではよく<にもかかわらず>が使われる。 想定された特定の条件、状況なので<the>は必要。一般論であれば

Taro usually does it regardless of (any)difficulty, bad weather / timing.

でいい。不定冠詞の<a>は何かおかしい。regardless は単独で副詞としても可能。

Taro did it under the difficulty, bad weather / timing, regardless.

最後の例は regardless の代わりに、nevertheless, nonetheless、notwithstanding, however も可能。

実際のところ、regardless はあまり聞かない。なぜ regardlessを取り上げたかというと。中国語の<不管>、<尽管>を中英辞典でチェックしてみたら、一番目に regardless が出てきたからだ。例えば Cambridge Dictionary 

不管

regardless
despite; not being affected by something

I don't think children should be hit, irregardless of what they've done wrong.
我认为不管孩子做错了什么,都不应该打他们。
 
<regardless>ではなく <irregardless>となっているが、regardless = irregardless で否定的な意味に>つられて<ir->がついたもの。この現象は日本語にもある。
 
だから言わないこっちゃない。
言いださない前から、ことわるのか?
花子は学校にいかない前から読み書きができた。
 
 
その他では 

in spite of sth

(used before one fact that makes another fact surprising) despite:

 
例文は、上の例文を除きなぜか<不管>ではなく<尽管>が出てくる。混乱がある。動詞 to regard は

to regard A as B    A を B とみなす。

これはよく使う。<みなす>は<見なす>で語源的には<見る>が関係している。一方 regard の方も<見る>に関連している。
 
regard (Dictionary com)
 
First recorded in 1350–1400; (for the verb) late Middle English, from Middle French regarder “to look at”

だが、単に<見る>というよりは<関係づけて見る=見なす>。<不管>、<尽管>の<管>も似たような意味がある。おおもとは<筒状に楽器、管楽器>だったようであるが、意味が大き変遷して<掌管、管辖、管理等、to manage, to administer>の意味になっている。

<不管>は regardless、not to regard as、<見なさない>で<にもかかわらず>に通じる。さらには<xxに関係なく>とも訳せる。<放任条件、状態>の表示とも言える。


Cambridge Dictionary
 
尽管
 
こちらは例文が多い。
 
although

despite the fact that:

She walked home by herself, although she knew that it was dangerous.
她一个人步行回的家,尽管她知道那样做很危险。

though
 
despite the fact that:

albeit

although:

The evening was very pleasant, albeit a little quiet.
那个夜晚过得非常愉快,尽管有点儿冷清。

as

although:

Angry as he was, he couldn't help smiling.
尽管他很生气,可还是忍不住笑了。
 
(sptt: 以上はいわゆる ” 逆接 ” で regardless はダメだ。)

in spite of sth

(used before one fact that makes another fact surprising) despite:

In spite of his injury, Ricardo will play in Saturday's match.
尽管里卡多有伤在身,星期六的比赛他仍会出场。

(sptt: regardless of his injury で言い換えられる。)

for all

despite:

For all her qualifications, she's still useless at the job.
尽管她有种种资历,她还是不能胜任这项工作。

(sptt: regardless of all her qualifications で言い換えられる。)
 
never mind that

despite the fact that:

He's going on holiday for the third time this year, never mind that he has hardly any money left.
尽管他的钱已经所剩无几,他今年却要第三次去度假了。
 
(sptt: never mind that は初見。regardless of having hardly any money left で言い換えられない。)

have only (got) to phrase

If you say you have only (got) to do something, you mean that it is all you need to do in order to achieve something else.

If you want any help, you have only to ask.
如果你需要任何帮助,尽管开口。

(sptt: regardless of having only to askで言い換えられない。)
 
despite

without taking any notice of or being influenced by; not prevented by:

I still enjoyed the week despite the weather.
尽管天气不好,这一周我过得还是很愉快的。

(sptt: regardless of the weather で言い換えられる。)
 
notwithstanding

despite the fact or thing mentioned:

Notwithstanding some members' objections, I think we must go ahead with the plan. 尽管遭到一些成员的反对,我还是认为我们应该实施该计划
 
 (sptt: regardless of some members' objections で言い換えられる。)
 

with
 
despite something:

With all her faults, she's still a really good friend. 尽管有那么多缺点,她仍然是个真正的好朋友。
 
 (sptt: regardless of all her faults で言い換えられる。)
 
nonetheless

despite what has just been said or done:

There are serious problems in our country. Nonetheless, we feel this is a good time to return.
我们国家存在严重问题。但尽管如此,我们仍然感觉这是归国的好时机。
 
逆接用

 (sptt: 多分 Regardless で言い換えられる。副詞として。にもかかわらず)
 
 
大雑把にいうと、
 
不管は主に譲歩用(regardless (of)) 。尽管は主に逆接用。だが例外もあり、Cambridge Dictionary の混乱もこれによると考えられる。
 
尽管>の<>は <尽 (つ) くす>だが<管を尽くす>、<管尽くす>とはどういう意味か。現代中国語では、上のように<掌管、管辖、管理等、to manage, to administer>の意味になっている>。したがって
 
管理を尽くす、管理し尽くす
マネージ を尽くす、マネージし尽くす
 
大幅に言い換えると、尽管>は
 
いろいろやり尽くす 

さらに、したがって尽管xxxx>は
 
xxxx(し)尽くす (限度までする、限度までするので余地はない
 
上の

Cambridge Dictionary の例文では<逆接用>が多いが、意味としては

<xxxx(し)尽くす(た)ても
 <xxxx(し)尽くす(た)にもかかわらず
<xxxx(し)尽くす(た)>。それでも

肝心なのは<尽管>自体に<ても>、<にもかかわらず>、<それでも>の意味がないことで、これは言外にある。

では<譲歩用>はどうかというと、ここが肝心なのだが、譲歩の後ではそれに反する、というか<にもかかわらず>の逆接内容がくる。ややこしいのだ。
 
対比させると、順接では前半に<xxなので>のような状況、理由が述べられ、その後にその状況、理由から順当に推測される内容がくる。
 
疲れたので、ひと休みする。
 
一方、逆接、譲歩では
 
疲れたが、ひと休みしない。
疲れたにもかかわらず、ひと休みしない。
ひと休みしない。
 
となる。上の例文で、日本人になじみにくいのは

as

although:

Angry as he was, he couldn't help smiling.
尽管他很生气,可还是忍不住笑了。

<as>は普通順接用だ。<Angry as he was>と語順を変えないといけないのだろう。
 
with
 
despite something:

With all her faults, she's still a really good friend. 尽管有那么多缺点,她仍然是个真正的好朋友。
 
<with>も普通順接用だ。ここでは<still>は必須だろう。
 
 
参考 https://zhidao.baidu.com/question/587503683432044405.html
 
“不管”表示某种情况或动作行为不受任何条件的限制。它表示一种假设的情况,后面用表示任指或选择的词语。例如:①不管明天下不下雨,我们都要去爬山。②当时不管谁劝他,他都不听。③不管这个问题有多难,我们都要把它处理好。例①中表示如果不下雨,当然要去爬山;如果下雨,也要去爬山。根本不受天气条件的限制。例②中表示无论是爸爸、妈妈还是其他的任何人,谁劝他他都不听。例③中表示无论这个问题有多么困难,都要把它处理好,表明说话者的一种很坚决的态度。这些都表明这种动作或情况不受任何条件的限制,不论是主观的人还是客观的物或情况,都阻止不了,一定要去做。
 
“尽管”表示的是一个已经存在的确定的事实,后面不能用表示任指的词语。例如:①尽管外面下着雨,他还是照常去爬山了。②尽管王明一再劝他,但他还是不听。③尽管这个问题很难,我们还是把它处理好了。例①中表示外面虽然在下雨,但他还是没有改变自己的想法,仍然去爬山了。例②中表示不受劝阻的限制,还是去了。例③中表示这个问题虽然很难,但说话者还是想要把它处理好。表明说话者不怕苦也不怕难,还是坚持自己的想法。这些都表明虽然那些客观的条件已经存在或是已经是一种确定的事实,但人们还是决定去完成这件事。也就是说在“不管”和“尽管”中,“尽管”是不受一种、两种或多种条件的限制,而“不管”是不受任何条件的限制。  
 
これまた大雑把にいうと、
 
不管は主に譲歩用(regardless (of)) 。尽管は主に逆接用。
  
上の中国語の尽管の解説に出てくる<虽然 suī rán>も譲歩用と言っていい。
 
 baike-baidu
 
虽然
1.[even if 、though、although] ——用在上半句,下半句多用“但是”、“可是”、“却”等与它呼应。表示承认甲事为事实,但乙事并不因此成立。  
 
 日本語で<にもかかわらず>を使ってしまうと、後半は特に副詞あるいは接続詞はいらないが、中国語では普通<“但是”、“可是”、“却”等>が必要。これは中国語のレトリック。
 
ところで<虽然 >は漢文の授業で出てきて<にもかかわらず>ではなく<といえども>と訳されていたよう記憶がある。一方にもかかわらず>は英語の熟語 in spite of の訳で定着したのではないか?
 
 
 
sptt