複合動詞<xx起きる>、<xx起こる>、xx起こす>についてチェックしてみる。<xx>には一般動詞の連用形がくる。ここで<一般動詞>というのは<起きる>、<起こる>、<起こす>を複合動詞用の動詞に対比させたもの。
<起きる>、<起こる>は<なになにが起きる、起こる>で自動詞。 <起こす>は<なになにを起こす>で他動詞。<起こす>は<起きるように、起こるようにさせる>とも解釈できる。<xx>は動詞の連用形がくるが、自動詞でも他動詞いいが、一般的には
自動詞の連用形+ <起きる>、<起こる>
他動詞の連用形+ <起こす>
となるが、例外もある。アイウエオ順に並べてみる。
思い起こす
叩 (たたき) き起こす
跳 (と) び起きる
はね起きる
(振い起きる 、振い起こる) - 振い起こす 勇気を振い起こす
掘り起こす
巻き起こる = 巻き起こす 風が巻き起こる ー 風が巻き起こす
揺 (ゆ) り起こす ゆっすて起こす、目を覚まさせる
湧き起きる 、湧き起こる ー (湧き起こす) 勇気が湧き起きる、湧き起こる
英語では
起きる、起こる = to happen, to occur, to come out (出てくる) 、発生する)
起こす = to cause to happen
前回のポストの " 複合動詞<xx合う>、<xx合わす、xx合わせる> " に比べると格段に少ない、と言える。どうしたことか?
どうしたことか? の答えとしては
1.<起きる、起こる>、<起こす>は独立性が高く、単独でつかわれる傾向にある。
火事が、事故が、事件が起きる、起こる
火事を、事故を、事件を起こす
2.1は言い換えると、<一般動詞との結びつき>の相性が悪い。
3. <起きる、起こる>、<起こす>は基本的に<up>の意味だが、<up>には複合動詞用の動詞として
上がる ー 上げる
立つ ー 立てる
<上がる ー 上げる>は
日本語の複合動詞<xx 上がる、上げる>、<xx 下がる、下げる> 、英語の<動詞+up / down> December 4, 2024
で取りあげたことがある。<xx 上がる、上げる>の例はそこそこある。
<立つ ー 立てる>例はそこそこある。
いきり立つ
浮き立つ
降 (お) り立つ
飛び立つ
引き立つ 慣用表現
目立つ 慣用表現
あばき立てる
言い立てる
搔き立てる、 勇気を搔き立てる、デマを書き立てる
取り立てる 慣用表現
引き立てる 慣用表現
盛り立てる 慣用表現
などで、慣用表現も多い。いわば<こなれた>複合動詞用の動詞といえる。
4. <起こす>は<立ち上げる>で言い換えられる場合が少なくない。
事業、会社を起こす ー 事業、会社を立ち上げる
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<掘り起こす>と<掘り出す>
土を掘り起こす
土を掘り起こしてうもれた宝物を掘り出す。
土の中からうもれた宝物を掘り出す。
<掘り起こす>と<掘り下げる>
うもれた歴史を掘り起こす
この人物の過去を掘り起こす
この人物の過去を掘り下げる 詳しく調べる
問題の深層を掘り下げて、さらによく考えてみる
<思い起こす>と<思い出す>
うもれた記憶を (記憶から) 思い起こす。
あの時のたのしかった時のことを思い出した。 <たのしかった時のことを>で<思い出す>は他動詞だが、内容的には自動詞だ。
sptt
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