Tuesday, August 27, 2013
過去、完了の助動詞<た>
三省堂の新明解国語辞典の助動詞<た>の解説は次のようになっている。
助動詞、特殊活用
その事柄がすでに実現し、結果が現れているものと認められる(見なす)という主体の判断を示す。
<その>は<ある特定の>、<主体>は<話者>のほうがいいだろう。
これだけで、例文に移る。おかしなことだが、同辞書の助動詞一覧表にある<た:過去、完了の助動詞>という説明がない。説明がない理由は採用している下記のような例文が一見過去、完了に見えないからではないか。
今度あった時に話そう。
あしたは月曜日だったたっけ。
いずれも表面上は過去ではなく未来のことを話している。一方内容としては<事柄がすでに実現し、結果が現れているものと認められる(見なす)という主体(話者)の判断を示し>ている。
完了を時制ではなく、時制とは次元の違うアスペクト(完了アスペクト)を導入すればことはもう少し簡単明瞭になるのではないか。
<あった時>の<あった>は過去ではなく完了>と見なすのだ。さらにこの場合<完了>とは<何かが終わる、何かを終える>ことではなく<ある事柄が一回起こること>とする。ロシア語文法で言う perfective アスペクトに近い。
<今度あった時に話そう>は<今度あう時に話そう>とも言える。<あった時>と<あう時>はどこが違うかというと、時間軸上の違いではなく<確実性>の違いだ。完了形(完了の意味はなくあくまで完了形)の<あった時>の方が中立的な現在形の<あう時>よりも<確実性>が高いことを暗示(to implicit)するのだ。仮定を使えば
(もし)今度あったら話そう。
(もし)今度あえば話そう。
となり、やはり同じような差がある。
仮定は文法上アスペクトでなく法(mood)になるがやはり時制とは次元が異なる。
今度あったら話そう。 - いわば過去(形)仮定
今度あえば話そう。 - いわば現在(形)仮定
(おまけ)
三省堂の新明解国語辞典の断定の助動詞<だ>の解説は
その事柄を指定(断定)する主体の判断を示す。
となっていいる。
簡単だがどこか<た>の定義と似ている。似ているわけは過去、完了は確定した事柄、事実(確実性の高い事柄)を表すからだろう。
sptt
Saturday, August 24, 2013
ロシア語と日本語の相違
ロシア語と日本語の相違
1.相似 - 似ているところ
1)発音
似ているとはいえないが、 ロシア語の子音と母音で日本語の発音はほぼ出来る。逆はダメで、L(л) と R(Р) の区別がある。F(ф)、V(B)の発音がある。 ( ) 内はロシア文字。
ロシア語はソフトな濁音が多い。
ざ、じ、ず、ぜ、ぞ
だ、ぢ、づ、(ぜ)、(ぞ)
じゃ、じゅ、じょ
ぢゃ、ぢゅ、ぢょ
ラヂオはラヂオ(радио)。 英語の<di>はなく、<ぢ>となる。日本語と同じく英語の<du>、<ti>、<tu>の発音はなく、それぞれ
du - <じゅ>、<ぢゅ>にに近い音
ti - <ち>に近い音
tu - <ちゅ>に近い音
となるようだ(後日再検討)
2)冠詞がない
冠詞がないと頼りなさそうだが、無ければ無いで済み、取り立てて問題はない。
3)形容詞、動詞に語尾変化があり複雑。 中国語はまったく変化なし。英語は比較的簡単(形容詞は変化なし)。
4)所有を存在としてあらわす。
英語で<I have XX>, 中国語で<我有 XX>というところを<私に XX がある>という。
she's got two brothers - у неё есть два бра́та
у = by, at に
неё = her 彼女
есть =
два = two ふたつ(の)
бра́та = brothers 兄弟 (複数形、単数形は
Мари́я ()студе'нтка. (Maria is a student. ) まり子は学生()だ。
日本語の<は>は助詞で<まり子>と<学生>の関係を示すが動詞(繋辞)ではない。<だ>は断定の助動詞でこれまた動詞(繋辞)ではなく、<まり子は学生()>ということ断定する働きだけだ。()が繋辞で、この場合繋辞がない。
6) <だ>は肯定、<な>は否定。
yes - да (da)
no - нет (niet)
да (da) と断定、あるいは否定の反対の肯定をあらわす<だ>が偶然の一致とは思えない。<だ>の使用はかなり古いとは言えず、ロシア語の輸入ではないか?
なお、<はい>は広東語の<(係 - 発音:ハイ)>の可能性が高い。もっとも<(係呀 - 発音:ハイア)>として使われる場合が多い。<係>は<yes>意外に 繋辞(copula) として頻繁に使われる。なぜ広東語かといえば、日本は1941年12月末(クリスマス)から-1945年8月まで香港を軍事的に占領していた。
否定も古くは <ず>で<ない>の使用開始もそれほど古くはないだろう。したがって、これまたロシア語の輸入ではないか? もっとも否定は英語 no、not、フランス語 non、ドイツ語 nein とみな<N>音で、ロシア語の нет (niet) 自体輸入語の可能性が高い。
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2.違うところ
実際のところ違うところのほうが圧倒的に多く、ロシア語はいわば別世界の言葉だ。
1)ロシア語の基本語順は英語、中国と同じ。
主語 + 述語 + 目的語
ただし、ロシア語の場合名詞の格変化があるので目的語の位置は比較的自由。
2)ロシア語の名詞は単複に加えて性別(男性、女性、中性)がある。
3) ロシア語の名詞は上記(性別-男性、女性、中性)に加えて格変化がある。一方日本語は格助詞を使って区別する。この項目は文法の核であるので説明が長くなる。
ロシア語の格変化
a) 主格 - ~は、~が 主格を示す
b) 生格 (Genitive Case の訳) - ~の 所有、所属を示す
c) 与格 - ~に 間接目的語を示す
d) 対格 - ~を 直接目的語を示す
e) 造格 (Instrumental Case の訳)- ~で、~として 手段、職業を示す
f) 前置詞格- 前置詞の後に使われる。 生格、与格、対格、造格をとる前置詞も多いが、意味が違う。
3)-1 人称代名詞
ロシア語には英語と同じく 人称代名詞がある。ロシア語は人称による動詞の語尾変化があり、この語尾変化は各人称に対応するので人称代名詞を用いなくても大きな混乱は起きないはずだが、人称代名詞は下記のように英語に対応するものがそろっている。イタリア語も同じような状況だ。
From <Russian Tutorial -http://ielanguages.com/russian.html>
”
Personal Pronouns
Personal
Pronouns
Case | I/Me | You
(singular/ informal) |
He/It | She | We | You
(plural/ formal) |
They |
Nominative | Я | Ты | Он/Оно́ | Она́ | Мы | Вы | Они́ |
Accusative | Меня́ | Тебя́ | Его́ | Её | Нас | Вас | Их |
Dative | Мне | Тебе́ | Ему́ | Ей | Нам | Вам | Им |
Genitive | Меня́ | Тебя́ | Его́ | Её | Нас | Вас | Их |
Prepositional | Мне | Тебе́ | Нём | Ней | Нас | Вас | Них |
Instrumental | Мной | Тобо́й | Им | Ей | На́ми | Ва́ми | И́ми |
Note that when preceded by a preposition, those pronouns beginning with
a vowel take an H- on the beginning.
”
当然ながら格変化がある。英語は相当簡素化している。
I - me
you - you
he - him
she - her
we - us
you - you (plural)
they - them
右側の語は与格、対格のみならず、生格(属格)(of ~)、造格(奪格)( with ~, by ~)、前置詞格でもある。
一方日本語にはシステマチックな人称代名詞群はない。単数、複数、男性、女性の区別もシステマチックでない。いわば<メチャクチャ>だ。
一人称単数
私(わたし、わたくし)、俺(おれ)、僕(ぼく)、小生(しょうせい)、手前(てまえ)
<代名詞>とはいえないが、(子供にたいしては)<お母さん(お父さん、おじさん、おばさん、etc)は>で お母さん(おとうさん、etc)が一人称になり、(生徒にたいしては)<先生は>で先生が、一人称になる。いわばいくらでもある。
二人称単数
あなた、君(きみ)、お前(おまえ)、貴様(きさま)、てめえ
これも<代名詞>とはいえないが、(太郎、花子、山田にたいしては)<太郎、(花子、山田)は>、で太郎、花子、山田が二人称にもなる。
三人称単数
この人、その人、あの人、かの人、彼(かれ)、彼女(かのじょ)
複数は複数を示す語<たち>、<ら>、<ども>を単数語の後に加える。
私(わたし、わたくし)+ たち、ら、ども
あなた + たち、ら、ども
この人 + たち、ら、ども
3)-2 指示代名詞
From <Russian Tutorial -http://ielanguages.com/russian.html>
Demonstrative
Pronouns
This/These | That/Those | ||||||||
Case |
Masc. |
Fem. |
Neut. |
Pl. |
Masc. |
Fem. |
Neut. |
Pl. |
|
Nominative | Э́тот | Э́та | Э́то | Э́ти | Тот | Та | То | Те | |
Accusative | Э́тот/Э́того | Э́ту | Э́то | Э́ти/Э́тих | Тот/Того | Ту | То | Те/Тех | |
Dative | Э́тому | Э́той | Э́тому | Э́тим | Тому́ | Той | Тому́ | Тем | |
Genitive | Э́того | Э́той | Э́того | Э́тих | Того́ | Той | Того́ | Тех | |
Prepositional | Э́том | Э́той | Э́том | Э́тих | Том | Той | Том | Тех | |
Instrumental | Э́тим | Э́той | Э́тим | Э́тими | Тем | Той | Тем | Те́ми |
Notes on Э́то: Not only is this word the neuter-nominative, it is also used in the predicative sense; that means if you want to say "this is" or "is this," you simply write это. (See section 36 for more on this.) Also, you may have noticed that there are no articles (a, an, the) in Russian, a fact that can make direct translations sound strange at times; if you wish to indicate that you are speaking about a specific thing, you can use the э́тот, тот, or оди́н.
3)-3 所有代名詞
From <Russian Tutorial -http://ielanguages.com/russian.html>
Possessive Pronouns
Possessive Pronoun Мой My/Mine | |||||||||
Case | Masc. | Fem. | Neut. | Pl. | |||||
Nominative | Мой | Моя́ | Моё | Мои́ | |||||
Accusative | Мой/Моего́ | Мою́ | Моё | Мои́/Мои́х | |||||
Dative | Моему́ | Мое́й | Моему́ | Мои́м | |||||
Genitive | Моего́ | Мое́й | Моего́ | Мои́х | |||||
Prepositional | Моём | Мое́й | Моём | Мои́х | |||||
Instrumental | Мои́м | Мое́й | Мои́м | Мои́ми | |||||
Note
that the possessive pronouns его́ (his,) её (her,) их
(their) do not decline.
|
Possessive Pronoun Наш Our/Ours | ||||
Case | Masc. | Fem. | Neut. | Pl. |
Nominative | Наш | На́ша | На́ше | На́ши |
Accusative | На́шего | На́шу | На́ше | На́ших |
Dative | На́шему | На́шей | На́шему | На́шим |
Genitive | На́шего | На́шей | На́шего | На́ших |
Prepositional | На́шем | На́шей | На́шем | На́ших |
Instrumental | На́шим | На́шей | На́шим | На́шими |
Pronouns that decline like this one: Ваш- (your/yours formal, plural) |
ロシア語の格変化 (上述のコピー)
a) 主格 - ~は、~が 主格を示す
b) 生格 (Genitive Case の訳) - ~の 所有、所属を示す
c) 与格 - ~に 間接目的語を示す
d) 対格 - ~を 直接目的語を示す
e) 造格 (Instrumental Case の訳)- ~で、~として 手段、職業を示す
f) 前置詞格- 前置詞の後に使われる。 生格、与格、対格、造格をとる前置詞も多いが、意味が違う。
a)主格
日本語でも<が>、<の>、<に>、<を>は格を示す格助詞。<は>は議論の余地があるが、格助詞ではなく、係助詞。
Japan-Wiki の<は>説明は次のとおり。
”
係助詞
ついた語に意味を添えて強調するもの。述語と呼応することもある(古典語では係り結びがあり、現代語では「しか」が否定形に呼応)。(副助詞に含める説もある)<は>
語や文節、活用語の連用形などに接続し、ついた語句の範囲を、多くの事柄から一つに限定して提示したものとするような、強調の役割をしたり、題目を提示して、叙述の範囲をきめたり、叙述内容の成り立つ条件に限定を加える事を示す。また、格助詞や副詞などに付いて意味や語勢を強めるなど、二つ以上の判断を対照的に示すこともある。現在では「わ」と発音する。
したがって、日本語の文法上<は>は主格を示す格助詞ではない。だが実際上は主格を示す場合が多い。
私は行く。
太郎はギターを弾(ひ)く。
花子は太郎が好き。 (この例は<は>と<が>があり、文法上の説明は単純ではない)
b)生格
ドイツ語やラテン語では属格。<生格>は働き、内容よりは genitive case の訳からきたものだろう。ロシア語の生格は<~の 所有・所属を示す>以外の用法がある。英語の of にも日本語の<の>もそうだが
фотография брата. a (the) photo of the bother 兄(弟)の写真
Берег моря a (the) coast of the see 海の岸
<of>、<の>はおそらく一番よく使われる前置詞、助詞だが、同じように生格は頻繁に使われる。
ロシア語には前置詞の後につく前置詞格があるが、生格をしたがえる前置詞が意外と多い。
Близ -- Close to
Без -- Without
Вместо -- Instead of
Вне -- Outside of
Внутри -- Inside of
Вокруг -- Around (usually a circular area)
Для -- for (use by, for the benefit of)
До -- up to, until
Мимо -- By, past
Около -- Near, around, approximately
Помимо -- Besides, other than
После -- After (event, day, etc.)
Против -- against, in opposition to
英語でも前置詞句では<of ~>となり、いわば生格(属格)だ。上記の例では
instead of、outside of、inside of、for the benefit of があるが、これ以外に
because of
in place of
speaking of
for the sake of
in spite of
がある。
c)与格
基本的には<与える>、<与えられる>の意が残っている。
d)対格
(against)(through) は前置詞だが、前置詞格ではなく対格をしたがえる。
e)<造格> これに相当する格はラテン語では普通<奪格(ablative の訳)>という訳語が使われていいる。
f) 前置詞格の名称は意味上の分類ではなく形態上の分類(前置詞の後に使われる)から来ているが。 生格、与格、対格、造格との意味の違いがある。
Japan-Wiki の<ラテン語-奪格>の説明は次のとおり。
”
奪格(だっかく、英: ablative case、羅: casus ablativus)は、名詞の格の一つで、主に起点・分離(~から)を示す。従格、離格ともいう。
古典ギリシア語では属格に吸収されたが、ラテン語では処格・具格を吸収して、手段(~によって)等を始とする多彩な用法をもち、.........
"
造格が<~で、~として 手段、職業を示す>だけの働きだとしたら、名前は<造格>よりも<処格>(処理する)、あるいは<具格>(道具、手段、英語では Instrumental Case )の方がよさそう。だが造格は<~で、~として 手段、職業を示す>以外に次のような用法がある。
i) The same principal applies to parts of the day:
утро - morning
утром - in the morning
день - day, afternoon
днём - in the afternoon
вечер - evening
вечером - in the evening
ночь - night
ночью - at night
ii) iii)
iv)
v)
vi)
4) ロシア語の形容詞は形容する名詞の単複別、性、格によって語尾が変化する。
5)ロシア語は接頭辞が大活躍する。
これは文法的におもしろいところで、追って別途独立して詳しく書く予定。ドイツ語の接頭辞に関しては別のポストでいくつか書いている。er-、be-、um-、durch-、 über-。
a)ロシア語は接頭辞でするところを日本語では複合動詞(動詞の組み合わせ)でする。
b)アスペクトとも大いに関係する。
ロシア語は接頭辞は アスペクトと関連する。日本語のアスペクトは<もの>、<こと>、<ところ>の名詞、<いる>、<ある>、<いく>、<くる>、<しまう>(完了)の基本動詞使って表現する。
ロシア語のアスペクト(Aspect)は複雑で、反面おもしろいが、基本的に完了(定)(perfective)と継続(不定)(imperfective)に分けて動詞表現するが、動詞の語尾変化ではなく、ことなる形の動詞を使う。これが時制にからんで多様な表現となる。完了(perfective)はいわゆる<完了>でも、過去でもなく、継続(imperfective)をしない、一回限りの、動作、行為(する)、発生(なる)を示す。現在形は内容的に継続しているととらえ、すべて継続(imperfective)で完了(perfective)は使わない。
A) 日本語のアスペクト (時制がらみ)
1. 現在形
日本語の現在形
1)中立あるいは基本叙述。説明、解説を表す。
太郎は働く。 美代子は見る。次郎は来る。 花子はいる。
ロシア語では継続(不定)(imperfective)動詞の現在形が用いられる。2)と同じ。
2)継続的、断続的行為、動作、連続的状態をを表す。
ロシア語では継続(不定)(imperfective)動詞の現在形が用いられる。
太郎は(毎日)働く。 美代子は(毎日)見る。次郎は(毎日)来る。 花子は(朝からずっと)いる。
3)未来を表す。
太郎は(あした)働く。 美代子は(あした)見る。次郎は(あした)来る。 花子は(午後)いる。
ロシア語では内容によりに完了(定)(perfective)動詞の現在形(現在形は現在を表さない)と継続(不定)(imperfective)+未来を表す語 быть (元来<to be>の意)の人称語尾変、の二つの表現がある。
中立叙述とはロシア語の不定詞に相当するが、英語と同じく、ロシア語の不定詞そのままではは叙述文にはならず現在形でも人称別に語尾変化がある。
日本語の動詞終止形は中立叙述で会話内容、文脈、または修飾ごを伴って継続的、断続的行為、(一回限りの、一時的な)動作、行為、出来事、連続的状態、さらには未来の意を示す。
太郎は本を読む。- 時を示す語がないと現在とも未来ともとれ、継続(断続、習慣)とも一回限りの、一時的な動作、行為ともとれる。曖昧とも中立とも、また不定と言える。中立、不定アスペクト
アスペクト(Aspect)の範囲を広げれば日本語アスペクト(Aspect)はかなり豊富である。
太郎は毎日本を読む。
太郎は毎朝一時間本を読む。
一時間といっているので実際は<読む>行為は継続するのだが、この場合<読む行為>の<継続>を表しているのではなく<読む行為>の習慣、繰り返しを表している。継続、習慣、繰り返しアスペクト
未来形 - 単純(中立)未来時制(テンス)
太郎はあした本を読む。(実際このような発話はまずない。<本>が曖昧なのだ。)
太郎は今日借りた本をあした読む。(これもこのような発話はまずない。誰の発話なのか曖昧なのだ。)
太郎は<今日借りた本をあした読む>と言う(言った)。
太郎は今日借りた本をあした読むことにした。
<読むこと>は動詞<読む>の名詞化(体言化)といえるが、この場合一回限りの行為を示す。
太郎は今日借りた本をあしたから毎日読むことにした。
この場合<XX(動詞連体形)+こと+にする(した)>という形で習慣、繰り返しの意を含むようになる。習慣、繰り返しの意のアスペクト
また<読むことはいいことだ>となると習慣、繰り返しの意が出てくる。
太郎はいま本を読んでいる。 進行形、進行アスペクト
英文法では<現在進行形>というのがあるが、日本語では次のように表す。
太郎は(いま)働いている。 太郎は(いま)働いているるところだ。
美代子は(いま)見ている。 美代子は(いま)見ているところだ。
<行く>、<来る>は具合が悪く
次郎は(いま)来ている。(ダメ) ---> 次郎は(いま)来るところだ。 次郎は(いま)来ているところだ。 (ダメ)
花子は(いま)いる。 花子は(いま)いるところだ。 英語で I am being とはいわない。
英語の現在進行形は日本語では
動詞連用形 て + いる
動詞連用形 て + いる + ところ + だ
になるがロシア語が継続(imperfective)系動詞の現在形が用いられる。日本語では<ところ>の表現機能のひとつだ。
<次郎は(いま)来ている>、<次郎は(いま)来るところだ>、<次郎は(いま)来ているところだ>はやや曖昧だ。
次郎は(いま)来ている。 - こうは言えない。 <次郎は(いま)来ている>は<もう来てしっまている>のだ。
次郎は(いま)来るところだ。 - Jiro is about to come の意味にもなる。
次郎は(いま)来ているところだ。- Jiro has already come and is staying (here) の意味になる。
Jiro is now coming は<次郎は今こちらにむかっている(ところだ)>とかなり長くなる。
これは<来る>という動詞の意味(移動、方向)が関係している。移動、方向がらみの動詞はロシア語も複雑。
ところで英語の<be about to>は<差し迫った未来>とでもいえよう。一般には、
動詞連体形 + ところ + だ
で表せる。
太郎は(いま)働くところだ。
美代子は(いま)見るところだ。
次郎は(いま)来るところだ。
ただし
花子は(いま)いるところだ。 - こうは言えない。
これは<いる>という動詞の意味(存在)が関係いしている。これも意味論になるのでここでは深入りしない。これも<ところ>の表現機能のひとつだ。
不完了/未完了は完了の否定だが継続でもある(終わっていない)。また人の世界の見方は開始よりも完了が視点になっているようで、特に未完了は日本語では<まだxxx(し)ていない>と係り結びになり、強調されている。
1)xx は(が)始まった。
2)xx は(が)終わった。
1)は<始まる>を使っているが内容は<完了>だ。また<終わる>、<終える>、は完了を明示的に(explicitly)にあらわす。<しまう>は<終わる>、<終える>ほど明示的ではない。
宿題はもうしてしまった。
宿題はなるべく早くしてしまおう。
xx は(が)始まってしまった。
英語の<to be about to>は<差し迫った未来>とでもいえよう。一般には、
動詞連体形 + ところ + だ
今するところだ。
2. 過去形、完了形
日本語の過去形、完了形
日本語では過去と完了の明確な区別がない。
<動詞の連用形 + た>で過去、も完了も表す。
過去から現在まで継続、断続していることを表す
(ずっと) 動詞連用形 て + きた (have + 過去分詞)
(ずっと) 動詞連用形 て + きて + いる (やや翻訳調) (to have + been xx-ing)
過去の経験を表す
動詞連用形 + た + こと + が + ある 経験アスペクト
過去の進行形
xx していた。 <して>+<いる>の過去(完了)形<いた>
xx しているところだった。 <しているところ>+断定に助動詞<だ>の過去(完了)形<だった>
<いた>も<だった>も完了と言うよりは現在と一応切り離された<過去>。
太郎は働く。 美代子は見る。次郎は来る。 花子はいる。
上記以外にも次のような表現がある。
動詞連体形 + もの + だ (socially required rules、natural phenomenon)
男は働くものだ。(socially required rules、natural phenomenon) 道徳的摂理のアスペクト
りんごは木から落ちるものだ。(natural phenomenon) 因果関係のアスペクト、自然の摂理のアスペクト
動詞連用形 + た + もの + だ (used to 不定詞)
太郎は(よく)働いたものだ。 過去の習慣、繰り返しの意のアスペクト
動詞連体形 + た + もの + だった 回想(recalling)のアスペクト
太郎は(よく)働いたものだった。
動詞連体形 + こと + だ 名詞(体言)化、体言対象化; 感動
必要なのは太郎が働くことだ。
太郎はよく働くことだ。 (感動) 普通は<太郎は(なんと、まあ、ほんとに、etc)よく働くことだ。
XX ということになる 因果関係アスペクト
AをすればBということになる。
動詞連用形 + た + ところ + だ (to have just finished))
美代子は見た。 単純完了、単純過去
美代子は見たところだ。 完了というよりは過去の一回限りの、一時的な動作、行為、出来事アスペクト
動詞連体形 + ところ + だった
美代子は見るところだった。 <to be about to の過去> または
美代子は見るところだった。 (が実際はみなかった)の意味にもなる。
曖昧さがのこるが、たいてい副詞が入り 曖昧さは除ける。
美代子は(ちょうど)見るところだった。
美代子は(もうすこしで)見るところだった。
いずれにしても<もの><こと><ところ>が大活躍する。日本語のアスペクトといえる。
動詞連用形 て + いく
動詞連用形 て + くる
<くる><いく>は移動の動詞だが、<動く>、<歩く>、<飛ぶ>などが純粋な移動動詞であるに対して、アスペクト(Aspect)的な働きがある。
B) ロシア語のアスペクト
(未着手)
ロシア語のアスペクトに関しては、前のほうでごく簡単にのべたが、もっと詳しく検討する予定。
6)関係代名詞がある
(未着手)
sptt
Saturday, August 3, 2013
ドイツ語の接頭辞(prefix)- 3、<um->
ドイツ語の接頭辞(prefix)の第3弾<um->。<um->は不分離前綴で um- にアクセントがない場合は<囲む>、<包む>の意だが、分離前綴で um- にアクセントがある場合は<回る>、<回す>、<返す>、<返る>、<ひっくり返す>、<替える、換える>、<xx (し、やり)直す>などの意味がある。相良独和大辞典の<um->の解説の概要は次の通り。辞書では分離前綴で um- が主で、不分離前綴で um- は副のように扱われている。
相良大辞典の不分離前綴 um-の 解説は簡単で、
まわりを(で)、囲んで、包んで、回って、迂回(回避)して
一方相良大辞典の分離前綴で um- の解説はやや長い。
a )回りに(を)、周囲に、周囲をかこんで
b )あちこち(に)
c )迂回
d )回転、旋回
e )方向転換
f )転倒
g )移動、変更、変化
---
h)喪失、損失
i )(時間)の経過
---
相良大辞典の<um->が付く動詞は約350。一応個々に調べてみたが第一番目の意味解説として h)喪失、損失(注1、umkommen、umbringen)、i )(時間)の経過を意味するよう動詞はなほとんどなく、派生的、比喩的な意味で紹介されている。したがってこの二つは<um->の全体像をつかむためには省略した方がいい。
a )の<回りに(を)、周囲に、周囲をかこんで>は不分離前綴 um-の 解説<まわりを(で)、囲んで、包んで、回って、迂回(回避)して>に似かよっており、例をいくつか挙げて説明しないと混乱をまねきそう。c )以下は例によって漢語の羅列だ。
さらに似たような意味だが<herrum>という副詞、<herrum->という分離前綴があり、使い分けが成されている。
今回は英語もチェック知して見たがかなりな相関関係が見られる。
A. 不分離前綴 um-
相良大辞典: まわりを(で)、囲んで、包んで、回って、迂回(回避)して
これはほぼ英語の surround
B. 分離前綴 um-
相良大辞典:
a )回りに(を)、周囲に、周囲をかこんで - surrounding、 surrounded、around
b )あちこち(に) here and there、around
c )迂回 - about、to divert
d )回転、旋回 - to turn around
e )方向転換 - to turn
f )転倒 - to turn over、 to overturn
g )移動、変更、変化 - 1)re- 英語の接頭辞で、幅広く活躍しいくつかの意味がある(注2)。to relocate, 、2)to convert、to replace, to reform
---
相良大辞典にはないが、頻繁に出てくる意味に
<あらためる> <xx (し、やり)直す>がある。 - re-
<あらためる>は<改める>と書いてしまうともとの<あらた>の意味が薄れる。<あらたまる>は<改まる>と書かないほうがいい場合がある。<直す>には to correct の意があが、<正す>がなにか悪いモノ、コトを<正しくくする>のように道徳的な用法に限定されているのに対して、<直す>はこの道徳臭がなくもっと一般的だ。病気やけがの場合は<治す>だが、大和言葉の<なおす>に違いはない。
漢語解説の大和言葉化
c )迂回 - まわる、まわって (遠回り)
d )回転、旋回 - まわる、まわす
<まわる>動詞。必ずしも自動詞とは限らない。
遊びまわる
歩きまわる
うろつきまわる
嗅ぎまわる
かけまわる、かけずりまわる
ころげまわる
さがしまわる
(酒、茶を)そそぎまわる
たずねまわる
立ちまわる (比喩的用法)
食べまわる (あちこち食べてまわる)
とびまわる
はいまわる
走りまわる
はねまわる
ふれ回る (言いまわる)
見まわる
持ちまわる (持ちまわり)
<まわす>動詞
追いまわす
かきまわす
きりまわす (比喩的用法)
使いまわす (比喩的用法)
つけまわす
つれまわす
にらみまわす
飲みまわす
乗りまわす
引きまわす
ふりまわす
見まわす
----
e )方向転換 - まがる(90度以下)、もどる、もどす、帰る、返る (ほぼ180度のまがり)
f )転倒 - 返る、返す、ひっくり返る、ひっくり返す
g )移動、変更、変化 - 換える、替える。一般的な<変化>というよりは換える、替える、の意が主。<換える>と<替える>の区別は難しい。参考:<換える>は<切り換える>で英語の to switch の意で使われそう。<替える>は<着替える>の<かえる>でAからBに、AをBにかえるの意で使われそう。もっとももとの日本語は<かわる(kawaru)>、<かえる(kaeru)> だけで、変わる、換わる、替わる、代わる(変える、換える、替える、代える)の区別はない。仲間に<返る>、<返す>、<帰る>、<帰す>がある。図示すると、いずれも基本的には
------>
)
<------
となる。この図を円形にすると回る、回す、囲むになり、これまたいずれにしても(直線、曲線にしろ)元の位置の戻る、戻すことになる。また元(moto)と戻る(modoru)(戻す)は同じ語源だろう。元に戻る(戻す)>はゴロがいい(韻を踏む)。
1)移動関連 2)方向転関連、3)置く、据える関連、4)変更、変換関連のいくつか例を簡単に見てみよう。インターネット辞書のコピーの抜粋(例文を含むフルコピーは末尾参照)。
1)移動関連
umgehen [1] um+ge•hen 分離 vi sep irreg aux sein
a
[Gerücht etc] to circulate, to go about (Brit) or (a)round
[Grippe] to be going about (Brit) or around
[Gespenst] to walk
[Grippe] to be going about (Brit) or around
[Gespenst] to walk
umgehen [2] um•ge•hen不分離 ( umgangen) ptp vt 他動詞 insep irreg
a
(=herumgehen um) to go (a)round
(=vermeiden) to avoid
[Straße] to bypass, (Mil) to outflank
(=vermeiden) to avoid
[Straße] to bypass, (Mil) to outflank
b (fig)
(=vermeiden) to avoid
[Schwierigkeit] to avoid, to get (a)round
[Gesetz] to circumvent, to get (a)round, to bypass
[Frage] to avoid, to evade
umfahren
[Schwierigkeit] to avoid, to get (a)round
[Gesetz] to circumvent, to get (a)round, to bypass
[Frage] to avoid, to evade
umfahren
[1] m+fah•ren 分離 sep irreg
1 vt
(=überfahren) to run over or down, to knock down (esp Brit)
2 vi aux sein
inf to go out of one's way (by mistake)
inf to go out of one's way (by mistake)
umfahren [2] um•fah•ren不分離 ( umfahren ptp) vt他動詞 insep irreg
(=fahren um) to travel or go (a)round , (mit dem Auto)
to drive (a)round, (auf Umgehungsstraße)
to bypass
(=ausweichen) to make a detour (a)round, to detour
[Kap] to round, to double
[die Welt] to sail (a)round, to circumnavigate
(=ausweichen) to make a detour (a)round, to detour
[Kap] to round, to double
[die Welt] to sail (a)round, to circumnavigate
2)方向転換
umdrehen um+dre•hen, sep
1 vt
(=auf andere Seite drehen) to turn over , (auf den Kopf)
to turn up (the other way), (mit der Vorderseite nach hinten)
to turn (a)round, to turn back to front
[+von innen nach außen] [Strumpf etc] to turn inside out
[Tasche] to turn (inside) out
[+von außen nach innen] to turn back the right way , (um die Achse) to turn (a)round
[Schlüssel] to turn
[+von innen nach außen] [Strumpf etc] to turn inside out
[Tasche] to turn (inside) out
[+von außen nach innen] to turn back the right way , (um die Achse) to turn (a)round
[Schlüssel] to turn
2 vr to turn (a)round (nach to look at) , (im Bett etc)
to turn over
3 vi to turn (a)round or back
umkehren um+keh•ren, sep
1 vi aux sein to turn back
(=auf demselben Weg zurückgehen) to retrace one's steps (fig) to change one's ways
(=auf demselben Weg zurückgehen) to retrace one's steps (fig) to change one's ways
2 vt [Kleidungsstück]
[+von innen nach außen] to turn inside out
[+von außen nach innen] to turn the right way out
[Tasche] to turn (inside) out
[Reihenfolge, Trend] to reverse
[Verhältnisse] (=umstoßen) to overturn
(=auf den Kopf stellen) to turn upside down, to invert, (Gram, Math, Mus) to invert
[+von außen nach innen] to turn the right way out
[Tasche] to turn (inside) out
[Reihenfolge, Trend] to reverse
[Verhältnisse] (=umstoßen) to overturn
(=auf den Kopf stellen) to turn upside down, to invert, (Gram, Math, Mus) to invert
3 vr
[Verhältnisse] to become inverted or reversed
dabei kehrt sich mir der Magen um it turns my stomach
mein Inneres kehrt sich um, wenn ... my gorge rises when ...
[Verhältnisse] to become inverted or reversed
dabei kehrt sich mir der Magen um it turns my stomach
mein Inneres kehrt sich um, wenn ... my gorge rises when ...
3)置く、据える関連
4)変更、変換関連
umtauschen um+tau•schen vt sep to (ex)change
[Geld, Aktien] to change, to convert form (in +acc into)
umlegen um+le•gen, sep
1 vt
a
(=umhängen, umbinden) to put round
b [Mauer, Baum] to bring down
sl (=zu Boden schlagen) [Gegner] to knock down, to floor
sl (=zu Boden schlagen) [Gegner] to knock down, to floor
c
(=umklappen) to tilt (over)
[Kragen] to turn down
[Manschetten] to turn up, (Cards) to turn (over)
[Hebel] to turn
(=kürzen) [Hose, Rock etc] to take up
[Kragen] to turn down
[Manschetten] to turn up, (Cards) to turn (over)
[Hebel] to turn
(=kürzen) [Hose, Rock etc] to take up
d
(=verlegen) [Kranke] to transfer, to move
[Leitung] to re-lay
[Leitung] to re-lay
e [Termin] to change (auf +acc to)
g inf
(=ermorden) to do in inf , to bump off inf
2 vr
[Boot] to capsize, to turn over
[Getreide] to be flattened
[Boot] to capsize, to turn over
[Getreide] to be flattened
umsetzen um+set•zen, sep
1 vt
a [Pflanzen] to transplant
[Topfpflanze] to repot
[Schüler etc] to move (to another seat)
[Topfpflanze] to repot
[Schüler etc] to move (to another seat)
b [Waren, Geld] to turn over
c (Typ) to reset
2 vr
[Schüler etc] to change seats or places
umstellen [1] um+stel•len 分離 sep
[Schüler etc] to change seats or places
umstellen [1] um+stel•len 分離 sep
1 vt
a [Möbel, Wörter] to rearrange, to change (a)round, (Gram) [Subjekt und Prädikat] to transpose
b
(=anders einstellen) [Hebel, Telefon, Fernsehgerät, Betrieb] to switch over
[Radio] to tune or switch to another station
[Uhr] to alter, to put back/forward
[Währung] to change over
[Radio] to tune or switch to another station
[Uhr] to alter, to put back/forward
[Währung] to change over
2 vi
auf etw ($) umstellen acc
auf etw ($) umstellen acc
3 vr to move or shift about (Brit) or around (fig) to get used to a different
lifestyle
umstellen [2] um•stel•len 不分離 ( umstellt ptp) vt insep
(=einkreisen) to surround
umsteigen um+stei•gen
vi sep irreg aux sein
a (in anderes Verkehrsmittel)
to change (nach for) , (in Bus, Zug etc)
to change (buses/trains etc)
b (fig)
inf to change over, to switch (over) (auf +acc to)
inf to change over, to switch (over) (auf +acc to)
umtauschen um+tau•schen vt sep to (ex)change
[Geld, Aktien] to change, to convert form (in +acc into)
-----
(注1) h)喪失、損失、i )(時間)の経過を意味するよう動詞はなほとんどなく、派生的、比喩的な意味で紹介されている。
しいてあげれば
(注1) h)喪失、損失、i )(時間)の経過を意味するよう動詞はなほとんどなく、派生的、比喩的な意味で紹介されている。
しいてあげれば
umkommem は<死ぬ>、<殺される>、umbringen は<殺す>の意が第一義で載っている( Collins のインターネット辞典)。
umkommen
um+kom•men vi sep irreg aux sein
a
(=sterben) to die, to be killed, to perish liter
vor Lange(r)weile umkommen inf to be bored to death inf , to nearly die of boredom
da kommt man ja um! inf, vor Hitze the heat is killing inf , (wegen Gestank) it's enough to knock you out inf
vor Lange(r)weile umkommen inf to be bored to death inf , to nearly die of boredom
da kommt man ja um! inf, vor Hitze the heat is killing inf , (wegen Gestank) it's enough to knock you out inf
b inf
(=verderben)
[Lebensmittel] to go off (Brit) or bad
umkommen がなぜこのような意味を持つようになったかはおもしろいところ。kommen はほぼ英語の to come の意味で、<来る>だが、<to become>と同じような意味<xx になる、 The dream comes true. >、<xx が起こる、 A big problem has come out. >の意がある。<転倒が起こる>、<ひっくり返される>は<死ぬ>、<殺される>を意味するようになった。四足動物は<ひっくり返されて>腹を見せれば<殺される>のだ。
(=verderben)
[Lebensmittel] to go off (Brit) or bad
umkommen がなぜこのような意味を持つようになったかはおもしろいところ。kommen はほぼ英語の to come の意味で、<来る>だが、<to become>と同じような意味<xx になる、 The dream comes true. >、<xx が起こる、 A big problem has come out. >の意がある。<転倒が起こる>、<ひっくり返される>は<死ぬ>、<殺される>を意味するようになった。四足動物は<ひっくり返されて>腹を見せれば<殺される>のだ。
umbringen
um+brin•gen, sep irreg
1 vt to kill > (auch fig)
to murder
das ist nicht umzubringen (fig)
inf it's indestructible
das bringt mich noch um! inf it'll be the death of me!
to murder
das ist nicht umzubringen (fig)
inf it's indestructible
das bringt mich noch um! inf it'll be the death of me!
2 vr to kill oneself
bringen Sie sich nur nicht um! (fig)
inf you'll kill yourself (if you go on like that)!
er bringt sich fast um vor Höflichkeit inf he falls over himself to be polite
bringen Sie sich nur nicht um! (fig)
inf you'll kill yourself (if you go on like that)!
er bringt sich fast um vor Höflichkeit inf he falls over himself to be polite
bringen はほぼ英語の to bring の意味で、<転倒をもたらす>といった意味から<to kill>を意味するようになったのだろう。
i )(時間)の経過
c )迂回 - まわる、まわって (遠回り)、すれば余計な時間かかる。また無駄にぐるぐる<まわって>いれば<(時間)の経過>は感じる。
(注2) re- 英語の接頭辞で、re- 英語はやたら多い。いくつかの微妙にあるいは大きく違った意味がある。見出しとして動詞の原型をとりあげるので<to>を前につけるべきだがわずらわしくなるのでやめたが、あくまで動詞についての解説。名詞、形容詞、副詞ではない。
Collins のGerman-English and English-German 簡易辞典のEnglish-German ではre- のつく英語動詞は約175個。これをドイツ語接頭辞で大雑把に分類してみると、
wieder- 31 また、ふたたび
zurück- 20 もどる、もどす
auf- 9 上に重ねて、さらに
接頭辞ではないが neu XXXX(動詞) 9 新たに、改め
um- 8 下に解説
be- 8 主に動詞化
über- 7 上に重ねて、さらに
ab- 6 離れて
ver- 6 主に動詞化
nach- 3 後を追って、後から後から
ent(emp)- 3 empfeheren (to recommend), entfernen (to remove), entzien (to revoke)
<um- 動詞 8>の解説。
to rearrange - umstellen (1)
to redeploy - umverteilen (2)
to redistribute - umverteilen (2)
to reorganize - umorganisieren (3)
to reroute - umleiten (4)
to reshape - umgestalten (5)
to retrain - umschulen (6)
to reverse - umkehren (7)
to reword (to reformat) - umformulieren (8)
以上からだけだと一般化が難しいが、一部、個別、特定箇所ではなく<全体的にxx(し)直す>、<まとめて(一括して)変える>といった意味に用いられているのが多い。 これは<um>の基本的な意味の<まわりを(で)、囲んで、包んで>が生きているといえる。
to rearrange - umstellen (1)
to redeploy - umverteilen (2)
to redistribute - umverteilen (2)
to reorganize - umorganisieren (3)
to reshape - umgestalten (5)
to reword (to reformat) - umformulieren (8)
これに関連した um- 動詞を探して見ると(英語訳が re- 動詞)umräumen がある。Räum は空間だ。
umräumen
um+räu•men, sep
1 vt
(=anders anordnen) to rearrange, to change (a)round
(=an anderen Platz bringen) to shift, to move
(=an anderen Platz bringen) to shift, to move
2 vi to change the furniture (a)round, to rearrange the furniture
re- がつく英語
Collins のGerman-English and English-German 簡易辞典のEnglish-German から。意味で分類。
return - もどる、もどす、帰る、返る(ほぼ90度の方向転換)
recover - 元にもどる、元にもどす
repair - 元にもどす。 repair の<pair>の語源は to prepare の<pare>と同じ。
retrieve - 元にもどす
redeem - (払った金)を取り戻す
retaliate - 復讐する。 taliate には<傷つける>の意がある。
regret - 後悔する
regress - 後退する。to progress の反語
review - (原意:再び見る)、振りかえる、振りかえって見る、復習する
remember - 振り返って思う(考える)、思いかえす
remind - 思いおこさす、 思いおこさせる
recall - 思いおこさす、 思いおこさせる
resemble - xx に似る、xx に似ている。英語では <She resembles her mother.> で to resemble は他動詞扱いだが、どうもおかしい。
rebuild - 建てなおす、作りなおす
rework - xx (し、やり)直す
reorganize - (組織を)組みなおす
reform - あらためる(改める)、作りなおす
renew - 新たにする。形容し new の動詞化。
renovate - 新たにする。<novate>自体<新たにする>の意の<動詞形>だが<novate>という英語の動詞はない。したがって、これも動詞化と言える。
redo - ふたたび xx する
reoccur - ふたたび xx 起こる
research - to search とほぼ同じ。ただし、to search は自動詞では for が続き、to research は自動詞では into がが続く。to search、to research ともに他動詞用法もある。
relocate - (場所を)移る、移す
remove - 移す、取りのける, 取りのぞく
replace - 置き換える、取り替える
reply - 返事をする、答える
responde - 返事をする、答える
report - 報告する、知らせる
receive - 受ける、受け取る。 to perceive も<受け入れる>の意がある
。
reject - 受けない、受け入れない。 to inject の反語だが、to receive の反語でもある。
refuse - 受けない、受け入れない
release - 離す、放す
relieve - 離す、放す、(苦痛から)逃れる、救われる
rescue - (xx から)救う
relate - xx とかかわる
rely - xx による。 <to rely on> のドイツ語約は<von etw abhängen>で<xx から垂れ下がる>、<xx に懸かっている>だ。
resort - xx にたよる。 < to resort to>となる。
report - 報告する、知らせる。 port の語源はラテン語のporto で<運ぶ>が原意。to transport。
represent - 代表する。 to present には<表わす>、<示す>の意がある。
recommend - 推薦する。 to comment には to present, to mention, to notice の意がある。コメント。
respect - 尊敬する。 spect には<見る>の意がある。to insepct、to prospect、to retrospect。
recognize - 認識する。cognize の語源はラテン語の cogoto (cogoto, sum: 我思う、故に我あり)で<考える>。
reveal - 明らかにする、暴露する
sptt
-------
末尾
1)移動関連
umgehen
[1] um+ge•hen 分離 vi sep irreg aux sein
a
[Gerücht etc] to circulate, to go about (Brit) or (a)round
[Grippe] to be going about (Brit) or around
[Gespenst] to walk
in diesem Schloss geht ein Gespenst um this castle is haunted (by a ghost)
es geht die Furcht um, dass ... it is feared that ...
[Grippe] to be going about (Brit) or around
[Gespenst] to walk
in diesem Schloss geht ein Gespenst um this castle is haunted (by a ghost)
es geht die Furcht um, dass ... it is feared that ...
b mit jdm/etw umgehen können
(=behandeln, handhaben) to know how to handle or treat sb/sth
[mit Geld] to know how to handle sth (=mit jdm/etw verfahren) to know how to deal with or handle sb/sth
mit jdm grob/behutsam umgehen to treat sb roughly/gently
wie der mit seinen Sachen umgeht! you should see how he treats his things!
sorgsam/verschwenderisch mit etw umgehen to be careful/lavish with sth
mit dem Gedanken umgehen, etw zu tun to be thinking about doing sth
[mit Geld] to know how to handle sth (=mit jdm/etw verfahren) to know how to deal with or handle sb/sth
mit jdm grob/behutsam umgehen to treat sb roughly/gently
wie der mit seinen Sachen umgeht! you should see how he treats his things!
sorgsam/verschwenderisch mit etw umgehen to be careful/lavish with sth
mit dem Gedanken umgehen, etw zu tun to be thinking about doing sth
c dial, inf
(=Umweg machen) to go out of one's way (by mistake)
umgehen [2] um•ge•hen 不分離 ( umgangen) ptp vt insep irreg
a
(=herumgehen um) to go (a)round
(=vermeiden) to avoid
[Straße] to bypass, (Mil) to outflank
(=vermeiden) to avoid
[Straße] to bypass, (Mil) to outflank
b (fig)
(=vermeiden) to avoid
[Schwierigkeit] to avoid, to get (a)round
[Gesetz] to circumvent, to get (a)round, to bypass
[Frage] to avoid, to evade
die Antwort auf etw ($) umgehen acc to avoid answering sth
[Schwierigkeit] to avoid, to get (a)round
[Gesetz] to circumvent, to get (a)round, to bypass
[Frage] to avoid, to evade
die Antwort auf etw ($) umgehen acc to avoid answering sth
umfahren
[1] m+fah•ren 分離 sep irreg
1 vt
(=überfahren) to run over or down, to knock down (esp Brit)
2 vi aux sein
inf to go out of one's way (by mistake)
er ist 5 Kilometer umgefahren he went 5 kilometres (Brit) or kilometers (US) out of his way
inf to go out of one's way (by mistake)
er ist 5 Kilometer umgefahren he went 5 kilometres (Brit) or kilometers (US) out of his way
umfahren [2] um•fah•ren 不分離 ( umfahren ptp) vt insep irreg
(=fahren um) to travel or go (a)round , (mit dem Auto)
to drive (a)round, (auf Umgehungsstraße)
to bypass
(=ausweichen) to make a detour (a)round, to detour
[Kap] to round, to double
[die Welt] to sail (a)round, to circumnavigate
(=ausweichen) to make a detour (a)round, to detour
[Kap] to round, to double
[die Welt] to sail (a)round, to circumnavigate
2)方向転換
umdrehen
um+dre•hen, sep
1 vt
a
(=auf andere Seite drehen) to turn over , (auf den Kopf)
to turn up (the other way), (mit der Vorderseite nach hinten)
to turn (a)round, to turn back to front
[+von innen nach außen] [Strumpf etc] to turn inside out
[Tasche] to turn (inside) out
[+von außen nach innen] to turn back the right way , (um die Achse) to turn (a)round
[Schlüssel] to turn
→ Pfennig
→ Spieß → a
[+von innen nach außen] [Strumpf etc] to turn inside out
[Tasche] to turn (inside) out
[+von außen nach innen] to turn back the right way , (um die Achse) to turn (a)round
[Schlüssel] to turn
→ Pfennig
→ Spieß → a
b einem Vogel/jdm den Hals umdrehen to wring a bird's/sb's neck
c
(=verrenken)
jdm den Arm umdrehen to twist sb's arm
→ Wort → b
jdm den Arm umdrehen to twist sb's arm
→ Wort → b
2 vr to turn (a)round (nach to look at) , (im Bett etc)
to turn over
dabei drehte sich ihm der Magen um inf it turned his stomach
→ Grab
dabei drehte sich ihm der Magen um inf it turned his stomach
→ Grab
3 vi to turn (a)round or back
umkehren
um+keh•ren, sep
1 vi aux sein to turn back
(=auf demselben Weg zurückgehen) to retrace one's steps (fig) to change one's ways
(=auf demselben Weg zurückgehen) to retrace one's steps (fig) to change one's ways
2 vt [Kleidungsstück]
[+von innen nach außen] to turn inside out
[+von außen nach innen] to turn the right way out
[Tasche] to turn (inside) out
[Reihenfolge, Trend] to reverse
[Verhältnisse] (=umstoßen) to overturn
(=auf den Kopf stellen) to turn upside down, to invert, (Gram, Math, Mus) to invert
das ganze Zimmer umkehren inf to turn the whole room upside down inf
→ umgekehrt
[+von außen nach innen] to turn the right way out
[Tasche] to turn (inside) out
[Reihenfolge, Trend] to reverse
[Verhältnisse] (=umstoßen) to overturn
(=auf den Kopf stellen) to turn upside down, to invert, (Gram, Math, Mus) to invert
das ganze Zimmer umkehren inf to turn the whole room upside down inf
→ umgekehrt
3 vr
[Verhältnisse] to become inverted or reversed
dabei kehrt sich mir der Magen um it turns my stomach
mein Inneres kehrt sich um, wenn ... my gorge rises when ...
[Verhältnisse] to become inverted or reversed
dabei kehrt sich mir der Magen um it turns my stomach
mein Inneres kehrt sich um, wenn ... my gorge rises when ...
3)置く、据える関連
4)変更、変換関連
[Geld, Aktien] to change, to convert form (in +acc into)
umlegen
um+le•gen, sep
1 vt
a
(=umhängen, umbinden) to put round
jdm/sich eine Stola umlegen to put a stole (a)round sb's/one's shoulders
jdm/sich eine Stola umlegen to put a stole (a)round sb's/one's shoulders
b [Mauer, Baum] to bring down
sl (=zu Boden schlagen) [Gegner] to knock down, to floor
sl (=zu Boden schlagen) [Gegner] to knock down, to floor
c
(=umklappen) to tilt (over)
[Kragen] to turn down
[Manschetten] to turn up, (Cards) to turn (over)
[Hebel] to turn
(=kürzen) [Hose, Rock etc] to take up
[Kragen] to turn down
[Manschetten] to turn up, (Cards) to turn (over)
[Hebel] to turn
(=kürzen) [Hose, Rock etc] to take up
d
(=verlegen) [Kranke] to transfer, to move
[Leitung] to re-lay
[Leitung] to re-lay
e [Termin] to change (auf +acc to)
f
(=verteilen)
die 200 Euro wurden auf uns fünf umgelegt the five of us each had to pay a contribution toward(s) the 200 euros
die 200 Euro wurden auf uns fünf umgelegt the five of us each had to pay a contribution toward(s) the 200 euros
g inf
(=ermorden) to do in inf , to bump off inf
2 vr
[Boot] to capsize, to turn over
[Getreide] to be flattened
[Boot] to capsize, to turn over
[Getreide] to be flattened
umsetzen
um+set•zen, sep
1 vt
a [Pflanzen] to transplant
[Topfpflanze] to repot
[Schüler etc] to move (to another seat)
[Topfpflanze] to repot
[Schüler etc] to move (to another seat)
b [Waren, Geld] to turn over
c (Typ) to reset
d etw in etw ($) umsetzen acc to convert sth into sth (Mus)
(=transponieren) to transpose sth into sth, (in Verse etc)
to render or translate sth into sth
sein Geld in Briefmarken/Alkohol umsetzen to spend all one's money on stamps/alcohol
etw in die Tat umsetzen to translate sth into action
sein Geld in Briefmarken/Alkohol umsetzen to spend all one's money on stamps/alcohol
etw in die Tat umsetzen to translate sth into action
2 vr
[Schüler etc] to change seats or places
sich in etw ($) umsetzen acc to be converted into sth
[Schüler etc] to change seats or places
sich in etw ($) umsetzen acc to be converted into sth
umstellen
[1] um+stel•len 分離 sep
1 vt
a [Möbel, Wörter] to rearrange, to change (a)round, (Gram) [Subjekt und Prädikat] to transpose
b
(=anders einstellen) [Hebel, Telefon, Fernsehgerät, Betrieb] to switch over
[Radio] to tune or switch to another station
[Uhr] to alter, to put back/forward
[Währung] to change over
etw auf Computer umstellen to computerize sth
der Betrieb wird auf die Produktion von Turbinen umgestellt the factory is switching over to producing turbines
[Radio] to tune or switch to another station
[Uhr] to alter, to put back/forward
[Währung] to change over
etw auf Computer umstellen to computerize sth
der Betrieb wird auf die Produktion von Turbinen umgestellt the factory is switching over to producing turbines
2 vi
auf etw ($) umstellen acc
[Betrieb] to go or switch over to sth
[auf Erdgas etc] to convert or be converted to sth
auf etw ($) umstellen acc
[Betrieb] to go or switch over to sth
[auf Erdgas etc] to convert or be converted to sth
3 vr to move or shift about (Brit) or around (fig) to get used to a different lifestyle
sich auf etw ($) umstellen acc to adapt or adjust to sth
sich auf etw ($) umstellen acc to adapt or adjust to sth
umstellen [2] um•stel•len 不分離 ( umstellt ptp) vt insep
(=einkreisen) to surround
umsteigen
um+stei•gen vi sep irreg aux sein
a (in anderes Verkehrsmittel)
to change (nach for) , (in Bus, Zug etc)
to change (buses/trains etc)
bitte hier umsteigen nach Eppendorf (all) change here for Eppendorf
in ein anderes Auto umsteigen, von einem Auto ins andere umsteigen to change or switch cars
bitte beim Umsteigen beeilen! will those passengers changing here please do so quickly
bitte hier umsteigen nach Eppendorf (all) change here for Eppendorf
in ein anderes Auto umsteigen, von einem Auto ins andere umsteigen to change or switch cars
bitte beim Umsteigen beeilen! will those passengers changing here please do so quickly
b (fig)
inf to change over, to switch (over) (auf +acc to)
inf to change over, to switch (over) (auf +acc to)
umtauschen
um+tau•schen vt sep to (ex)change [Geld, Aktien] to change, to convert form (in +acc into)
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