Saturday, October 5, 2013

日本語文法とロジック - 5, 接続詞


前回のポスト<日本語文法とロジック - 4, 接続助詞>の続編。前回<英語ではロジック用の語は接続詞だが、日本語では多くは接続助詞で間に合う>と書いたが、英語の接続詞を翻訳しようとすると日本語でも接続助詞ではなく接続詞を使おうとするようで、話や文章が長くなりまた翻訳調になる。

英語の接続詞の代表は

1)ロジック関係

and - また
(and) then - それから、それに
besides - さらに、加えて
or  - または、あるいは、もしくは
so - それで、したがって、(そう)だから
therefore - したがって、(こう、そう)なので、(こう、そう)だから
but - が(しかし)、だが、しかし、しかしながら、ところが
however - しかし、しかしながら
nevertheless - しかし、しかしながら
though、although XX - XX だが、XX にもかかわらず
(if XX) then  - (もし、かりに)XX なら(ば)
if  - もし XX なら(ば)
as XX - XX(な)ので、だから
since XX - XX(な)ので、だから
meanwhile  - さて、ところで
because  XX - XX (な)ので、(だ)から、なぜなら XX なので、だから

2)時間関係

then - それから
after XX - XX のあと(に、で、から)
before XX - XX のまえ(に、で、から)
when XX - XX(の)とき(に)
while XX- XX(の)間(に)

besides、therefore、however、except、meanwhile、because を除けばもともと一語の語に近く、それ自体狭義の明確な意味はなく日本語の助詞に近い。一方日本語の方は<また>と<が>を除けば一語の語はない。

その他にロジック関係では、英語では上記の however グループの

whatever
whoever
whereever
whenever
whichever

があるが however ほど独立しては使われず従属(副)文、節用だ。

二語になるが

even if XXX - (かりに、たとえ) XX だとしても
even though XX -(たとえ) XX でも

三語になるが

no matter what
no matter who
no matter where
no matter when
no matter how


ロジック用の日本語は多くは接続助詞で間に合うのだが日本語の接続詞は英語より多いといえる。漢文調でも大和言葉が使われているのがおもしろい。

やや古風な日本語の接続詞

1)ロジック関係

and - かつ、かつまた
(and) then - しかして
besides - くわうるに
or  - さもなくば、しかざれば
so - それゆえ、かくなるうえは
therefore - ゆえに、それゆえ(に)、しかるがゆえ(に)
but、however、nevertheless - さりながら、さはありながら、しかれども、あにはからんや
though、although XX - XX といえども、XX なれども
if XX then  - もしや XX なれば
if XX at least then  - いやしくも XX なれば
if so  -  しからば, さすれば
even (if) not so - さなきだに
as XX - XX なるゆえ
since XX - XX なるゆえ
meanwhile  - 時(とき)に
because  XX - XX ゆえに


2)時間関係

then - のちに、しかして、しかるのち(に)
after XX - XX したるのち(に)
before XX - XX せんとするまえ(に)
when XX - XX せる(せし)とき(に)
while XX- XX せる(せし)間(ま)に



sptt



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