Wednesday, February 11, 2015
ドイツ語 の接頭辞(prefix)-17<weg->
ドイツ語 の接頭辞(prefix)の第17弾で<weg->について調べてみる。前回のポスト ” ドイツ語の接頭辞(prefix)- 16<fort-> ” と大いに関係がある。相良大辞典の接頭辞(prefix)の<weg->の解説は
”
分離接頭辞で、常にアクセント有り。” 離脱、除去 "の意味がある。
”
と<fort->と同じくごく簡単な説明だ。簡単な説明なのは、<ver->や<ab->と違い、また<fort->と同じように例外がない、またはごく少ないためだ。これは個々の動詞を当たってみればわかる。<離脱>と<除去>は明らかに関系がある。<fort->にもどういうわけか<前進>、<継続>とは関係なさそうな<除去>というのがあった。<離脱>と<除去>の日本語訳としては自動詞では<xx しながら去る、離れる>、他動詞では<xx (して)離す、取る(取り去る)、捨てる>が多い。英語でいえば副詞の away が相当する。また <fort->と違って away の意から必ずしも<前の方>である必要はなく<脇(わき)へ(に)>という訳語の動詞がある。もっとも<脇へやる>は往々にして<片付ける(除去)>の意になる。
おもしろい動詞がいくつかある。
1)wegsein
相良辞典では wegsein があるが、Collins German-English Dictionary Reveso では副詞の weg として解説がある。
weg
adv (=fort)
weg sein (=fortgegangen, abgefahren, verschwunden) to have or be gone (=nicht hier, entfernt) to be away
inf (=geistesabwesend) to be not quite with it inf (=eingeschlafen) to have dozed off (=tot) to be dead (=begeistert) to be really taken, to be bowled over (von by)
von zu Hause weg sein to be away from home
日本語にすると<離れて-いる(to be away)>--><ここにいない>となる。
これは前回でも取り上げたが、gehen と kommen につく場合。特に kommen につく場合だ。以下は相良辞典からの引用。
weggehen - 立ち去る、離れる
wegkommen - 1)去る、離れる、2)なくなる、見えなくなる、3)逃(んが)れる
例) von Berlin wegkommen ベルリンを去る
früh von Hause wegkommen 朝早く家を出る
Mach', dass du wegkommst. さっさと立ち去れ。
Wir machen, dass wir wegkommen. 私たちはさっさと去ります。
Mein Schüssel ist (mir) weggekommen. 鍵がなくなった。普通の日本語は< 鍵をなくした>。
他動詞<なくす>は wegkommen lassen と使役形だ。、
<weg>がついたとしても kommen は kommen のはずなので、以上の日本語訳はどう説明したらいいのか?相良辞典のここに説明はないが、動詞 kommen の解説の始めに簡単に
”
必ずしも日本語の来ると一致せず、場合により行くの意になる。
”
とある。だがこれは大きな問題だ。<場合により>とはどんな場合なのか? (大いに別途検討)
sptt
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