日本語の助詞<の>は一番使われる助詞だろう。これは英語では of が一番使われる単語(前置詞)と同じ理由による。助詞<の>をまちがいなく使うのは<が>と<は>の区別と並んで外国人には難しいようだ。
<の>はある意味では中国語の<的>に似ている。下記のWiki(簡体字を一部修正)の解説が簡単だが参考にになる。例によって四声がある。
釋義
(de) - この発音は四声マークがなく、軽音とかよばれて、ごく軽く短く発音する。あえて表示すれば ’トゥ’ だ。無声音ではないが強く濁る ’ドゥ’ でもない。’ゥ’ は日本人が苦手な<あいまい母音>と呼ばれるもので、後の<的>の由来解説にあるがフランス語の de にかなり近い。1.助詞。用在定語后,表示詞与詞或短語之間的修飾関係。
これが無意識だが一番使用頻度が高い of 相当の<の>。
2.助詞。構成詞組代替名詞。例:吃的(食物);來的都走了。
<來的都走了>は<来る者はみな歩いてきた>の意か?<走>は<走る>ではない。この用法は日本語にもあり、けっこう使っている。
行く<の>はいやだ。(動詞+の、動詞の体言化)
行くのは行くが、今すぐではない。(行くことは行くが、xxx)
行かないのより、行くのがいい。 (行かないより、行く方がいい)。これは<行かないことより>とならない。
太郎が行くのをやめさせる。
(店で)あそこの大きい<の>をくれ。(形容詞+の、形容詞の体言化)
黄色いのがいい。(黄色いモノ。この場合<黄色がいい>でもいいが、モノの意が弱くなる。<あの黄色のがいい>と<あの黄色がいい>では意味がまったく違ってくる。)
of にこの用法はない。
3. 助詞。用在句子后,表示判斷。例:我知道的。
<我知道的>は <私は知っているよ>といったニュアンス。よく聞くのは
是的。(そうだ。その通り)
これまた日本語の<の>にもこの用法がある。
私は知っている<の>だ。(男)
私は知っている<の>よ。(女)
日本語の場合<だ><よ>が主に表示判断の意をになっており<の>はなんだかよくわからない。断定内容(私は知っている)と断定表示の<だ>、<よ>をつなぐ、つなぎの<の>か。だが女性の場合は
私は知っている<の>。
で断定表示にもなるので、<の>も表示判断の意を一部になっているのか?
私は知っているだ。(男)
は方言のように聞こえ、まちがい扱いされるだろうが、簡潔な日本語で私は好きだ。 また
私は知っているよ。(男)
とも言うので、<の>の役割は何か。
さらには
太郎が行くのか? は
太郎が行くか? 花子がいくか?
太郎は行くか?
などに比べると断定疑問ともいえる。
4.同“地”、“得”,分別用於修飾動詞和形容詞。
これは解説しないが(Wiki では例文がない)<飾動詞和形容詞>ということは副詞化だ。
慢慢的(地) - ゆっくりと
说的(得)很慢 - ゆっくりと話す
これは日本語の<の>にはないようだ。
(dí)
(dì)
(dí)(dì)は助詞と関係ないので説明は省略する。
上の<補充>解説はおもしろい。
”外国人には難しい助詞の<の>” がこのポストのタイトルだが、
xxx はむずかしいで
そこそこ日本語を話す台湾人がこのように言うのを聞いたことがある。
日本人ならほぼまちがいなく
xxx はむずかしいので
と<の>を入れて言うだろう。たしかに台湾人が、<的>を連想していたとしたら、<の>を使う<意味>は特になさそう。この<の>はいったい何だ?
この<ので>は上にあげた断定の<のだ>の連用形で、<の>も<だ>も断定で断定に念が入っている。 <ので>は別のポストで取り上げる予定。
sptt
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