<かたわ>は差別用語かもしれないが、文法の説明につかうのであれば許されるだろう。
<要る (いる)>は日常よく使う動詞だが、一般動詞とは違って使用法が限られている。
<要る>は<xxが要る>で自動詞。英語では相当する to need は
I need some money.
で他動詞。
<私はカネを要る>はダメ。<私はカネを必要とする>もまずこうは言わない。
形容詞の necessary は
Some money is necessary. 日本語では<カネが必要。カネが要る>
で自動詞的になる。
要る ― 要れる ー 要らす
<要れる>も<要らす >もダメで、限定的だ。逆に限定的なところがおもしろい。
デジタル大辞泉では
い・る【要る】
[動ラ五(四)]《「入(い)る」と同語源》費用・品物・時間などが必要になる。入用である。「資本が—・る」「暇が—・る」「お世辞は—・らない」
という解説がある。
ラ行五段活用なので
未然形 要らない
連用形
要ります、
要りて—>音便 要って はあまり聞かない
終止形 要る
要るとき
仮定形 (もし) 要れば
上の<要りて—>音便 要って はあまり聞かない>が気になる。
書かない書きます、書いて
書く
書くとき
書けば
<書いて>は問題ない。
過去形
書いた
要る ー> 要った <あの時金が要った>は可能で、大和言葉らしいが、<あの時金が必要だった>が普通のいいかただろう。
xxべき
書くべきだ
要るべきだ ― これはダメ。
受身、自発
書かれる
要られる ― これもダメ。
可能
<五段活用 -> 下一段活用>変換による可能動詞化
書ける
要れる ― これもダメ。
下一段活用>変換がダメなのだ。
要れない
要れます、要れて
要れる
要れる
要れば
書けない
書けます、書けて
書ける
書ける時
書けば
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