Tuesday, October 23, 2012
<できる>について
<できる>は複雑な言葉だ。
<できる>は<出来る>と書かれるが<でくる>は言わない。<ニキビが出来る>は<ニキビ>が<出て来る>のだ。子供が<出来る>も同じような使われ方だ。<おでき>はそれこそ<出来る>のだ。
一方<可能>を示す<出来る>がある。ただし<出来る>とあまり書かず、普通は<できる>だ。
勉強ができる。
英語ができる。
手品ができる。
なんでもできる。
この<できる>は助動詞ではなく、動詞には直接付かない。
1)行くことができる。普通は<行ける>。
2)書くことができる。普通は<書ける>。
1)と2)は同じ可能を示すでも、少し違う。1)<行くことができる>は能力というよりは<事情><状況><条件>がゆるすのだ。2)<書くことができる>は<事情><状況><条件>がゆるすというよりは能力があること示す。1)行くことができる、2)書くことができるのような表現は翻訳調だ。英語の can の影響だろうが、can は助動詞だ。
I can study は<勉強ができる>とは意味が違う。I can English (magic, anything) とは言えない。
1)行くことができる。普通は<行ける>は I can go のほかに、 I may go、 I could go とも言え、この場合には<事情><条件>がゆるすという意味になる。
<may>は可能というよりは<可能性><許可>の助動詞だ。<可能>と<可能性>は違う。日本人が好きな maybe も<可能性>だ。<可能>は能力を含むが<可能性>は能力を含まない、英語では probability だ。英語の<できる>もかなり複雑。
中国語では、<可不可以?>と<能不能?>では意味が違う。可能は<可>も<能>も含んでいるのか? さらには<会不会>というのもある。<できる>は中国語でも複雑なのだ。
ところで、ready の訳はふつう<準備ができている>だ。また be ready to で<.....する準備(用意)ができている>になる。これは意味的には可能に近い。Supper is ready は<夕食の用意ができている>だが、I am ready to eat は<わたしはいつでも食べれる>(食べることができる、<食べられる>は受身に解釈されかねない)だ。<事情><状況><条件>がゆるす可能だ。<できている>が可能の<できる>に変わる可能性はかなり高い。
sptt
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