未然形 | 打消の「-ない」、受身・可能などの「-れる(られる)」、使役の「-せる(させる)」、意思・推量の「-う」などに接続する形。 |
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連用形 | 他の用言や多くの助動詞、過去・完了の「-た(だ)」などに接続する形。接続無しで名詞として用いられることもある。 |
終止形 | 他への接続無し、又は終助詞に接続して文末で言い切る形。 |
連体形 | 他の体言に接続する形。 |
仮定形 (文語では已然形(いぜんけい)) |
仮定・条件(文語では原因・理由)の「-ば」に接続する形。文語での仮定表現は未然形に「-ば」を接続させた形。 |
命令形 | 他への接続無し、又は終助詞に接続して命令を表す形 |
五段活用の例
カ行五段活用「書く」の例
未然形のなかに<意思・推量の「-う」などに接続する形>と説明されている。また、<こ>は古語<か>の音便、古語<か+う> --> 現代語<こ+う>なので、<未然形-か、こ>になっているのだろうが、下記のように意思・推量形として独立させたほうがすっきりする。古語と関連を断ち切ることになるが、まさに五段活用になる。
ところで、XX形で分類されているが、問題がある。
未然形、終止形、仮定形、命令形、意思、推量形は<意味>による分類、一方連用形、連体形は<用言><体言>が続くという形態による分類なのだ。 終止形は<意味>で<終わり>、<後に何も続かない>で形態による分類でもよい。実際には終止形のあとに助動詞、助詞が付く場合がある。
<意思・推量の「-う」など>を調べてみる。
カ行五段活用「書く」の例では、
私が書こう。 <書こう> = <書こ>+意思の「-う」だから<意思>という説明は単純すぎる。この用法で<意思>が成り立つのは主語が一人称に限られる。
1)主語が一人称の場合 - 私が書こう。
2)主語が二人称の場合 - あなたが書こう。
3)主語が三人称の場合 - 太郎が書こう。
2)3)は意思というよりは推量。ただし、ふつうには
2) あなたが書くだろう。あなたが書くことになろう。あなたが書くことになるだろう。
3) 太郎が書くだろう。 太郎が書くことになろう。太郎が書くことになるだろう。
また、これらは話者の推量だ。
二人称、三人称の意思は表せる。
2)あなたが書くとは思わなかった。(終止形) あなたが書こうとは思わなかった。
2)あなたが書こうとする内容は理解できない。
3)太郎が書くとは恐れ入った。(終止形) 太郎が書こうとは恐れ入った。
3)太郎が書こうとしてもだめだ。誰も読みはしない。
日本語では基本の終止形で意思をあらわせる。英語もストレス、イントネーションを変えて現在形で意思をあらわせる。
Taro writes.
Does Taro write ?
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未然形 - 打消の「-ない」、受身・可能などの「-れる(られる)」、使役の「-せる(させる)」については別途調べる予定。
sptt
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