ドイツ語の接頭辞(prefix)の第9弾で<an->について検討する。相良独和大辞典の解説はなぜかごく簡単で次の通り。例外が少なくまとめやすいということか。
”
分離動詞の前綴りで常にアクセントを有し”事物への接近、接触、動作の開始、持続、強調”などの意味を表わす。
また前置詞の an としては、
”
3格(位置を示す時)、または4格(運動の方向を示す時)を支配する前置詞:ある物への接近またはその表面、側面への接触を意味し、接近の意識が bei より強く、zu よりも弱い。
”
という解説がある。<bei>に相当する日本語の助詞はなく<(の)そば、わき、かたわらに(へ)>となる。<an>と<zu>の違いは日本語の<に>と<へ>に似ているかもしれない。
相良独和大辞典の接頭辞<an->についての説明は例によって漢語の羅列なので大和言葉を多用した説明を試みる。辞書を調べてみればわかるが、おそらく8割がたは<接近、接触>の意味だ。開始は anfangen に代表されるがそれほど多くはない。持続の意も少ない。強調は基本的には意味が変わるわけではない。<接近、接触>と<開始>、<持続>は結びつきにくい。<接近、接触>は何かに<近づく>ことなので<開始>と言うよりは、到着、終着になりそうだ。もっとも日本語には<手をつける>、<緒につく>という表現がある。<到着する>あるいは大和言葉の<つく、着く>に相当するドイツ語の代表は ankommen だ。kommen は<来る>の意だから、<来て着く>になるが、<行って着く>場合も ankommen だろう。英語の to arrive に相当する。arrive は一語のようだが ar+rive と分けられそう。分けられるとすれば、ar の r は rive の頭の r との語呂合わせなので a + rive で a- がドイツ語の an- に相当するようだ。これは下記の例からかなりの確率でこう言えそうだ。
to accept - 受け取る、受け入れる、受けつける(付ける) - annehemen
to accumulate - つみ重ねる、貯める - ansammeln
to accommodate - あわせる、順応させる、応じさせる - anpassen
to accuse - 責める - anklagen
to accustom - 慣れさす、馴れさす - 大体 to accommodate と同じ
to acquire - 得る - annehemen
to acknowledge - 確かに受領する、了解する - 受け取る、わかる - annehemen
to address - 呼びかける - ansprechen
to affect - 影響を与える、ひびく (betrefen, sich auswirken auf + acc)
to affix - つける - ankleben (貼り付ける)
to affiliate - 結びつける、仲間にする (anschliessen = to connect)
to affirm - 確かめる(firm は<確かな>の意の形容詞なので、この<a->は動詞化の働きか。)
to afflict - 支障をきたす
to allude - 示唆する ほのめかす、当てつける - anspielen
to allure - 誘う、いざなう、ひきつける (= to attract)
to annex - つける(付ける) - annektieren(これは輸入語)
to announce - 通知する - 知らせる - ankundigen
to append - つるす、か(掛、架)ける - anhängen
to apply - 応用する - anwenden
to appreciate - 享受する、感謝する、-喜んで、楽しんで味わう(受ける)
to approach - 近づく - herangehen
to approve - 承認する。to prove は<証明する>の意。
to arrange - 配置する、按配(按排)する、準備する、整える、並べる - anordern
to arrest - 逮捕する -つかまえる (verhaften)
to arrive - 到着する - つく(着く) - ankommen
to assimilate - 同じようになるようにする
to assault - 襲(おそ)う - angreifen
to assemble - 組み立てる、よせ集めて何かを作る (versammeln)
to assess - 評価をあたえる、値(ね)ぶみする (bewerten)
to assign - 割り当てる、引き当てる (zuweisen)
to assist - 助ける (helfen)
to assure - 確かめる(sure は<確かな>の意の形容詞なので、この<a->は動詞化の働きか。
to assume - 推測する、思う (思いつく) - annehmen, (übernehmen)
to attache - つける(付ける)) - anheften
to attack - ぶち当たる、つく(突く) - stossen, anstossen
to attain - 得(え)る - annehmen
to attempt - 試(こころ)みる、試す - probieren, anprobieren, (versuchen)
to attend - 参加する、集まりの席につく (besuchen, teilnehmen, begleiten)
to attract - 引きつける - anziehen
to attribute - 関連づける (zuschreiben)
(追加予定)
以上はやや<こじつけ>気味のもあるが、ドイツ語の接頭辞<an->、英語の接頭辞<a->そして日本語の<つく>、<xx つく>が相応している。<こじつけ>はおもしろい言葉だが別途検討として話を進める。
<接近>には<つく>、<つける>、<近づく>、<近づける>、<接触>には<さわる>、<ふれる>という大和言葉の動詞がある。<つく>は多義語で<付く>、<着く>、<就く>、<点く>(他動詞<つける>もこれに準じる)の漢字が当てられるが、基本的には同じような意味で<つく>、<つける>と発音し、耳で意味を聞き分けている。ひらがなで<つく>、<つける>と書いても誤解することはなうだろう。
<こじつけ>をさらに進めれば次のようになる。
to accumulate - つみ重ねる、貯める - ansammeln
ドイツ語の ansammeln の<an->のない sammeln は<集める>といった意味だ。<an->が付くとどういう風に意味が変わるかというと、sammeln <集める>だけでは<一つ一つ>の意味が薄い。まとめて一気に集めることも出来る。一方 to accumulate、ansammeln の方は<一つ一つ>の意があるのだ。もう少し詮索すると<一つ一つ付(つ)け足していく>の意があるのだ。<重ねる>、<重ね合わせる>には<一つ一つ付(つ)け足していく>の意がある。掛け算でも増えていくが<つけ足す>の意味は出ない。
to accommodate - あわせる、順応させる、応じさせる - anpassen
to accustom - 慣れさす、馴れさす - 大体 to accommodate と同じ
以上は通常<xx に>あわせる、順応させる、応じさせる、慣れさす、馴れさす、として使われる。これももう少し詮索すると<xx に近づけて(近づいて)>あわせる、順応させる、応じさせる、慣れさす、馴れさす、のだ。言うまでもないが、<近づく>の<近>は<近い>の<chi-ka>と発音され、<つく>は<tsu-ku>と発音される。<近い>と付く、着く、付く(他に、就く、憑く、点く、などがある)の<つく>は同根だろう。
近い(形容詞)のドイツ語は nah(e) で nehemen と関連がありそう。
to address - 呼びかける - ansprechen
<かける>は多義語で1)掛ける、2)懸ける、3)駆ける、4)賭ける、の意などがある。漢字を使うと見えなくなるが、<かける>は次のような用法がある。
言いかける
けしかける あたまの<け>はおそらく接辞だろう
しかける、 しかけ(仕掛け)、しかかり(仕掛かり)
死にかける
出かける、 お出かけ
食べかける、食べかけの寿司
飲みかける、飲みかけのビール
やりかける、やりかけの仕事
呼びかける、呼びかけ(に応じる)
一般的な用法としては
1)<xx かける>で<xx はじめる>あるいは<始めようとする>の意があるが、多くはその後中断する。一方ドイツ語の接頭辞<an->も<動作の開始>の意味もあるが(二義的)、その後の中断はがあるわけではない。
言いかけて、やめる (また、だまる)
行きかけて、思い直(なお)す
起きかけて、また寝る
しかけて、やめる
死にかけて、生き返る
殺しかけて、思いとどまる
座りかけて、また立つ
立ちかけて、また座る
出かけて、とどまる(とどめる) (言い出しかけて、やめる)
食べかけて、出て行く
飲みかけて、やめる
やりかけて、やめる
読みかけて、寝てしまった
以上は<開始-中断>で時間がらみの表現だ。
はじめに ”<接近、接触>と<開始>、<持続>は結びつきにくい。<接近、接触>は何かに<近づく>ことなので<開始>と言うよりは、到着、終着になりそうだ。” と書いたが、日本語では上記の<開始>表現は、特に意識しないで、ごく普通につかわれる。
もう一つは、上記ほど一般性はないが、
2)xx 掛ける、懸ける,の意に近く、英語で言えば xx(動詞) over (to) が意味的に近いか?
追いかける
仕掛ける、 わな(罠)を仕掛ける
立てかける
投げかける
走りかける (走り寄る)
働きかける
呼びかける
自動詞<かかる>を加えれば
おそいかかる
飛びかかる
よりかかる (<かかる>と<よる>は意味が似ている)
以上は時間ではなく方向性がらみ(対象、目的物に向かう)の表現だ。
to affect - 影響を与える、ひびかす
to affect は重要な動詞で、目に見えないものを含めて因果関係を示す。物理、化学の自然科学や政治、経済の社会科学はつ結局のところ因果関係(cause and effect)を調べて記述することだ。因果関係は、日本語では
xx なので
xx のために(目的ではない)
が日常ではよく使われるが、少しあらたまると
xx により、よって (<よる>は動詞)
が使われる。<よる>は<寄る>と書かれるが、因果関係を示す場合は<拠る>や<因る>や<依る>の漢字が使われることもあるが、平仮名の<よる>で間に合う。<よる>はもとの意味は<寄る>で、<近づく>の意だ。<拠る>や<因る><依る>は<寄りかかる>の意だ。
to afflict - 支障をきたす、もたらす
<支障をきたす>の<きたす>は<もたらす>、<もってくる>の意に近いが、<来る>の関連語とも言え、<こらす>(きたらす?)、<近づけさせる>の意だ。
to announce - 通知する - 知らせる - ankundigen
ドイツ語の ankundigen は<知らせ(ニュース)>を相手に近づける、といった意味がある。日本語の<知らせる>は<知る>の使役形で<相手が知るようにする>ことで、<知る>という動詞を発展させて使っている。英語の to announce はフランス語の輸入だろう。
to append - つるす、か(掛、架)ける - anhangen
上述のように<かける>は<つける>の関連語だ。
to apply - 応用する - anwenden
to apply は to affect と並んで重要な動詞だ。応用数学(物理、化学)は applied xx だ。身近な用法では to apply cream (to xx) というのがあり、<クリーム、軟膏をぬる>の意だ。<ぬる>は<ペンキを塗る>の<ぬる>で、絵の具も<ぬる>だ。動作はどれも同じだ。どのような動作かというと、ある液状、ペースト状のモノをある対象に<つける(付ける、着ける)>ことで、<ぬりつける>だ。ペンキや絵の具であれば<着色する>ことになる。
to appreciate - 享受する、感謝する、-喜んで、楽しんで味わう(受ける)
to appreciate は多義語だ。残念ながら適当な<こじつけ>が見当たらない。ドイツ語は schätzen という動詞が相当するようだ。
インターネット辞書の解説は次の通り。
to appreciate
v.tr.
v.tr.
1. To recognize the quality, significance, or magnitude of: appreciated their freedom.
2. To be fully aware of or sensitive to; realize: I appreciate your problems.
3. To be thankful or show gratitude for: I really appreciate your help.
4. To admire greatly; value.
5. To raise in value or price, especially over time.
v.intr.
[1645–55; < Late Latin appretiātus, past participle of appretiāre to put a price on = ap- ap-1 + pretium price]
To increase in value or price, especially over time.
語源がヒントになる。
<xx に値(ね)をつける> の意だ。
to approve - 承認する
<こじつけ>が進んでしまうが、to prove (証明する)とはあるモノ、コトを真実に近づけることだ。<a>がついた to approve は<あるモノ、コトを真実に近づいた>ことだ。
to arrange - 配置する、按配(按排)する、準備する、整える、並べる - anordern
<整える>、<並べる>はバラバラになっているいくつか、あるいはたくさんのモノ、コトをグループ分けする作業があるが、これは実際には同じようなモノ、コトを<寄せ集める>ことだ。<寄せる>は<近づける>こと、<集める>も<近づける>ことだ。
to assess - 評価をあたえる、値(ね)ぶみする (bewerten)
<値(ね)ぶみする>は<xx に値(ね)をつける> の意だが、to assess は<値をつける>るだでなく、さらに公表する意がある。
to assimilate - 同じようになるようにする
これはAをBに<近づける>ことだ。
to assault - 襲(おそ)う - angreifen
<おそう>は強調とも言える<おそいかかる>という言い方からも<すばやくかかる>動作だ。<かかる>は<つく>の関連語だ。
to assemble - 組み立てる、よせ集めて何かを作る (versammeln)
<よせ集める>は上で説明したように、<寄せる>は<近づける>こと、<集める>も<近づける>ことだ。
to assign - 割り当てる、、引き当てる
<当てる>は<つける>の関連語。ところで<ねらう>という動詞がある。これは<当てる>と違って<近づく>、<つける>動き、動作ではないが<ねらいつける>で<近づく>動きの意が少しでてくる。
to assist - 助ける
<助ける>ためには相手に<近づく>必要がある。
to attain - 得(え)る
<得る>ためには相手に<近づく(近づいて行く)>、あるいは相手が<近づく(近づいて来る)>必要がある。反対の<あたえる>も多くは相手に<近づく(近づいて行く)>あるいは相手が<近づく(近づいて来る)>必要がある。
to attempt - 試(こころ)みる、試(ため)す - - probieren, anprobieren
<試みる>、<試す>には<近づい>たり<触れ>たり必要がある。<試す>は<試しに、xx する>の意で<xx する>わけではない。
さて、<こじつけ>についてかんがえてみる。なぜ以上のような<こじつけ>が可能なのかというと、わけがある。これは英語の接頭辞<a->、ドイツ語の接頭辞<an->、さらには<a->、<an->関連の日本語の動詞の理解の Key と言える。
<こじつけ>は、気づきにくいが、一般化を進めていることなのだ。
まずはこれまで出てきた<つく>関連の動詞を取り出してみる。
つく - つける
さわる - xx にさわる、なので<さわる>は自動詞
ふれる - xx にふれる、なので<ふれる>は自動詞
かさなる - かさねる
xx にかさなる、なので<かさなる>は自動詞 、xx を yy にかさねる、なので<かさねる>は他動詞
あう - あわせる
xx に(と)あう、なので<あう>は自動詞 、xx を yy に(と)あわせる、なので<あわせる>は他動詞
かかる - かける
xx にかかる、なので<かかる>は自動詞 、xx を yy にかける、なので<かける>は他動詞
よる - よせる
xx による、なので<よる>は自動詞 、xx を yy によせる、なので<よせる>は他動詞
もたらす
xx を yy にもたらす、なので<もたらす>は他動詞。
ぬる
xx を yy にぬる、なので<ぬる>は他動詞
あたる - あてる
xx にあたる、なので<あたる>は自動詞 、xx を yy にあてる、なので<あてる>は他動詞
簡単に整理すると
さわる(自)
ふれる(自)
かさなる(自)-かさねる(他)
あう(自)-あわせる(他)
かかる(自)-かける(他)
よる(自)-よせる(他)もたらす(他)
ぬる(他)
あたる(自)-あてる(他)
となり、上で説明したように、いずれも<つく>、<近づく>の意(動作)がからんでいる。
これら以外では
行く xx に行く
従う xx に従う (xx について行く、来る)
進む xx に進む
沿(そ)う xx に沿う
のぼる xx にのぼる
入る xx に入る
与える、やる xx を yy に与える(やる)
送る xx を yy に送る
お願いする、頼む、 xx を yy にお願いする、頼む
配(くば)る xx を yy に配る
刺す xx を yy に刺す
知らせる xx を yy に知らせる
そなえる xx を yy にそなえる
そわせる xx を yy にそわせる
尋(たず)ねる、問う、聞く xx を yy にねる、問う、聞く
たよる xx を yy にたよる <たよる>は<よる>と同源、同根で<た>は接辞だろう。
通す xx を yy に通す
とどめる xx を yy にとどめる
と(留、止、停)める xx を yy にとめる
運ぶ xx を yy に運ぶ
話す、伝える xx を yy に話す、伝える
まかす、まかせる xx を yy にまかす、まかせる
導(みちび)く xx を yy に導く <導く>は<道(みち)引く>だろう。
申し出る xx を yy に申し出る <申し出る>はこなれた日本語ではなく<to offer>の訳語か? <言い出す>、<差し出す>という日本語がある。
向ける xx を yy に向ける
求める xx を yy に求める
(追加予定。いくらでも追加できそうだ)
以上は実際それほど<こじつけ>なくても<つく>、<近づく>動き、考え(思い)がからんでいるのがわかるだろう。
このグループでないのは
1) xx から
xx から 来る、おりる、出る、それる、離れる、はずれる
xx を yy から 取る、奪う、離す、切る、借りる、はずす
(追加予定。こちらの方もいくらでも追加できそうだ)
<とる>は、見方を変えれば<取る>までに<あるモノ、コトを自分に近づける> る過程があるので、これが意識されると
受け取る、受け入れる、受けつける((付ける) - annehemen
得る - annehemen
確かに受領する、了解する - 受け取る、わかる - annehemen
となる。
3) xx と
xx と戦う、争(あらす)う、競(きそ)う
xx を yy と戦う、争(あらす)う、競(きそ)う、結ぶ、見る、見なす、考える、思う、する、
<と>=and と軽く見られがちだが、<と>は大助詞だ。
4) xx で
xx で行く、来る、
xx を yy で結ぶ、見る(目で)、聞く(耳で)、切る、掃く、煮る、焼く、食べる、塗る、こわす
<xx で>と<an->は関係なさそうだが、ドイツ語では名詞(主に道具)由来 の an-xx en 動詞は日本語にすると< xx で yy する>になる。
anbannen 魔法でしばりつける der Bann 魔力 ref. 英語の to ban (禁じる)
anbolzen ボルトでしめつける der Bolzen ボルト
ankoppeln 紐(ひも)でつなぐ die Koppel 紐、綱(つな)
ankrallen 爪(つめ)でつかむ die Krallen 爪
(追加予定)
ややわき道にそれたが、<xx に yy する>となる自動詞、<xx に yy を zz する>となる他動詞が基本的にはすべて<つく>、<近づく>関連の動詞ということになる。
さて、 ドイツ語の接頭辞<an->の解説としては本末転倒になってしまっているが、今度は英語(a-)->ドイツ語(an-)ではなく、上で取り上げた<つく、つける>、<近づく、近づける>関連の日本語とドイツ語の関係を調べてみる。
受け取る、受け入れる、受けつける((付ける) - annehemen
つみ重ねる、貯める - ansammeln
あわせる、順応させる、応じさせる - anpassen
責める - anklagen
慣れさす、馴れさす - anpassen
得る - annehemen
確かに受領する、了解する - 受け取る、わかる - annehemen
呼びかける - ansprechen
影響を与える、ひびく - ?
つける - ankleben (貼り付ける)
結びつける、仲間にする (anschliessen = to connect)
確かめる(firm は<確かな>の意の形容詞なので、この<a->は動詞化の働きか。
支障をきたす、もたらす
示唆する ほのめかす、当てつける - anspielen
誘う、いざなう、ひきつける (= to attract)
つける(付ける) - annektieren(これは輸入語)
通知する - 知らせる - ankundigen
つるす、か(掛、架)ける - anhangen
応用する - anwenden
享受する、感謝する、-喜んで、楽しんで味わう(受ける)
近づく - herangehen
承認する。to prove は<証明する>の意。
配置する、按配(按排)する、準備する、整える、並べる - anordern
逮捕する -つかまえる (verhaften)
到着する - つく(着く) - ankommen、verangehen
同じようになるようにする
襲(おそ)う - angreifen
組み立てる、よせ集めて何かを作る (versammeln)
評価をあたえる、値(ね)ぶみする (bewerten)
割り当てる
助ける
確かめる(sure は<確かな>の意の形容詞なので、この<a->は動詞化の働きか。
推測する、思う (思いつく)
つける(付ける)) - anheften
ぶち当たる、つく(突く)
得(え)る
試(こころ)みる、試す - probieren, anprobieren
参加する、集まりの席につく
引きつける - anziehen
関連づける
-----
さわる(自)
ふれる(自)
かさなる(自)-かさねる(他)
あう(自)-あわせる(他)
かかる(自)-かける(他)
もたらす(他)
よる(自)-よせる(他)
ぬる(他)
あたる(自)-あてる(他)
-----
行く
従う xx に従う (xx について行く、来る)
沿(そ)う
のぼる
入る
与える、やる
送る
お願いする、頼む
配(くば)る
刺す
知らせる
そなえる
そわせる
尋(たず)ねる、問う、聞く
頼(たの)む
たよる
通す
とどめる
と(留、止、停)める
運ぶ
話す、伝える
まかす、まかせる
導(みちび)く
申し出る
向ける
求める
-----
以上は大体基本(重要)動詞で、接頭辞がつきやすく、意味も多様化(元の意味から、少しあるいはかなり、ずれていると思われる。<つく>、<つける>との関連度合い順に並べて調べてみる。
かかる(自)-かける(他) - hängen
anhängen - 付ける、着ける、加える
あたる(自)-あてる(他) - schlagen, treffen
anschlagen
antreffen - 見つける
とどめる - halten
と(留、止、停)める - halten
anhalten - とどめる、と(留、止、停)める
英語の to hold もそうだが、anhalten にも表面上相反する大きな二つの意味がある。
1) 止まる(自動詞)、止める、中止する(他動詞)
2) 続く(自動詞) (<やめる>のを<やめる>が元の意か)
anhalten
1 vi
a
(=stehen bleiben) to stop
mit dem Sprechen anhalten to stop talking
mit dem Sprechen anhalten to stop talking
b
(=fortdauern) to last
2 vt
刺す - stechen, stecken
刺し止める - anstecken
あう(自)-あわせる(他) - passen
anpassen
よる(自)-よせる(他)ー-> 近よる-近よせる、近づく-近づける - herangehen
gehen
angehen - 始める、(電気、明かり、ラジオを)つける、など。
kommen
ankomme ‐ 着く(到着する)、近づく (sich nähern)
従う xx に従う (xx について行く、来る) - folgen
さわる(自)、ふれる(自) - これは状況によりいろいろな表現がある。
与える、やる - geben
angeben - 述べる、(名前を)つける、示唆する、ほのめかす、見せびらかす
もたらす(他)- bringen
anbringen - もたらす
送る -schiken
anschiken -
anschicken
sich anschicken, etw zu tun geh (=sich bereit machen) to get ready to do sth, to prepare to do sth (=im Begriff sein) to be on the point of doing sth, to be about to do sth再帰用法だが<XXするところだ>、<XXしかける>、<XXし始める>の意に近い。
導(みちび)く - führen, leiten
anführen - 引用する、言及する
anleiten - 示す、教える
向ける - wenden
anwenden - 応用する、用いる
頼む ‐ bitten
まかす、まかせる ‐ bitten
求める - fragen, bitten
anfragen という動詞はなく die Anfege という名詞があり、問い合わせ、質問といった意味だ。
anbitten という動詞はない。
申し出る(to offer) - bieten
anbieten - 申し出る
沿(そ)う
そわせる
英語もドイツ語も<沿う>、<すわせる>に相当する動詞が見当たらない。普通は、動詞+(副詞、前置詞の)along、entlang で表現する。意味を広げれば、英語では to guide と言う動詞があるが、これは to lead の意味に近く、上で取り上げた<導(みちび)>、ドイツ語では führen, leiten が相当する。
通す
これも 英語、ドイツ語では普通、動詞+(副詞、前置詞の)though、durch で表現する。<突き通す>であれは、to pierce (durchstechen) という動詞がある。
行く - gehen
angehen - 始める、(電気、ラジオ)をつける、など。
のぼる - steigen
ansteigen - のぼる
入る - eintreten
ぬる(塗る) - streichen (クリーム、軟膏をぬる), malen(色を塗る)
ansteichen - クリーム、軟膏をぬる
anmalen - 色を塗る
さて最後に
<接近、接触>と<開始>の結びつきを考えてみる。次回のドイツ語の接頭辞(prefix)では<ab->をとりあげるつもりだが、 これは言うまでもなく<an->の反義的接頭辞で、<離れる>、<遠ざかる>の意がある。また、<a->と同じく英語の接頭辞でもある。abnormal, absent, abstract, absurd, etc 。
下記のヘタな図をみていただきたい。
現在(場所)時点(出発点) 到達点
l
l l
(<--) l --> --> l
l l
現在(場所)時点から到達点に少し動きだした場所、時点を考えてみる。前(到達点)を見ながら考えると到達点に<つく、近づく>ことが先に立つ。一方後(うし)ろ(現在(場所)時点)を見ながら考えるとから現在(場所)時点から<離れて、遠ざかって行く>ことが先に立つ。しかし、同時にこの場合、普通は<現在(場所)時点>から離れると同時に<出発点>から離れるとも考える。<出発点>は言うまでもなく<開始する場所、時点>だ。
-----
付録
<an->の特色が出ている動詞
From: Oxford Paperback German Dictionary
fangen (つかみ取る) - anfangen (始める)
schliessen (閉じる) - anschliesse (結ぶ、つなぐ)
ziehen (引く)- anziehen (ひきつける、身に着ける、着(き)る
(追加予定)
-----
<an->が付く動詞で意味が多様化(多義化)している動詞。
(追加予定)
sptt
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