まず日本語と英語を比較してみる。一般的には
持つ ー to have (持っている)、to hold (in hand、in hands, in my hand, in my hands) (手に持つ、持っている)持って行くー to take、to bring (話者のいる場所、話相手との関係など、状況による)
持って来るー to bring、to take
他に<to fetch> というのがあり、あまり使わないが
to fetch は<行って取って、持って返ってくる>という言う意味だ。
だが、他にも言い方はあろう。特徴的なのは英語では<持って行く>、<持って来る>に<to have>が使えないことだ。
to have and goto have and come
は意味が明確だがダメなのだ。どちらかと言えば日本語の方が学びやすい。
to take (something, someone) and go
to take (something, someone) and come
ならよさそうだがが、日本語にもどすと
(何かを)取って行く
(誰かを)連れて行く
(何かを)取って来る
(誰かを)連れて来る
でモノと人では違ってくる。<連れる>やや特殊な動詞だが、使用頻度は高い。
さらには
to go to take (something)
to come to take (something)
(何かを)取りに行く
(何かを)取りに来る
というのもあるが、<持って行く、持ってくる>とは違う。だが
to go to take (something) and come back
だと to fetch (something) の意味になる。
to come to take (something) and go
だと<来て、取って、行く>で何か変で、<来て、取って、持って行く>になる。これは一語の英語動詞はないようだ。
以上からすると日本語の<持って行く>、<持って来る>には<取る>が内包されているようだ。<持つ>ためには基本的に<取る>必要があるのだが、これはあたたり前で、取り立てて言う必要はなく<持つ>の一語で済ませているのが日本語だ。
中国語では<带来>(持って来る)という語がよく使われる。<带走>(持って行く)。これ以外に<to take、取る>を意味する<拿>があり、<拿来>、<拿走>も可能か。また<行く>には<去>というのがあるので<带去>、<拿去>も可能か。
実際に聞いたのでは、広東語だが<レン過去>というのがあって、多分これは北京語では<带過去>。この<带過去>をネット辞典でしらべてみると
带過去 日本語 持って行ってください ー> 持てって行く
带過去 英語 Take it with you (to take it with you )
英語では<to take>が出てくるが、注意したいのは<with you>で、この<with you>の意が<带>にはあるということだ。もちろん自分(話者)が行くのであれば<to take it with me>となる。
sptt
No comments:
Post a Comment