受身、可能、の助動詞に<-れる(られる)>があり、動詞の未然形につく。 Japan wiki の日本語動詞活用未然形の説明は次のようになっている。
”
未然形: 打消の<-ない>、受身、可能などの<-れる(られる)>、使役の<-せる(さる)>、意思、推量の<-う>などに接続する形。
”
未然は<未(いま)だ然(しか)らず>で<まだxxない>の意だ。打消の<-ない>はこれでよいが、そのほかの<受身、可能などの<-れる(られる)>、使役の<-せる(さる)>、意思、推量の<-う>などに接続>を個別に見てみよう。
1)受身、可能などの<-れる(られる)>
2)使役の<-せる(さる)>
3)意思、推量の<-う>
----
カ行五段活用「書く」の例
1)受身、可能などの<-れる(られる)>
<など>は自発、被害(迷惑)、尊敬だろう。
---
以上は前に<日本語動詞活用-未然形>で書いた。さて、ここでは仮定形に付く可能、自発の<る>について考えてみる。
例
解け+る
可能-次郎ならこの問題が解ける。
自発-基礎知識があればこの問題は容易に(自然と)解ける。
泣け+る
可能-花子は思い切って泣ける。
自発-美代子は(自然と)泣ける(泣けてきた)。
読め+る
可能-太郎は難しい漢字が読める。
自発-太郎はこの謎が(自然と)読める(読めてきた)。
割れ+る
可能-こんな薄い板なら子供でも割れる。
自発-花瓶が棚から落ちて(自然と)割れる。
以上を一般的な動詞の未然形+<-れる(られる)>で替えてみる。
け+る
可能-次郎ならこの問題が解かれる。
自発-基礎知識があればこの問題は容易に解かれる。
泣け+る
可能-花子は思い切って泣かれる。
自発-美代子は(自然と)泣かれる(泣かれてきた)。
読め+る
可能-太郎は難しい漢字が読まれる。
自発-太郎はこの謎が読まれる(読まれてきた)。
割れ+る
可能-こんな薄い板なら子供でも割られる。
自発-花瓶が棚から落ちて割られる。
ほぼ間違いに近い。少なくとも普通にはこうは言わない。
逆に言うと、仮定形に付く可能、自発の<る>どんな動詞にも付くというわけではないが、未然形+<-れる(られる)>もどんな動詞にも付くというわけではないということだ。
抜く - 可能-太郎はうまく(上手に)抜ける、 自発-この釘はよく(頻繁に)抜ける
売る - 可能-太郎はうまく(上手に)売れる、 自発-この品物はよく(頻繁に)売れる
切る - 可能-太郎はうまく(上手に)切れる、 自発-この紐(ひも)はよく(頻繁に)切れる
釣る - 可能-太郎はうまく(上手に)釣れる、 自発-この辺は鯛がよく(頻繁に)釣れる
取る - 可能-太郎はうまく(上手に)取れる、 自発-このボタンはよく(頻繁に)取れる
以上を一般的な動詞の未然形+<-れる(られる)>で替えてみる。
抜く - 可能-太郎はうまく(上手に)抜かれる、 自発-この釘はよく(頻繁に)抜かれる
売る - 可能-太郎はうまく(上手に)売られる、 自発-この品物はよく(頻繁に)売られる
切る - 可能-太郎はうまく(上手に)切られる、 自発-この紐(ひも)はよく(頻繁に)切られる
釣る - 可能-太郎はうまく(上手に)釣られる、 自発-この辺は鯛がよく(頻繁に)釣られる
取る - 可能-太郎はうまく(上手に)取られる、 自発-このボタンはよく(頻繁に)取られる
この仮定形+<る>は少なくともく可能>については、連用形+<える>だろう。-ki + eru、-ri +eru が -ke + ru、-re + ru に変わるのはよくある。
問題は自発だが、単純に<自発>が成立ためには<可能>であることが条件としておく。
sptt
Subscribe to:
Post Comments (Atom)
No comments:
Post a Comment