Friday, January 15, 2021

半濁音の<擬態語、擬音語+する>

半濁音と呼ぶのは知らなった(忘れた)が擬態語、擬音語では<ぱぴぷぺぽ>を使ったのもある。<ぱぴぷぺぽ>は現代日本語(大和言葉)では<らりるれろ>と同く語頭にはこないと思うが、言葉遊びで<ぱ行>と<ら行>の組み合わせを調べてみる。参考のため<は行>と<ば行>も並べておく。


はらはら  ばらばら  ぱらぱら  雨がぱらぱらし始めた。
ひらひら  びらびら  ぴらぴら  場合、人によっては<ぴらぴらする、はためく>
ふらふら  ぶらぶら  ぷらぷら  場合、人によっては<ぷらぷらする>
へらへら  べらべら  ぺらぺら  英語がぺらぺら、ぺらぺらな紙
ほらほら  ぼらぼら  ぽらぽら

はりはり  ばりばり  ぱりぱり  このキュウリはぱりぱりする。洗濯物がぱりぱりに乾く。
ひりひり  びりびり  ぴりぴり  神経がぴりぴりする。
ふりふり  ぶりぶり  ぷりぷり  ぷりぷりする、怒(おこ)る
へりへり  べりべり  ぺりぺり  変型 ぺろりぺろり、 ぺろりぺろりなめる
ほりほり  ぼりぼり  ぽりぽり  せんべいをぽりぽり食べる(かじる)

はるはる  ばるばる  ぱるぱる
ひるひる  びるびる  ぴるぴる
ふるふる  ぶるぶる  ぷるぷる
へるへる  べるべる  ぺるぺる
ほるほる  ぼるぼる  ぽるぽる

はれはれ  ばればれ  ぱれぱれ
ひれひれ  びれびれ  ぴれぴれ
ふれふれ  ぶれぶれ  ぷれぷれ
へれへれ  べれべれ  ぺれぺれ
ほれほれ  ぼれぼれ  ぽれぽれ 

はろはろ  ばろばろ  ぱろぱろ
ひろひろ  びろびろ  ぴろぴろ
ふろふろ  ぶろぶろ  ぷろぷろ
へろへろ  べろべろ  ぺろぺろ  ぺろぺろなめる
ほろほろ  ぼろぼろ  ぽろぽろ  涙をぽろぽろ流す。


ぱりっとした服    
ぴりっと辛い
ぺろっとなめる

 意外と少ない。特に<る><れ>との組がないのが目につく。<ぷるぷるプリン>とは言えそうだ。

<か行>で試してみる。

はかはか  ばかばか  ぱかぱか  馬がぱかぱか歩く、進む。。
ひかひか  びかびか  ぴかぴか  星がぴかぴか光る。 
ふかふか  ぶかぶか  ぷかぷか  うきが、小舟がぷかぷか浮かぶ。煙草をぷかぷかふかす。
へかへか  べかべか  ぺかぺか
ほかほか  ぼかぼか  ぽかぽか  ぽかぽか陽気。ぽかぽかたたく(なぐる)。

はきはき  ばきばき  ぱきぱき   小枝がぱきぱき折れる。小枝がぱきぱき燃える。
ひきひき  びきびき  ぴきぴき
ふきふき  ぶきぶき  ぷきぷき
へきへき  べきべき  ぺきぺき
ほきほき  ぼきぼき  ぽきぽき  小枝がぽきぽき折れる。膝関節がぽきぽきする。

はくはく  ばくばく  ぱくぱく   口をぱくぱくさせる。
ひくひく  びくびく  ぴくぴく   まぶたがぴくぴくする。  ひきつけ
ふくふく  ぶくぶく  ぷくぷく
へくへく  べくべく  ぺくぺく
ほくほく  ぼくぼく  ぽくぽく  木魚をぽくぽくたたく。木魚がぽくぽく鳴る。 

はけはけ  ばけばけ  ぱけぱけ
ひけひけ  びけびけ  ぴけぴけ
ふけふけ  ぶけぶけ  ぷけぷけ
へけへけ  べけべけ  ぺけぺけ
ほけほけ  ぼけぼけ  ぽけぽけ

はこはこ  ばこばこ  ぱこぱこ  場合、人によっては、<ふたがぱこぱこする>
ひこひこ  びこびこ  ぴこぴこ   場合、人によっては、<まぶたがぴこぴこする>
ふこふこ  ぶこぶこ  ぷこぷこ
へこへこ  べこべこ  ぺこぺこ   おなかがぺこぺこ。   へこむ
ほこほこ  ぼこぼこ  ぽこぽこ  場合、人によっては、<ぽこぽこ穴があいている>

ふたがかっぱとあく(開く
ぱきっと折れる。
口がぱくっとあく(開く)。
ぴかっと光る。
うきがぴくっとする。 ぴくっと首をひっこめる。
ぽかんと口を開ける。
ぽきっと折れる。

<さ行>以下は半濁音で意味がとれるものだけを並べておく。

ぱさぱさ  髪が、パンがぱさぱさ(する)。

<さ行>とは相性がよくないようだ。 

<た行>

ぱたぱた  鳩が羽をぱたぱたさせる。旗がぱたぱたする。
ぺたぺた  貼り紙をぺたぺた貼る。
ぽたぽた  塗りたてペンキがぽたぽたたれる
ぴたぴた、 ぴちゃぴちゃ  雨の中をぴたぴた、ぴちゃぴちゃ歩く。
ぱちぱち  たき火がぱちぱち鳴る。
ぴちぴち  ぴちぴちしたとりたてのまぐろ
ぽつぽつ  雨がぽつぽつ降ってきた。
ぽとぽと  塗りたてペンキがぽとぽとたれる。

ぱたっと止まる
ぴったりする
ぴたっと止まる
ぷっつり切れる。
ぽってりした
ぽとんと落ちる

<な行>とは相性がよくないようだ。 

<ま行> とも相性がよくないようだ。 

<や行> とも相性がよくないようだ。

ぴよぴよ    ひよこがぴよぴよ歩く(と言うか)

<ぱぴぷぺぽ>は<らりるれろ>、<かきくけこ>、<たちつてと>とは相性がよく、<なにぬねの>と<まみむめも>とは相性がよくないのは子音の発音方法の違いによると思われる。子音の発音方法は意識していないが

<ぱぴぷぺぽ>は半濁音と言うよりは清音に近い。けっして半分でも濁音ではない。子音発生は息を瞬時にだす。対応する濁音は<ばびぶべぼ>だ。一方<か行>も清音でしかも子音発生は息を瞬時にだす。一方<な行>と<ま行>は濁音ではなく清音だが<ねちねち>した清音で<か行>や<ぱ行>の<ぱきぱき>した清音とは違う。一方日本語の<た行>はやっかいで

た - <ぱきぱき>清音
ち - <ねちねち>清音
つ - <ねちねち>清音
て - <ぱきぱき>清音
と - <ぱきぱき>清音

これからすると

ぱちぱち   たき火がぱちぱち鳴る。
ぴちぴち   ぴちぴちしたとりたてのまぐろ
ぽつぽつ  雨がぽつぽつ降ってきた。

は例外となる。

<さ行>は<か行>、<た、て、と>、<ぱぴぷぺぽ>とは違い<擦(す)り>清音といえるが、さらに分類すると

さ - <ぱきぱき>清音 あるいは<かさかさ>、<ぱさぱさ>清音 ぱさぱさ (髪がぱさぱさ)
し - <ねちねち>清音
す - <かさかさ>清音
せ - <かさかさ>清音
そ - <かさかさ>清音


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