<込む>、<込める>の複合動詞、すなわち<xx込む>、<xx込める>は調べてみるとおもしろい言葉少なくない。
当て込む、言い込める、思い込む、抱
(かか) え込む、ころがり込む 、絞 (しぼ) り込む、座り込む、抱き込む、黙り込む、(霧が)
立ち込める、たれ込む、使い込む、つけ込む、包み込む、なぐり込む、なだれ込む、のめり込む、話しこむ、ふさぎ込む、へたり込む、ほれ込む、舞い込む、まぎれ込む、まるめ込む、めかし込む、盛り込む、やり込める、弱り込む、わり込む
これらの<込む>、<込める>はいったいどういう意味か?
アイウエオ順に書き出してみる。
上がり込む
集め込む
当て込む
あばれ込む
入れ込む
言い込める
入れ込む
打ち込む 釘を打ち込む、打者が打ち込む、仕事に打ち込む
埋め込む 他動詞 埋まり込む 自動詞
埋もれ込む 自動詞
売り込む
描き込む
追い込む 追って中に(限られた場所に)入れる
老い込む
送り込む
押し込む 押して入れる
押し込める 押して入れる
覚え込む
思い込む 自動詞か。 思いを込める
織り込む 織り込み済み
折り込む 折り込み広告
買い込む 買い入れる
抱 (かか) え込む
書き込む
隠 (かく) し込む
隠 (かく) れ込む
駆け込む 駆けて入 (はい) る、駆けながら (はい) る
搔っ込む(掻っ込む) 掻き込む、掻き入れる
囲い込む
かつぎ込む かついで入れる
刈り込む
考え込む
気負い込む 上の<入れ込む>や<意気込む>も似ている。
聞き込む 聞き入れる、聞き入る (はいる)、 聞き込み 、聞き込み調査、
決め込む
切り込む 自動詞
食い込む 太ってきてベルトが腹に食い込む。頑張って3位に食い込む。
食らい込む 頑張って3位に食らい込む
繰り込む
狂い込む
くわえ込む
消し込む
蹴り込む 蹴り入れる
ころがり込む ころがって入ってくる
探 (さが) し込む
差し込む 日が差し込む 自動詞、 指を差しこむ 他動詞
仕込む
忍び込む
絞 (しぼ) り込む
しまい込む
しみ込む 沁 (し) みる
締 (しめ) め込む
しゃがみ込む
調べ込む
進み込む
すべり込む
すまし込む 自動詞
住み込む
擦り込む
刷り込む
ずれ込む
座り込む 自動詞
背負い込む
注ぎ込む 注ぎ入れる
染め込む
足し込む
倒れ込む
抱き込む
叩 (たた) き込む これを (は)、忘れないように、よく頭に叩き込んでおくこと。
たたみ込む
立ち込める 霧が立ち込める。<立ち込める>は自動詞
立て込む 自動詞 家が立て込む。
頼み込む
黙り込む
ため (貯め、溜め) 込む
たれ込む 自動詞 / 他動詞
使い込む
突き込む 突っ込む
つけ込む つけ入 (い) る
漬け込む
包み込む
積み込む 積んで入れる、積むようにして入れる
詰め込む 詰めるように入れる
釣 (つ) り込む つりりこまれる
連れ込む 連れて入る
溶 (と) け込む
閉じ込める 閉じこもる
飛び込む、跳びこむ プールに跳んで入 (はい)
とっち込める 口語、関東方言か?
泊まり込む
取り込む
流し込む 流して入れる
流れ込む 流れて入る
なぐり込む 自動詞 なぐり込み <なっぐって入る>ではない
投げ込む 投げ入れる。 投手が投げ込む
なすり込む
なだれ込む なだれのように入 (はい) る
逃げ込む
煮込む
塗り込む
寝かし込む
寝込む 自動詞
狙 (ねら) い込む
飲み込む 呑み込み 慣用的な言い方あがある。 呑み込みがいい / わるい
のめり込む 自動詞
乗り込む 自動詞 (乗り物に)入 (はい) る
入 (はい) り込む
運び込む
挟 (はさ) み込む
走り込む 急いで走り込む、 陸上選手が走り込む
はたき込む はたき込み(相撲)
話しこむ
はめ込む
払い込む
張り込む 自動詞 張り込み
冷え込む
引き込む 他動詞 引き入れる、 引っ込む 自動詞 引き籠 (こも) る
引きずり込む
浸 (ひた) し込む
浸 (ひた) り込む
吹き込む 風が吹き込む
ふさぎ込む
へこむ(凹む)、へっこむ 自動詞
へたり込む
踏み込む
振り込む
ほうり込む
ぼけ込む
ほめ込む
彫りこむ
ほれ込む舞い込む 自動詞
紛 (まぎ) れ込む 自動詞
混ぜ込む 混ぜ入れる
混ざり込む
まとめ込む
迷い込む 自動詞
まるめ込む
まわり込む
磨 (みが) き込む
見込む
めかし込む
めり込む 自動詞
申し込む 申し入れる
もぐり込む もぐって、もぐるようにして入 (はい) る
持ち込む 持って入る
盛り込む
休み込む
やり込める
呼び込む 呼び入れる
弱り込む
割り込む 自動詞 割って、押しのけて入 (はい) る、ある水準、基準を下回る
1)複合動詞の後半の<込む>、<xx込む>、<込める>、<xx込める>は基本的には<入る>、<入れる>)、英語の<in>、<into,
in
to>の意味がある。だが<入る>、<入れる>ほど単純、中立ではなく<確かに>、<しっかり(と)>、さらには場合によって<むりやり(に)>といった強調がある。
入れ込む 入れて込める、込めるように入れる。ほかに慣用用法がある。気合が入りすぎている。
埋め込む 他動詞 埋まり込む 自動詞
埋もれ込む 自動詞
追い込む 追って中に(限られた場所に)入れる
押し込む 押して入れる
押し込める 押して(限らた場所に)入れる
織り込む 織物になかに織って入れる。慣用用法がある。
折り込む 折って、折るようにして入れる。
書き込む 書き入れる
駆け込む 駆けて入 (はい) る、駆けながら (はい) る
かつぎ込む かついで入れる
搔っ込む(掻っ込む) 掻き込む、掻き入れる
刈り込む 刈り入れる、刈り取る
食い込む
食らい込む
繰り込む 繰り入れる、繰り越して入れる
蹴り込む 蹴り入れる
差し込む 差すよう入ってくる。日が差し込む 自動詞、 差すように入れる。指を差しこむ 他動詞
しみ込む 沁 (し) みるように入って行く
注ぎ込む 注ぎ入れる
ころがり込む 自動詞 ころがって入ってくる
叩 (たた) き込む
たたみ込む 折りたたんで中に入れる <たたむ>には<店をたたむ、たたみ込む>という慣用用法がある。
突き込む 突いて、突くようにして中に入 (はい) る 、入れる。慣用用法がある。
積み込む 積んで入れる、積むようにして入れる
詰め込む 詰めるように入れる
溶 (と) け込む 溶けて、溶けるよう入って行く
連れ込む 連れて入る
流し込む 流して入れる
流れ込む 流れて入 (はい) る
なぐり込む
なだれ込む なだれのように入 (はい) る
乗り込む 自動詞 (乗り物に)入 (はい) る
逃げ込む
飛び込む、跳びこむ 自動詞 プールに跳んで入 (はい) る
投げ込む 投げ入れる
飲み込む 呑み込む 飲 (呑) んで入れる。慣用的な言い方あがある。呑み込みがいい / わるい
入 (はい) り込む
運び込む 運んである場所に入れる
はめ込む はめるように入れる まさしく<確かに>、<しっかり(と)入れる
引き込む 引き入れる
吹き込む 風が吹き込む 吹き入ってくる
踏み込む (地面や床を)踏むようにして入って行く
ほうり込む
混ぜ込む 混ぜ入れる
もぐり込む もぐって、もぐるようにして入 (はい) る
持ち込む 持って入る
呼び込む 呼び入れる
割り込む 自動詞 割って、押しのけて入 (はい) る
だが例外もある。
隠れ込む
ころがり込む 自動詞 ころがって入って来る
忍び込む 自動詞 忍んで、人にわからないように入 (はい)る
舞い込む 自動詞 踊って入 (はい)る、入って来る、ではない。雪が舞うように、ひらひらと、入って来る。
紛 (まぎ) れ込む 自動詞
混ざり込む 自動詞
迷い込む 自動詞
2)さらに、少し注意してチェックしてみると、<xxして>、<xxしながら>ではなく<入ってから、xxする>になるものがある。
聞き込む 聞き込み 、聞き込み調査、入 (はい) って行って聞く
切り込む 切って(はい)るではない。切りながら入(はい)る、場合もあるが、入ってから切る、(たくさん)切る, 切り殺す
あばれ込む あばれて入(はい)るではない。あばれながら入(はい)る、場合もあるが、入ってからあばれる、あばれまわる。
なぐり込む なぐって入(はい)るで、なぐりがら入(はい)る場合もあるが、入ってからなぐる、なぐりまわる。
だがまだまだこれだけではない。
3)特に<むりやり(に)、to force to do something>といった強調のグループがある。
よい例は<買い込む>と<売り込む>。
<買い込む>は<買い入れる>、<買い入れて、限られた場所にためておく>といった意味だ。
一方<売り込む>は<入れる、in) > の意は全くない。<むりやり(に)>強調で、<入れる、入 (はい) る、in) >の意味がないもの、薄いもので、<売り込む>以外では
閉じ込める
割り込む
がある。<むりやり(に)>といった強調のグループとも言えよう。だが、どうもそれだけではなさそう。まだまだあるのだ。
<込む>、<xx込む>、<込める>、<xx込める>は基本的には<入る>、<入れる>)、英語の<in>、<into, in to>の意味がある。
と書いたが、さらに
4)<限られた場所<の中に入れる、入れておく、入れてとどめておく>のグループがある。上の例と重複するものがある(これは重要)言葉はある特定の意味に限定されるとは限らない場合が往々にしてある 。
集め込む
追い込む
押し込む
押し込める
覚え込む
抱 (かか) え込む
隠 (かく) し込む
しまい込む
住み込む
たたみ込む
ため (貯め、溜め) 込む
包み込む
閉じ込める 閉じこもる
泊まり込む
取り込む 取り込み中 <お取込み中のところ>という言い方がある。
迷い込む
まるめ込む
もぐり込む
似たような動詞に<籠 (こも) る>、<籠 (こ) める>がり、これに似た意味 (限られた場所の中にとどまる、とどめる) の意のものがある。
言い込める(籠める) 言って相手をカゴ、オリの中に入れておく、といった意味か。
引き籠る
やり籠める <言い込める(籠める)>に似ている。
さらに、これと関連するが
5)<中に、in>の意がなく、あるいは薄く<限られた場所、状態にとどまる>の意味のグループがある。
上がり込む
思い込む
老い込む
考え込む
決め込む
狂い込む
くわえ込む
しゃがみ込む
絞 (しぼ) り込む
すまし込む
座り込む
黙り込む
話しこむ
寝込む
眠り込む
狙 (ねら) い込む
ふさぎ込む
へたり込む
ぼけ込む
ほれ込む
めかし込む
休み込む
弱り込む
まだ漏れているものが少なくない。
当て込む
打ち込む 打者が打ち込む
描き込む
送り込む
気負い込む
聞き込む 聞き込み
食い込む
締 (しめ) め込む
すべり込む
刷り込む
ずれ込む
背負い込む
染め込む
頼み込む
倒れ込む
立ち込める 霧が立ち込める。<立ち込める>は自動詞
立て込む 自動詞 家が立て込む。
たれ込む 自動詞 / 他動詞
使い込む
突き込む 突っ込む
つけ込む つけ入 (い) る
漬け込む
つり込む 釣り込む つりこまれる
投げ込む 投げ入れる。 投手が投げ込む
なすり込む
煮込む
塗り込む
のめり込む 自動詞
運び込む
挟 (はさ) み込む
走り込む 急いで走り込む、 陸上選手が走り込む
払い込む
はたき込む はたき込み(相撲)
張り込む 自動詞 張り込み
へこむ(凹む)、へっこむ 自動詞 <減り込む>が元の意か?
振り込む
彫りこむ
まわり込む
磨 (みが) き込む
見込む
めり込む
申し込む 申し入れる
盛り込む
以上のうち
打ち込む 打者が打ち込む
探し込む
仕込む
締 (しめ) め込む
調べ込む
染め込む
使い込む <すっかり使う>の意味。<公金を使い込む>は少し違う。
投げ込む 投げ入れる。 投手が投げ込む
煮込む
走り込む 急いで走り込む、 陸上選手が走り込む
彫りこむ
は
6)<込む>の汎用用法 ー <十分 (に) ) xxする
これは意味が成り立てばいくらでもある。どんどん見つかり収拾がつかなくなる。
教え込む
鍛 (きた) え込む
覚え込む
など<十分xxする>で否定の場合は<xx込みが足りない>が一種のリトマス試験紙。意味が通れば、いくらでもある。これは<xx (し) 出す>が<xx(し) 始める>になるのに相当する。
教え込みが足りない
覚えみが足りない
鍛 (きた) 込みが足りない
上の例でいえば
打ち込む 打ち込みが足りない
切り込む 切り込みが足りない
探 (さが) し込む 探 し込みが足りない
仕込む 仕込みが足りない
締め込む 締め込みが足りない
調べ込む 調べ込みがたりない
染め込む 染め込みが足りない
使い込む <しっかり使う>の意味。使い込みが足りない
突っ込む 原意は<突きこむ>だが、上記の<探 し込みが足りない>、<調べ込みがたりない>は<つっこみ>(掘り下げ)が足りないのだ。
漬け込む 漬け込みが足りない
投げ込む 投げ込みが足りない
煮込む 煮込みが足りない
塗り込む 塗り込みが足りない
走り込む 陸上選手が走り込む 走り込みが足りない
彫りこむ 彫り込みが足りない
磨 (みが) き込む 磨 (みが) き込みが足りない
上で<ほれ込む>が出てきたが<愛したりない>という歌の文句があった。
なじみのある家事、料理関係でいえば
あぶり込む 十分 (に) あぶる
炒め込む 十分炒める
切り込む 十分切りきざむ
たたき込む 十分たたく
溶かす 十分溶かす
練り込む 十分練る
煮込む 十分煮る
浸 (ひた) しこむ 十分浸す
冷やし込む 十分冷やす
混ぜ込む 十分混ぜる
蒸しこむ 十分煮る
もみ込む 十分煮る
ゆで込む 十分ゆでる
洗い込む 十分洗う
ゆすぎこむ 十分ゆすぐ
すすぎ込む 十分すすぐ
拭き込む 十分拭いてきれいにする
さて残るは
当て込む
描き込む
送り込む
気負い込む
聞き込む 聞き込み
食い込む
消し込む
進み込む
すべり込む
刷り込む
ずれ込む
倒れ込む
立ち込める 霧が立ち込める。<立ち込める>は自動詞
立て込む 自動詞 家が立て込む。
たれ込む 自動詞 / 他動詞
つけ込む つけ入 (い) る
とっち込める
なすり込む
のめり込む 自動詞
挟 (はさ) み込む
払い込む
はたき込む はたき込み(相撲)
張り込む 自動詞 張り込み
へこむ(凹む)、へっこむ 自動詞
振り込む
ほめ込む
まわり込む
見込む
めり込む
申し込む 申し入れる
盛り込む
当て込む ー 予想する 当たるように思いを込める。<思い込む>、<決め込む>と似たようなところがある、確定度が低いので、<限られた場所、状態にとどまる>の意味のグループに入れなかったが、<思い込む>、<決め込む>も確定度がそれほど高いわけではない。
描き込む 絵画では、例えば、細かいところまで描き込む。感情が描き込まれている。これは小説でもいい。この<込む>は<しっかりと>、<念いりに>といった意味だ。
送り込む - 送ってある場所に入れる、で<かつぎ込む>、<運び込む>に似ている。
しかし、軍隊、援軍、救助隊を<送り込む>で、送り先の場所が広いので<xxの中に>はおかしい。また、<送り先>よりも<<送り元>に重点が置かれている。
気負い込む ー 気を入れ込む、気を入れる、気合を入れる
聞き込む ー <聞き入れる>ではない。<耳に聞こえ入 (はい) る 。または<聞くためにどこそこに入り込む>。<聞き込み>のため歩き回る。
消し込む ー これは<しっかり、十分に消す>でもいいが、どうもそれだけではなさそう。<消すと>(隠し込む、隠れ込むわけではないが)見えなくなる。<消し込む>と見えなくなる。この<込む>には<隠し込む、隠れ込む>のいがあるのではないか。
進み込む ー <送り込む>に似たようなよころがある、ある場所の中に入 (はい) る 場合るが、ある場所に近づくように進んでいく。<進み出る>は明らかに<出る>に目が向いている。
すべり込む - 野球用語では、すべってベースのある場所に入 (はい) る、ベースにさわる。慣用用法がある。<すべり込む>でなんとか、ぎりぎりで<やりとげる>。これは<すべり込みセーフ>の意だろう。
刷り込む ー 印刷や版画では紙を<擦 (す) って>インクを紙に入り込ませる。 擦り込む。
ずれ込む - これは難しい。<ずれる>は<すれる、擦れる>由来で、<本来の位置から少し外れる>の意。<込む>は強調だろう。<強調>は文法上曖昧な言葉で使わない方がいい。上で書いたが
<限られた場所、状態にとどまる>の意味のグループがある。これを当てはめる (はめ込む) と<本来の位置から少し外れた状態のままでいる>の意。
倒れ込む -これは難しい。しいて探せば、すぐ上の<限られた場所、状態にとどまる>の意味のグループで、これを当てはめると<倒れた状態のままでいる>の意。あるいは単純に<倒れて来る、倒れて行く>。
立ち込める 霧が立ち込める。
この<立つ> は<おこる、おきる、起きる>。<風立ちぬ>というのがある。<こめる>は<いっぱいになる>で<込む>というよりは<混む>。また<立ち込めた状態>がしばらく続くので<限られた場所、状態にとどまる>の意味のグループにはいるか。
立て込む 自動詞 家が立て込む。この<込む>も<混む>だ。電車やバスは人がたくさん入 (はい) り込むと<混んで>くる。
たれ込む 自動詞 / 他動詞
これはあまり使ったことがないが、<密告する>ことのようだ。
今回の社長交代は副社長が会長にたれ込んだためだ。
<たれこむ>の<たれ>は<垂れる>で自動詞。他動詞は<垂らす>。水滴がたれる。
<たれこむ>は文字通りでは<たれて入 (はい) る>、<たらしこむ>は<たらして入れる>だが<たれこむ>は他動詞的になり、
今回の社長交代は副社長が社長の巨額にの公金私用を会長にたれ込んだためだ。
でもよさそう。
つけ込む <漬け込む>とは違う。弱みにつけ込む
<つけこむ>はコンピュータでは<付け込む>と出くる。だが<付けて入(はい) る>は意味不明。<つけ入 (い) る>もほぼ同じような意味だ。<つけ込む>の方が簡潔だ。いづれも語源不詳のようだ。大胆に解釈すれば<つかみ込む>。<(弱みを)つかんでやりこめる>。
とっち込める 口語、関東方言か? <とっち>は(取って>。<取って>は<取りて>で<取って込める>になる。<取り込む>がある。意味は<取り入れる>だが、<取り入れて、外に出さない>語感がある。したがって、<閉じ込める>の意にもなる。<とっち込める>は<閉じ込めて>さらに制裁を加えるの意がある。公開の場合は<とっち込める>と言わないだろう。
なすり込む -<なする>は<擦る>で、<擦り込む>。<なすりつける>ともいう。文字通りでは、<(膏薬、軟膏を肌に)すりこむ、すってしみこませる
>。英語で何というかというと、to apply
ointment。初めて聞いたときは少し驚きがあった。<なすり込む> 慣用的には<責任をなすりつける>などという。
のめり込む ー<のめる>は<体が前に倒れる>、関東方言で<つんのめる>というのがある。<のめり込む>は、ネット辞書では
”
前に倒れるようにしてはいり込む。 また、無遠慮にはいり込む。 ② ある状況・環境・考えの中に、抜け出せなくなるほどすっぽりとはいり込む。
”
上で<倒れ込む>というのがあった。
② の意味はどのようにして出てきたのか。<つんのめる>は瞬間的な体の動き。<すっぽりとはいり込む>は継続的な状態だ。<込む>にこの働きがある。上で<xxこむ>に
限られた場所、状態にとどまる>の意味のグループがある。
と書いた。<倒れ込む>の方はそれほど長い時間ではない。
<のめる><体が前に倒れる>の反対<体が後ろに倒れる(体を後ろに倒す)>は<のけぞる>か。<のけぞる>の<のけ>は<のける、除ける、退ける>ではない。<のけぞる>はコンピュータ出は<仰け反る>と出てくる。<仰け>は<仰ぐ>で<のけ>とは関係ない当て字。体の動きとしては<のる>というのがあり、身を<のり出す>の<のる>。<のけ>はこの<のる>と関係があるのではないか。
挟 (はさ) み込む
戦闘場面を想像すると、敵を前後、あるいは左右の両方向から追い込んで、逃げ場所を狭め、狭い場所に<込めて> 動きを封じる。封じ込める。<封じる>はやまとことばではなく、漢語由来。
払い込む ー <払う>は<金>を払うとは限らないが、この場合は<金>。<金を送る>で、<込む>があると<受け取る>確かな感じがする。上の<送り込む>参照。また後から出て来る<振り込む>も参照。
はたき込む はたき込み(相撲) はたいて土俵にのめり込ませる。
張り込む 自動詞 張り込み 警察用語のようで、あり特定の場所に張りついて犯人や容疑者が出て来るのを待つこと。他動詞では<大金を張り込む>いうのがあり<大金を一気に出す、使う>の意がある。<込める>=<いれる>の意はないが、<一気に注ぎ込む>感じだ。
へこむ(凹む)、へっこむ 自動詞
<へこむ>は<へ込む>でよさそうだが、この<へ>がよくわからない。<へっこむ>が<へこむ>の方言、または<へこむ>の由来。だが逆に<へこむ>が<へっこむ>由来とすれば、もともとは<減り込む>。また<引っ込む>由来で、<へっこむ>はなまりとすれは<引き込む>だ。
振り込む 現代用語では支払方法。金を振り込む。<振る>は<ちり、邪魔もの>を<振って払いのける>の<振る>で<振る>と身から離れていくが、行き先は特定されていて<振込込み先>になる。また、麻雀用語に<振り込む>というのがある。
ほめ込む この<込む>に<中に>の意がない。<十分にほめる>以上のもにがあるので<十二分にほめる>。ほめあげる、ほめちぎる、は十二分以上か。
見込む ーこれは上で出てきた<当て込む>(思い込む、決め込む)のグループと言える。<見込む>、<見込み>は一般社会、特に売り上げ、利益重視の一般的な会社では、重要な働きをする。販売部門では<販売計画、販売予想>、生産部門では<生産計画>が重要で、これに振り回されるが、やまとことばでは<見込み>や<もくろみ>、さらには<当て込み>、<思い込み>、決め込み>で、当てにならない代物だ。
めり込む ー <のめり込む>とは別物。ネット辞書では
”
めり‐こ・む【▽減り込む】
[動マ五(四)]押されるなどしてはまり込む。また、重みなどで沈むようにへこむ。「足が泥に—・む」「パンチが腹に—・む」
”
<減り込む>は<読めば<へり込む>で<めり込む>と読む人はいないだろ。解説が正しければ、意味を取った<当て字>だ。また<へこむ>は、上記のように、<へりこむ>由来としておく。<めり込む>の<める>の語源は、ある語源解説によると
”
「めりはり」とは、(中略)
結論からいえば、これは日本の古い音楽用語です。「めり」は音声などが下がる・ゆるくなること、「はり」は逆に調子が上がる・張ることだそうです。
http://www.asahi-net.or.jp/~qm4h-iim/k980722.htm
”
申し込む <申し入れる>。もとは
1 意志・希望・要求などを相手方に伝える。「抗議を—・む」「結婚を—・む」「試合を—・む」
https://www.weblio.jp/content/%E7%94%B3%E3%81%97%E8%BE%BC%E3%82%80
の意があったようだが 、以上は<申し出る>で言い換えられ、<申し入れる>ではない。
今は大体は漢語の<応募する、募集に応じる>相当。この<申し込む>の場合、<申す>に<言う>の意味はない。<込む>があると受け手が確かな者となる。申し入れる、申し立てる、申し述べるには<言う>の意がある。
盛り込む これはやや難しい。<しっかりと>、<念いりに>といった意味でもいいが、それだけではない。その他の多くの<込む>と違うところは、たとえば、
いろいろなものを皿に盛り込む
は皿の中にではなく、皿の上に盛ることで、<xxの中に入 (はい) り込む、込める> わけにはいかない。上で
描き込む 絵画では、例えば、細かいところまで描き込む。感情が描き込まれている。これは小説でもいい。この<込む>は<しっかりと>、<念いりに>といった意味だ。
と書いたが、これに似ている。だが、これは<絵の中に、小説の中に>描く。
sptt