Friday, September 6, 2013

朝、昼、晩


前回のポスト<昨日、今日、明日>の続編。

 普通は<朝、昼、晩>だが<夜>を加えて検討してみる。

あさ(朝)、あさがた(朝方)
ひる(昼)、ひるま(昼間)
晩、ゆう(夕)、晩がた(晩方)、ゆうがた(夕方)
よ(夜)、よる(夜)、夜間(<よるま>はまれで、普通は<やかん>。<やかん>は別の意味があるがイントネーションが違うので混乱はしない。

ひらがなで書いたのは晩をのぞけばすべて大和言葉だから。

<がた(方)>は<あたり>、<おおよそ>の意に近い。 あさがた(朝方)、晩がた(晩方)、ゆうがた(夕方)とは言うが、ひるがた(昼方)、よがた、よるがた(夜方)とは言わない。逆にあさま(朝間)、ばんま(晩間)、ゆうま(夕間)とはほとんどいわない。ま(間)はこの場合比較的長い時間を意味している。朝は夜から昼へ変わる、晩、夕、は昼から夜への移行時の比較的短い時間だ。

さて文法の話だが、以上はすべて名詞(体言)だが、そのまま時の副詞になれる。

<晩>は漢語(元来中国語 wan)だが<方(がた)>は大和言葉。<昼>は<昼に>が普通のようだが<私は昼行く>でまったくおかしくない。夜(よ)も発音<ye>から元来中国語だろう 。

<ひ+る>は<日+る>、<よ+る> は<夜+る>とすると、<る>はなにか?(別途検討予定)

前回のポストで


<あした>は昔は朝(あした)の読みでもある(<朝(あした)浜辺を......>(唱歌) .......
ドイツ語では morgen は<あした>の意で副詞で語尾変化なしだが、 (der) Morgen は朝の意で名詞。したがって格変化がある。



と書いたが、日本語の<ゆうべ>には<今日の夕方>と<昨日の夕方、夜>の二つの意味がある。



sptt

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