Friday, April 25, 2014
自動詞、他動詞-10、xxxている、xxxてある
自動詞、他動詞ポストの第10弾だが、前回のポスト "日本語の時制と<ある>、<いる>” の続きでもある。自動詞、他動詞の区別の判断方として<xxxている>、<xxxてある>を検討してみる。
A. (純)自動詞の場合
歩く
1)太郎が歩く。 - 未来も表わしてしまうが、中立的表現といえる。
2)太郎は歩く。 - 習慣、未来、意思を表わしてしまうが中立的表現ともいえる。
3)太郎が(は)歩いている。 - 英語の現在進行形の訳でもある。現在進行形を強めれば<太郎が(は)歩いているところだ>。また<すでに>とか<もう>を加えると英語の現在完了形の意になる。<太郎が(は)そこはもう歩いている>。やや微妙だがさらに<太郎がもう歩いている>は<太郎がもう歩き始めている>の意にもなりこれは一種の現在完了、あるいは一種の現在進行形ともいえる。
4)太郎が(は)歩いてある。 - これも<すでに>とか<もう>を加えると英語の現在完了形の意になる。<太郎が(はそこはもう)歩いてある>。
寝る、眠る
1)花子が寝る(眠る)。 - 未来を表わしてしまうが、中立的表現ともいえる。
2)花子は寝る(眠る)。 - 習慣、未来、意思を表わしてしまうが、中立的表現ともいえる。
3)花子が(は)寝ている(眠っている)。 - 英語の現在進行形の訳でもあるが、状態を表わす現在形と解釈することも出来る。また<花子はきのう十分寝ている>である種の現在完了を表わす。
<もう>とか<すでに>をくわえて<花子はもう(すでに)寝ている>でまた別の種に現在完了を表わす。<もう寝始めている>は変な日本語だが<もう眠り始めている>は可能で<赤ん坊はもう眠り始めている>はおかしくない。これは<寝る>が短時間の行為(起きている状態から寝ている状態への変化ととらえる)なのにたいして<眠る>は時間的に継続する行為だ。
4)花子が(は)寝てある(眠ってある)。 - ダメとはいえない。<花子はきのう十分寝てある>でこれもである種の現在完了を表わす。<花子はもう(すでに)寝てある>は基本的にダメ。
B. 他動詞の場合
読む-他動詞
1)太郎が本を読む。 - 未来を表わしてしまうが、中立的表現ともいえる。
2)太郎は本を読む。 - 習慣、未来、意思を表わしてしまうが、中立的表現ともいえる。
3)太郎が(は)本を読んでいる。 - 英語の現在進行形の訳でもある。<すでに>とか<もう>を加えると英語の現在完了形の意になる。<太郎はもうその本を読んでいる>。
4)太郎が(は)本を読んである。 - 英語の現在進行形の意はない。<すでに>とか<もう>を加えると英語の現在完了形の意になる。<太郎はもうその本を読んである>。<もうその本を読んでいる>と<もうその本を読んである>との違いは微妙だ。ただ<もうその本を読んでいる>は<もう読み始めている>の意にもなるが<もうその本を読んである>はあくまで完了の意だ。
本を主語とした受身形の場合。
5)本は読まれている。 - 基本的には現在形だが、現在完了ともとれ、<すでに>を加えて<すでに本は読まれている>とすると、現在完了の意が強まる。
6) 本は読まれてある。 - これは基本的にダメだが、強いて意味をさぐれば<(すでに)読まれてある>で英語の現在完了の意味がある。
食べる-他動詞
1)花子が(は)朝食を食べる。
2)花子が(は)朝食を食べている。
3)花子が(は)朝食を食べてある。
大体<読む>と同じだが、日本語では受身形の<朝食は食べられている>、<朝食は食べられてある>とはあまり言わない。これも<もう朝食を食べている>が<食べ終わっている>と<食べ始めている>の意になるのに対して<もう朝食を食べてある>は完了の意だけだ。
盗む-他動詞
1)次郎が金を盗む。 - 未来を表わしてしまうが、中立的表現ともいえる。
2)次郎は金を盗む。 - 習慣、未来、意思を表わしてしまうが、中立的表現ともいえる。
3)次郎が(は)金をんでいる。 - 英語の現在進行形の訳でもあるが、それよりも現在完了の意の方が普通だ。<すでに>とか<もう>を加えれば完了の意は強まる。<次郎が(は)すでに金をんでいる>。<すでに金をんでいる>が<もう盗み始めている>の意になりにくい。これは<盗むが>普通短時間の行為で有るのに対して<読む>や<食べる>は時間的にやや継続的な行為だからだろう。ただし<盗み>が習慣化していく過程を述べているのであれば<もう盗み始めている>の意は可能だ。
4)次郎が(は)金をんである。- これは現在進行形の意はなく、現在完了の意か状態を表わす現在形と解釈するするのが普通。
C. 自動詞-他動詞ペアの場合。(注)
落ちる - 落とす
落ちる(自動詞)
1)木の葉が落ちる。 - 未来を表わしてしまうが中立的表現ともいえる。 <木の葉が落ちてくる>とすると未来が強まる。2)木の葉は落ちる。 - 習慣、自然現象、自然現象、因果関係を表わす。
3)木の葉が落ちている。 - 状態を表わす現在形と解釈するのが普通。
4)木の葉が落ちてある。 - ほぼダメ。
では現在進行形はどう言うかというと、
5)木の葉が落ちてきている。木の葉が落ちつつある。
では現在完了はどう言うかというと、
6) 木の葉が落ちてきた。現在が意識されている。これは過去形の<木の葉が落ちた>とは違う。
落とす(他動詞)
1)三郎が木の葉を落とす。 - 未来を表わしてしまうが、中立的表現ともいえる。
2)三郎は木の葉を落とす。 - 習慣、未来、意志をを表わしてしまうが、中立的表現ともいえる。
3)三郎が(は)葉を落としている。 - 英語の現在進行形の訳でもある。また現在完了形とも解釈できる。<三郎が(は)もう葉を落としている>。目はやや過去に向いている。<もう落とし始めている>の意にはなりにくい。
4))三郎が(は)木の葉を落としてある。 - 英語の現在完了形の訳と解釈できる。ただし現在に目はどちらかというと現在に向いている。
木の葉を主語とした受身形の場合。
5)木の葉が(は)落とされている。 - 基本的には状態を表わす現在形と解釈するのが普通。現在形だが、現在完了ともとれ、<すでに>を加えて<木の葉が(は)すでに落とされている>とすると、現在完了の意が強まる。
6) 木の葉が(は)落とされてある。 - あまりこうは言わないが<木の葉が(は)すでに落とされてある>で現在完了の意になる。
生まれる - 生む
生まれる(自動詞)
1)花子の子が生まれる。 - 未来を表わしてしまうが中立的表現ともいえる。<花子に子が生まれる>の方が日本語らしい。
2)花子の子が生まれている。 - 状態を表わす現在形と解釈するのが普通。
3)花子の子が生まれてある。 - ダメ
では現在進行形はどう言うかというと、
4)花子の子が生まれているところだ、花子の子が生まれつつある、だがまずこうは言わない。
では現在完了はどう言うかというと、
5) 花子の子が生まれている。これは上記の<状態を表わす現在形>と同じ。< 花子の子が生まれた>は過去。これも日本語では花子に子が生まれている>、<花子に子が生まれた>の方が日本語らしい。
生む (他動詞)
1)花子が子を生む。 - 未来を表わしてしまうが、中立的表現ともいえる。
2)花子は子を生む。 - 未来、習慣、または意思を表わしてしまうが、中立的表現ともいえる。
3)花子は子を生んでいる。 - 現在進行形とも取れるが、むしろ現在完了だ。正確な現在進行形は<花子は子を生んでいるところだ>。<花子は子を生みつつある>もダメではない。
4)花子は子を生んである。 - あまりこうは言わないが、<すでに>を加えて<花子はすでに子を生んである>現在完了だ。
以上を見ると(もっと例を検討すべきか-今後の課題)、
(純)自動詞<歩く>、<寝る(眠る>
+<いる>の場合
歩いている
寝ている
眠っている
は現在進行形、または状態を表わす現在形。また<もう>とか<すでに>を加えると現在完了の意になる。<もう xxx 終えている>。さらには<もう xxx 始めている>の意にもなる。
もう(すでに)歩いている
もう(すでに)寝ている
もう(すでに)眠っている
+<ある>の場合
歩いてある
寝てある
眠ってある
は現在進行形、または状態を表わす現在形にはならない。 <もう>とか<すでに>を加えると現在完了の意になり、<もう xxx 終えてある>の意に近くなる。
もう(すでに)歩いてある
もう(すでに)寝てある
もう(すでに)眠ってある
純他動詞<読む>、<食べる>、<盗む>の場合
+<いる>の場合
読んでいる
食べている
盗んでいる
は現在進行形。また<もう>とか<すでに>を加えると現在完了の意になる。<もう xxx 終えている>。さらには<もう xxx 始めている>の意にもなる。
+<ある>の場合
読んである
食べてある
盗んである
は現在進行形、または状態を表わす現在形にはならない。 <もう>とか<すでに>を加えると現在完了の意になり、<もう xxx 終えてある>の意に近くなる。<もう xxx 始めている>の意にはならない。
もう(すでに)読んである
もう(すでに)食べてある
もう(すでに)盗んでいる
自動詞-他動詞ペアの場合
自動詞<落ちる>、<生まれる>
+<いる>
落ちている
生まれている
は現在進行形の意にならないで、状態を表わす現在形になる。 <もう>とか<すでに>を加えると現在完了の意になり、<もう xxx 終えてある>の意に近くなる。<もう xxx 始めている>の意にはならない。
+<ある>
落ちてある
生まれてある
基本的にナンセンス。
自動詞<落とす>、<生む>の場合
+いる
落としている
生んでいる
は現在進行形の意が可能。また<もう>とか<すでに>を加えると現在完了の意になる。<もう xxx 終えている>。さらにはばあいによっては<もう xxx 始めている>の意にもなる。
もう(すでに)落としている
もう(すでに)生んでいる
+ある
落としてある
生んである
は現在進行形にはならなず、状態を表わす現在形にる。 <もう>とか<すでに>を加えると現在完了の意になり、<もう xxx 終えてある>の意に近くなる。<もう xxx 始めている>の意にはならない。
もう(すでに)落としてある
もう(すでに)生んである
さらにまとめてみると
自動詞+<いる>の場合
歩いている
寝ている
眠っている
-‐--
落ちている
生まれている
自動詞+<ある>の場合
歩いてある
寝てある
眠ってある
-‐--
落ちてある
生まれてある
他動詞 +<いる>の場合
読んでいる
食べている
盗んでいる
----
落としている
生んでいる
他動詞 +<ある>の場合
読んである
食べてある
盗んである
----
落としてある
生んである
となる。
特徴的なのは
1.自動詞-他動詞ペア動詞の自動詞<落ちる>、<生まれる>
+<いる>
落ちている
生まれている
は現在進行形の意にならないで、状態を表わす現在形になる。
一方(純)自動詞の<歩く>、<寝る>、<眠る>は
+<いる>の場合
歩いている
寝ている
眠っている
は現在進行形、または状態を表わす現在形。
同じ自動詞でも違いがある。
+<ある>はどうか?
他動詞では
純他動詞+<ある>の場合
読んである
食べてある
盗んである
自動詞-他動詞ペアの他動詞+<ある>の場合の
落としてある
生んである
以上は現在進行形の意はなく、現在完了の意か状態を表わす現在形と解釈するするのが普通。
自動詞-他動詞ペアの自動詞+<ある>の場合の
落ちてある
生まれてある
がダメ(ナンセンス)。
一方(純)自動詞の<歩く>、<寝る>、<眠る>は
+<ある>の場合
歩いてある
寝てある
眠ってある
は現在進行形、または状態を表わす現在形にはならない。 <もう>とか<すでに>を加えると現在完了の意になり、<もう xxx 終えてある>の意に近くなる。
同じ自動詞でも違いがある。
純他動詞<読む>、<食べる>、<盗む>の<+<ある>>の場合も
読んである
食べてある
盗んである
自動詞-他動詞ペアの他動詞+<ある>の場合の
落としてある
生んである
以上は現在進行形、または状態を表わす現在形にはならない。 <もう>とか<すでに>を加えると現在完了の意になり、<もう xxx 終えてある>の意に近くなる。<もう xxx 始めている>の意にはならない。
で<+<ある>>に関しては( 純)自動詞の<歩く>、<寝る>、<眠る>の<+<ある>>の場合とにかよっている。
特に、
落ちてある
生まれてある
がダメ(ナンセンス)。なぜか?
この問いに対する回答は難しい。発想を変えて次のように考えたらどうか?
(純)自動詞の<歩く>、<寝る>、<眠る>を他動詞としてしまうのだ。自動詞-他動詞ペアの場合の自動詞はペア相手の他動詞の存在で自動詞度合いが強い。一方(純)自動詞は自動詞度合いは弱い、と考えたらどうか。
(純)自動詞と自動詞-他動詞ペアの動詞をもう少し検討してみる。
(純)自動詞
動く
動いている - 現在進行形の訳でもある。現在進行形を強めれば<動いていているところだ>。
もう動いている - 現在完了形の意になる。<もう動き始めている>の意にもあなる。
動いてある - ほぼダメ。使役形の<動かす>は<動かしてある>と言える。<動く>、<動かす>をペアと見ることもできる。この場合<動く>の(純)自動詞性が弱まる。
死ぬ
死んでいる - 現在進行形にはなりにくい。状態を表わす現在形と解釈する。
もう死んでいる - 状態を表わす現在形、現在完了形の一種とも解釈できる。
死んである - ほぼダメ。使役形の<死なす>は<死してある>と言える。だが普通は<殺す>、<殺して>あるだ。<死ぬ>は純大和言葉ではないだろう。漢語の<死(し)>+<ぬ>(古語の完了の助動詞<ぬ>、<ぬる>)。
自動詞-他動詞ペア
上がる - 上げる
上がっている - 上げている
上がってある(ダメ) - 上げてある
開(あ)く - 開(あ)ける
開いている - 開けている
開いてある(ダメ) - 開けてある。
埋まる - 埋める (まるーめる動詞)
埋まっている - 埋めている
埋まってある(ダメ) - 埋めてある
折れる - 折る
折れている - 折っている
折れてある(ダメ) - 折ってある
消える - 消す
消えている - 消している
消えてある(ダメ) - 消してある
下がる - 下げる
下がっている - 下げている
下がってある(ダメ) - 下げてある
立つ - 立てる
立っている - 立てている
たってある(ダメ) - 立ててある
通る - 通す
通っている - 通している
通ってある(ダメ) - 通してある
ぬれる - ぬらす
ぬれている - ぬらしている
ねれてある(ダメ) - ぬらしてある
よごれる - よごす
よごれている - よごしている
よごれてある(だめ) - よごしてある
以上の例では下線をつけた自動詞
上がっている
下がっている
通っている
が現在進行形または状態を表わす現在形の意になるが、ほかは<落ちる>と同じく基本的に現在進行形の意はなく、状態を表わす現在形の意だけだ。<上がる>、<下がる>、<通る>の例外があるにで、これは弱い文法法則性と言える。<上がる>、<下がる>、<通る>は(純)自動詞性が少しあるとも言える。ところで肝心なのは<自動詞+てある>がすべて<ダメ>なことだ。これは強い文法法則性と言える。
ここで<xx x なる>、<xxx する>を考えてみる。
<xx x なる>は自動詞、あるいは自動詞をつくる。
形容詞(名詞、体言) + なる
赤くなる
寒くなる
大きくなる
横になる
<xx x する>は他動詞、あるいは他動詞をつくる。
赤くする
寒くする
大きくする
横にする
<xx x なる>、<xxx する>に<いる>、<ある>を付けるてみる。
赤くなっている
赤くなってある(ダメ)
横になっている
横になってある(ダメ)
赤くしている
赤くしてある
横にしている
横にしてある
以上の例は<xx x なる>形の自動詞は<xxx なってある>がダメなのだ。
したがって上記の法則が当てはまる。
<いる> と<ある>の違いは前回のポスト ”日本語の時制と<ある>、<いる>” で少し書いた。<いる>が人、動物の存在、<ある>は人、動物以外の事物(モノ、コト)の存在と見られがちだが、これは表面的で、<いる>は一時的な存在、<ある>は根本的な存在と見るのが深い見方だ。
継続検討予定
追記
(純)自動詞の代表<行く>と<来る>を抜かしては片手落ちなので上記の方法に準じて見ておく。これは別のポストでも検討した。
<行く>
1)太郎が行く。 - 未来も表わしてしまうが、中立的表現といえる。
2)太郎は行く。 - 習慣、未来、意思を表わしてしまうが中立的表現ともいえる。
3) 太郎が(は)(学校に、会社に)行っている。 - 英語の現在進行形の意にならない。強いて現在進行形の意を出そうとすれば<太郎が(は)(学校、会社に)に行っているところだ>になりそうだが、これでもまだイマイチ。と言うのは、<もう行ってしまっている、さらには到着してしまっている>意味にもなるからだ。<太郎が(は)向かっているところだ>と別の動詞<向かう>が必要のようだ。また<すでに>とか<もう>を 加えると英語の現在完了形の意になる。<太郎が(は)そこはもう行っている>。やや微妙だが<太郎がもう行っている>は<太郎がもう行き始めている>の意 にもなりこれは一種の現在完了。
4)太郎が(は)行ってある。 - これはダメのようだ。<すでに>とか<もう>を加えると<太郎が(は)(そこには)もう行ってある>となるが、<太郎が(は)(そこには)もう行っている>と比べるとおかしい。
<来る >
1)太郎が来る。 - 未来も表わしてしまうが、中立的表現といえる。
2)太郎は来る。 - 習慣、未来、意思を表わしてしまうが中立的表現ともいえる。
3) 太郎が(は)(花子の家に)来ている。 - 英語の現在進行形の意にならない。強いて現在進行形の意を出そうとすれば<太郎が(は)(花子の家に)に来ているところだ>になりそうだが、これもダメ。と言うのは、<もう来てしまっている、さらには到着してしまっている>意味になるからだ。これも<太郎が(は)(花子の家に)向かっているところだ>と別の動詞<向かう>が必要のようだ。
4)太郎が(は)来てある。 これはダメ。
(注)(*)”自動詞、他動詞-6 日本語の他動詞、自動詞の作られ方” から。
英語には自動詞ー他動詞がペアになっている動詞がいくつかある。
to lie (横たわる) - to lay(横たえる、置く)
to rise(上がる) - to raise(上げる)
ro sit (すわる) - to set (すわらせる、置く)
一方日本語では自動詞、他動詞が組みになっている動詞ペアがやたらたくさんあり分析が必要。分析作業は相当骨が折れる。とにかくやってみる。
自動詞 - 他動詞
上がる - 上げる
開(あ)く - 開ける。 開(あ)かす、、明(あ)かす(to disclose)、空(あ)かす(to empty)の<あかす>もある。<開(あ)かす>は<開く>の未然形<開か>+す。
当たる - 当てる。
現(あら)われる - 現わす。 <現(あら)われる>の古語形は<現わる>。ただし<現わる>の未然形は<現われ>。
表(あら)われる - 表わす。
生きる - 生かす。 <生きる>の未然形は<生きれ>。<生きる>の古語形は<生く>だが未然形は<生き>。<生かす>に比喩的な意味もある。
浮く - 浮かす。 <浮かす>は<浮く>の未然形<浮か>+す。
埋まる - 埋める
動く - 動かす。<動かす>は<動く>の未然形<動か>+す。
売れる - 売る。 <売れる>は<売る>の可能、自発。受身は<売られる>。
起きる - 起こす。<起きる>の未然形は<起きれ>。
興(起)こる - 興(起)こす。<興(起)こる>の未然形は<興(起)こら>。
落ちる - 落とす。<落ちる>の古語形は<落つ>。<落つ>の未然形は<落ち>。
折れる - 折る。<折れる>は<折る>の可能、自発。
終わる - 終える
かぶる(自/他) - かぶす。<帽子をかぶる>の<かぶる>は他動詞。<水がかぶる>の<かぶる>は自動詞。
枯れる - 枯らす。 古語は多分<枯る>。<枯らす>は<枯る>の未然形<枯ら>+す。
乾く - 乾かす。 <乾かす>は<乾く>の未然形<乾か>+す。
変わる、代わる、替わる (自/他)- 変える、 代える、替える。<かわる>、<かえる>はやっかいな動詞だ。
消える - 消す。<消える>の古語形は<消ゆ>。<消ゆ>の未然形は<消え(kie)>。<消え>+<す>(kie-su) --> <消す(ke-su)>は十分考えられる。
決まる - 決める
切れる - 切る。切らす。 <時間(資金)がきれる>の<切れる>は自動詞。<時間(資金)を切らす>というので<切らす>は他動詞。ただし<切れる>の未然形は<切れ>。
崩(くず)れる - 崩す。 <崩れる>の使役形は<崩れさす>。<崩す>の受身形は<崩される>。
焦げる - 焦がす
壊(こわ)れる - 壊す。 <壊れる>の使役形は<壊れさす>。<壊す>の受身形は<壊される>。
下がる - 下げる
絞まる - 絞める、閉まる - 閉める
過ぎる - 過ごす。 <一時間が過ぎる>の<過ぎる>は明らかに自動詞だが、 <一時を過ぎる>の<過ぎる>も<を>をとるが自動詞。<一時間を過ごす>の<過ごす>は他動詞。これはややこしい。別途検討予定。
住む -住まわす、住まわせる
済む - 済ます。 <済ます>は<済む>の未然形<済ま>+す。
澄む - 澄ます。 <澄ます>は<澄む>の未然形<澄ま>+す。
染まる - 染める
それる(そる) - そらす。 <そらす>は<そる>の未然形<そら>+す。
倒(たお)れる - 倒す。 <倒れる>の使役形は<倒れさす>。<倒す>の受身形は<倒される>。
立つ - 立てる (立たす)。<立たす>は<立つ>の未然形<立た>+す。
貯まる - 貯める
溜まる - 溜める
縮(ちぢ)む - 縮める。<縮まる>という自動詞もある。
掴(つか)まる-、掴む。 <つかまる>は<xx につかまる>と使うので自動詞が、動作としては<つかむ>とほぼ同じで他動詞的だ。また<掴む>も<捕まえる>も動作は似ている。
捕まる(*)-捕まえる。<捕まる>は意味としては<捕まえられる>で受身だ。
付く - 付ける。 (巻きつく-巻きつける、取り付く-取り付ける、etc)
つまる - つめる
通る - 通す
とどまる - とどめる
閉じる(自/他) - 閉ざす。 <閉じる> は<xxが閉じる>、<xxを閉じる>で自/他動動詞。
富む - 富ます。 <富ます>は<富む>(やや古語形)の未然形<富ま>+す。
止まる - 止める
泊まる - 泊める
鳴る - 鳴らす。<鳴らす>は<鳴る>の未然形<鳴ら>+す。
にごる - にごす。 <にごす>は比喩的ないいかたが主で、物理的な意味の他動詞は<にごらす>、<にごらせる>。
ぬれる - ぬらす。 古語は多分<ぬる>。<ぬらす>は<ぬる>の未然形<ぬら>+す。<xx は yy で(に)ぬれる>、<xx を yy で(に)ぬらす>という使い方だ。 <塗る>は関連語と思われるが他動詞で<塗れる>は可能、<塗られる>は受身、<塗らす>は使役。
残る - 残す
伸びる - 伸ばす
始まる - 始める
働く (自/他) - 働かす。 <働かす>は<働く>の未然形<働か>+す。
はまる - はめる
冷える - 冷やす。<冷える>の古語形は<冷ゆ>。<冷ゆ>の未然形は<冷え>。<冷え>+<す>(hie-su) --> <冷やす(hiya-su)>は十分考えられる。
(ひっくり)返る - (ひっくり)返す。<(ひっくり)返らす>とも言う。
響く - 響かす。<響かす>は<響かす>の未然形<響か>+す。
ふえる - ふやす。 <ふえる>の古語形は<ふゆ>。<ふゆ>の未然形は<ふえ>。<ふえ>+<す>(hue-su) --> <ふやす(huya-su)>は十分考えられる。
震える - 震わす。 関連語: 振る、 触れる、揮(ふる)う、篩(ふる)う)、ふる舞う(語源?)
ふくらむ - ふくらます。 <ふくらます>は<ふくらむ>の未然形<ふくらま>+す。
ぼける - ぼかす
向く - 向ける、向かす。 <向く>、<西を向く>とも<西に向く>ともいえるので、自動詞かつ他動詞。<向かす>は<向く>の未然形<向か>+す。
燃える - 燃やす。<燃える>の古語形は<燃ゆ>。<燃ゆ>の未然形は<燃え>。<燃>+<す>(moe-su) --> <もやす(moya-su)>は十分考えられる。
休まる - 休める。 <休む>
よごれる - よごす
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