前回のポスト ”英語の過去分詞<xxx-ed>と日本語の<xxx た>” の終わりのところで過去分詞<xxx-ed>との比較で現在分詞<xxx-ing>を調べているうちに<xxx-ing>と対応する日本語で新発見をしたので、忘れないうちにまとめておく。前回のポストのコピーになるが、<xxx-ing>にはつぎのような表現がある。
”
I am interested in ( That is interesting)
これも日本語では<私はxxに興味がある>でかなり違った構造の言い方になる。短いが主語、述語がある完全な文<興味がある>が含まれている。
I am exited in (That is exiting)
これは日本語で<私はxxに興奮させらている>
はまったく聞かない。<私はxxに興奮している>もたまに聞く程度。<エキサイトしている>というのもたまに聞く。<まあ、そう興奮するな!>、<まあ、そうエキサイトするな!>はよく聞く。むかし私が英会話を習っているときにアメリカ人が<That
is exiting.>というのを聞いて、これはいいと思った記憶がある。
”
さてこの<That
is exiting.>だが、人によっては<That
is exiting me.>と言うだろう。<That
is exiting.>と言う人も潜在意識、無意識、言外(implicit)では<me>があるのではないか?あるいはもっと一般的に<us>(これは具体的な<私たちを>と<私たちどなどを>のもっと一般的なのがあ>の場合があるかもしれない。同じような人(心情)関連の<xxx-ing>では
astonishing
boring
disappointing
embarrassing
exciting
fascinating
fooling
forcing
irritating
moving
pressing
satisfying
soothing
surprising
(追加予定)
がある。 これらは受け身でもよく使われる。
I am astonished.
I am bored.
I am disappointed.
I am embarrassed.
I am excited.
I am fascinated.
I am fooled.
I am forced.
I am irritated.
I am moved.
I am pressed.
I am satisfied.
I am soothed.
I am surprised.
受け身形の日本語訳は
I am astonished. 私はおどろいている。私はたじろいでいる。
I am bored. 私はたいくつだ。わたしはおもしろくない。
I am disappointed. 私はがっかりしている。
I am embarrassed. 私はどぐまぎしている。私はたじろいでいる。
I am excited. 私は興奮している。
I am fascinated. 私は魅了されている。私はうっとりしている。私は引き寄せられている。
I am fooled. 私はバカにされている。私はたぶらかされている。
I am forced. 私は強(し)いられている。
I am irritated. 私はイライラしている。
I am moved. 私は感動している。
I am pressed. 私はプレッシャーをかけらている。
I am satisfied. 私は満足している。
I am soothed. 私は癒I(いや)されている。
I am surprised. 私はおどろいている。
日本語の場合<私は . . . . . 。>と言うとその場での発話と言うようりは客観的な報告口調になり、英語での発話はかなりへだたりがあろ。この原因の助詞<は>を取り払って
I am astonished. 私、おどろいている。
I am bored. 私、たいくつだ。わたし、おもしろくない。(この意味で I am boring. は間違い。)
I am disappointed. 私、がっかりしている。
I am embarrassed. 私、どぐまぎしている。私、たじろいでいる。
I am excited. 私、興奮している。
I am fascinated. 私、魅了されている。私、うっとりしている。
I am fooled. 私、バカにされている。私、たぶらかされている。
I am forced. 私、強(し)いられている。
I am irritated. 私、イライラしている。
I am moved. 私、感動している。
I am pressed. 私、プレッシャーをかけらている。
I am satisfied. 私、満足している。
I am soothed. 私、癒I(いや)されている。
I am surprised. 私、おどろいている。
とすると、基本的に日本語として変だが、臨場感が少しでる。
日本語で多いのは
受け身でない<xxxx ている>だ。
I am astonished. 私、おどろいている。
I am disappointed. 私、がっかりしている。
I am embarrassed. 私、どぐまぎしている。私、たじろいでいる。
I am excited. 私、興奮している。
I am fascinated. 私、うっとりしている。
I am irritated. 私、イライラしている。
I am moved. 私、感動している。
I am satisfied. 私、満足している。
I am surprised. 私、おどろいている。
日本語では受け身でなく自動詞が用いられている。さて<xxx-ing>にもどってこれが形容詞的な修飾使われた場合の日本語。
astonishing おどろかす、おどろかさせる、びっくりさせる (人、できごと)
boring 飽(あ)き飽きさせる、たいくつな、おもしろくない (人、できごと)
disappointing がっかりさせる (ひと、できごと)
embarrassing どぎまぎさせる (人、できごと)
exciting 興奮させる (人、できごと)
fascinating 魅了させる、うっとりさせる (人、できごと)
fooling バカにする、たぶらかす (人)
forcing 強(し)いる (人、できごと)
interesting 興味をいだかせる 、おもしろい (人、できごと)
irritating いらだたせる (人、できごと)
moving 感動させる (人、できごと)
pressing プレシャーがかかる (人、できごと)
satisfying 満足させる (人、できごと)
soothing 癒(いや)す、癒さす (人、できごと)
surprising おどろかす、おどろかさす (人、できごと)
純形容詞化した訳を除いてすべて他動詞だ。<強いる>はもともと使役の意があるので<強いさせる>は<誰かにxxさせる>の純使役でつかわれる。 他動詞自体は本来目的語がないといけない。
次に<xxx-ing>が叙述的な形容詞として使われた場合の日本語。
That is (Taro is) astonishing. それは(太郎は)おどろかす、おどろかさせる、びっくりさせる。
That is (Taro is) boring. それは(太郎は)飽(あ)き飽きさせる、たいくつだ、おもしろくない。
That is (Taro is) disappointing. それは(太郎は)がっかりさせる。
That is (Taro is) embarrassing. それは(太郎は)どぎまぎさせる。
That is (Taro is) exciting。 それは(太郎は)興奮させる。
That is (Taro is) fascinating. それは(太郎は)魅了させる、うっとりさせる。
Taro is fooling. 太郎はバカにする、たぶらかす。
That is (Taro is) forcing. それは(太郎は)強(し)いる。
That is (Taro is) interesting. それは(太郎は)興味をいだかせる 、おもしろい。
That is (Taro is) irritating. それは(太郎は)いらだたせる。
That is (Taro is) moving. それは(太郎は)感動させる。
That is (Taro is) pressing. それは(太郎は)プレシャーをかける。
That is (Taro is) satisfying. それは(太郎は)満足させる。
That is (Taro is) soothing. それは(太郎は)癒(いや)す、癒さす。
That is (Taro is) surprising. それは(太郎は)おどろかす、おどろかさす。
右側の日本語は機械的にやった直訳で、実際にはまずこうは言わない。日本語として間違いともいえる。裏を返せば英文例が英語的なのだ。では日本語らしい日本語ではどう言うか?
それは(太郎は)おどろかす、おどろかさせる、びっくりさせる。
->それに(太郎に)はおどろかさせられる、びっくりさせられる。
それは(太郎は)飽(あ)き飽きさせる、たいくつだ、おもしろくない。
->それに(太郎に)は飽(あ)き飽きさせられる、たいくつさせられる。
それは(太郎は)がっかりさせる。
->それに(太郎に)はがっかりさせられる。
それは(太郎は)どぎまぎさせる。
->それに(太郎に)はどぎまぎさせられる。
それは(太郎は)興奮させる。
->それに(太郎に)は興奮させられる。
それは(太郎は)魅了させる、うっとりさせる。
->それに(太郎に)(は)魅了させられる、うっとりさせられる。
太郎はバカにする、たぶらかす。
->それに(太郎に)(は)バカにされる、たぶらかされる。
それは(太郎は)強(し)いる。
->それに(太郎に)(は)強いられる。
それは(太郎は)興味をいだかせる 、おもしろい。
->それに(太郎に)は興味をいだかさせられる。
それは(太郎は)いらだたせる。
->それに(太郎に)はいらだたせられる。
それは(太郎は)感動させる。
->それに(太郎に)は感動させられる。
それは(太郎は)プレシャーをかける。
->それに(太郎に)はプレシャーをかけられる。
それは(太郎は)満足させる。
->それに(太郎に)は満足させられる。
それは(太郎は)癒(いや)す、癒さす。
->それに(太郎に)(は)癒される、癒させられる。
それは(太郎は)おどろかす、おどろかさす。
->それに(太郎に)はおどろかさせられる。
以上はこれまた機械的にやったものでおかしいものあるが、その他は日本語として変ではない。<それに(太郎に)は>の<は>はくせもので<は>がなくても成り立つが日本語として変なものがある。元来<は>は主語を示す格助詞ではなく主題をしめす係助詞(副助詞)ということになっている。ここでは<それに(太郎に)>と前に<に>があるので<には>の前の<これ(太郎)>は明らかに主語ではない。注目したいのはこれに続く<おどろかさせられる、びっくりさせられる>以下ですべて受け身形になっている。逆戻りして
それは(太郎は)おどろかす、おどろかさせる、びっくりさせる。
->それに(太郎に)はおどろかさせられる、びっくりさせられる。
を英語に直すと
I am astonished (surprised) by that (by Taro).
などとなる。 英語では主語が必要でこのようになるが、日本語では主語がない。主語はないが発話状況を考えると
私はそれに(太郎に)はおどろかさせられる、びっくりさせられる。
<は>が重なるので
私はそれに(太郎に)おどろかさせられる、びっくりさせられる。
の方がよさそうだが、これまた変な日本語だ。堂々巡(めぐ)りになっているが、これは承知の上でさらに話をすすめる。
私はそれに(太郎に)はおどろかさせられる、びっくりさせられる。
をもう一度考えてみると
<
私は>は主題で<誰かと言えば>、<誰について言っているのかといえば>という暗黙の問いに対する回答。だがこう大げさにいわなくて主題としておく。<それに(太郎に)は>は副主題ともいえ<何におどろかされていると言えば>の暗黙の問いに対する回答。<は>がない<それに(太郎に)>は副主題ではなく<何におどろかされている原因、理由>を示している。このような意味が助詞<に>にある。
さらに一歩すすめて上の受け身形のに日本語を能動にしてみる。
それは(太郎は)おどろかす、おどろかさせる、びっくりさせる。
->それに(太郎に)はおどろかさせられる、びっくりさせられる。
->(私は)それに(太郎に)おどろく(いている)、びっくりする(している)。
それは(太郎は)飽(あ)き飽きさせる、たいくつだ、おもしろくない。
->それに(太郎に)は飽(あ)き飽きさせられる、たいくつさせられる。
->(私は)それに(太郎に)飽(あ)き飽きする(している)、たいくつする(している)。
それは(太郎は)がっかりさせる。
->それに(太郎に)はがっかりさせられる。
->(私は)それに(太郎に)がっかりする(している)。
それは(太郎は)どぎまぎさせる。
->それに(太郎に)はどぎまぎさせられる。
->(私は)それに(太郎に)どぎまぎしている。
それは(太郎は)興奮させる。
->それに(太郎に)は興奮させられる。
->(私は)それに(太郎に)興奮している。
それは(太郎は)魅了させる、うっとりさせる。
->それに(太郎に)(は)魅了させられる、うっとりさせられる。
->(私は)それに(太郎に)うっとりしている。
太郎はバカにする、たぶらかす。
->それに(太郎に)(は)バカにされる、たぶらかされる。
->(私は)それに(太郎に) これは自動詞化はダメ。 <バカにする>、<たぶらかす>は他動詞。自動詞がない。
それは(太郎は)強(し)いる。
->それに(太郎に)(は)強いられる。
->(私は)それに(太郎に) これも自動詞化はダメ。<強いる>は強(つよ)い他動詞。自動詞がない。
それは(太郎は)興味をいだかせる 、おもしろい。
->それに(太郎に)は興味をいだかさせられる。 <興味をいだかせる>は助詞<を>がある句だ。
->(私は)それに(太郎に)興味をいだいている。
それは(太郎は)いらだたせる。
->それに(太郎に)はいらだたせられる。
->(私は)それに(太郎に)いらだっている。
それは(太郎は)感動させる。
->それに(太郎に)は感動させられる。
->(私は)それに(太郎に)感動している。
それは(太郎は)プレシャーをかける。
->それに(太郎に)(は)プレシャーをかけられる。 <プレシャーをかける>は文だ。
->(私は)それに(太郎に) これも自動詞化はダメ。
それは(太郎は)満足させる。
->それに(太郎に)は満足させられる。
->(私は)それに(太郎に)満足している。
それは(太郎は)癒(いや)す、癒さす。
->それに(太郎に)(は)癒される、癒させられる。
->(私は)それに(太郎に)癒える(癒えている)。
それは(太郎は)おどろかす、おどろかさす。
->それに(太郎に)はおどろかさせられる。
->(私は)それに(太郎に)おどろく(おどろいている)。
能動態にかえた日本語は自然だ。さて以上の自然な能動態の日本語ともとの英語を並べてみる。
(私は)それに(太郎に)おどろく(いている)、びっくりする(している)。
That is (Taro is) astonishing.
(私は)それに(太郎に)飽(あ)き飽きする(している)、たいくつする(している)。
That is (Taro is) boring.
(私は)それに(太郎に)がっかりする(している)。
That is (Taro is) disappointing.
(私は)それに(太郎に)どぎまぎしている。
That is (Taro is) embarrassing.
(私は)それに(太郎に)興奮している。
That is (Taro is) exciting。
(私は)それに(太郎に)うっとりしている。
That is (Taro is) fascinating.
私は)それに(太郎に)興味をいだいている。
That is (Taro is) interesting.
(私は)それに(太郎に)いらだっている。
That is (Taro is) irritating.
(私は)それに(太郎に)感動している。
That is (Taro is) moving.
(私は)それに(太郎に)満足している。
That is (Taro is) satisfying.
(私は)それに(太郎に)癒える(癒えている)。
That is (Taro is) soothing.
(私は)それに(太郎に)おどろく(おどろいている)。
That is (Taro is) surprising.
以上は英語はそれなりに英語らしく、日本語もそれなりに日本語らしいと言えないか。日本語<(私は>)は初めの方で書いた英語表現の<That
is exiting (me).>のかくれた<me>に相当するといえないか。実際日本語で<私は>と口に出すとなにか翻訳調になる。
これで終わりそうだがまだまだ続く。<私は>を取り払い、ついでに<xxx する(xxx している)>に統一すると。
それに(太郎に)おどろく(いている)、びっくりする(している)。
That is (Taro is) astonishing.
それに(太郎に)飽(あ)き飽きする(している)、たいくつする(している)。
That is (Taro is) boring.
それに(太郎に)がっかりする(している)。
That is (Taro is) disappointing.
それに(太郎に)どぎまぎする(している)。
That is (Taro is) embarrassing.
それに(太郎に)興奮する(している)。
That is (Taro is) exciting。
それに(太郎に)うっとりする(している)。
That is (Taro is) fascinating.
それに(太郎に)興味をいだく(いている)。
That is (Taro is) interesting.
それに(太郎に)いらだつ(っている)。
That is (Taro is) irritating.
それに(太郎に)感動する(している)。
That is (Taro is) moving.
それに(太郎に)満足する(している)。
That is (Taro is) satisfying.
それに(太郎に)癒える(癒えている)。
That is (Taro is) soothing.
それに(太郎に)おどろく(おどろいている)。
That is (Taro is) surprising.
英語の方が<xxx-ing>なので<xxxしている>がよさそうだが、この<xxx-ing>は進行形ではない。日本語の<xxx している>も進行形ではなく状況をあらす形容詞に近い。進行形の日本語訳はふつう<xxx している
ところだ>、過去であれば<xxx してい
たところだ>となる。おもしろいのは動詞だけの場合で、<は>は曲者(くせもの)だがこんどは<は>をつけて並べてみる。
それに(太郎に)はおどろく、びっくりする。
That is (Taro is) astonishing.
それに(太郎に)は飽(あ)き飽きする、たいくつする。
That is (Taro is) boring.
それに(太郎に)はがっかりする。
That is (Taro is) disappointing.
それに(太郎に)はどぎまぎする。
That is (Taro is) embarrassing.
それに(太郎に)は興奮する。
That is (Taro is) exciting。
それに(太郎に)はうっとりする。
That is (Taro is) fascinating.
それに(太郎に)は興味をいだく。
That is (Taro is) interesting.
それに(太郎に)はいらだつ。
That is (Taro is) irritating.
それに(太郎に)は感動する。
That is (Taro is) moving.
それに(太郎に)は満足する。
That is (Taro is) satisfying.
それに(太郎に)は癒(い)える。
That is (Taro is) soothing.
それに(太郎に)はおどろく。
That is (Taro is) surprising.
今度はかなりふつうの日本語になっている。しかもその場の状況の説明というよりはそれぞれ
簡潔な表明になっている。動詞は自動詞だ。英語ではこうはいかないだろう。
さて最後。冒頭で<<xxx-ing>と対応する日本語で新発見をしたのでとかいたが、これまで書いてきたのは新発見とは関係なく、気のおもむくままに書いたもの。新発見というには
最後の例文、例えば
それに(太郎に)はおどろく、びっくりする。
は少し逆戻りして
(私は)それに(太郎に)(は)おどろく、びっくりする。
だが、<私は>の部分を<私の心は(が)>で置き換えが可能なのだ。曲者の<は>は今度は取り去る。
私の心はそれに(太郎に)おどろく、びっくりする。
That is (Taro is) astonishing.
私の心はそれに(太郎に)飽(あ)き飽きする、たいくつする。
That is (Taro is) boring.
私の心はそれに(太郎に)がっかりする。
That is (Taro is) disappointing.
私の心はそれに(太郎に)どぎまぎする。
That is (Taro is) embarrassing.
私の心はそれに(太郎に)興奮する。
That is (Taro is) exciting。
私の心はそれに(太郎に)うっとりする。
That is (Taro is) fascinating.
私の心はそれに(太郎に)興味をいだく。
That is (Taro is) interesting.
私の心はそれに(太郎に)いらだつ。
That is (Taro is) irritating.
私の心はそれに(太郎に)感動する。
That is (Taro is) moving.
私の心はそれに(太郎に)満足する。
That is (Taro is) satisfying.
私の心はそれに(太郎に)癒(い)える。
That is (Taro is) soothing.
私の心はそれに(太郎に)おどろく。
That is (Taro is) surprising.
<は>は<が>でもいい。独りよがりだが、なにか斬新で詩的な感じがしないだろうか?
sptt