1. イタリア語の再帰用法動詞の英語訳
Collins の伊英辞典の巻末にイタリア語文法の解説があり、その中に再帰用法動詞の項がある。
accomodarsi to sit down / take a seat
addormentarsi to go to sleep
alzarsi to get up
annoiarsi to to get bored / be bored
arrabiarsi to get angry
cambarsi to get changed
chiamarsi to be called
chiedersi to wonder
divertirsi to to enjoy oneself / to have fun
darsi male to hurt oneself
fermarsi to stop
lavarsi to wash / to get washed
perdersi to to get lost
pettinarsi to to comb ones hair
preoccuparsi to worry
prepararsi to get ready
ricordarsi to remember
sbrigarsi to hurry
sedersi to sit
svegliarsi to wake up
vestirsi to dress / to get dressed
以上はabc順で、特に区分け、分類はない。<英語訳は<よくわからない>のが多い例としては
cambiarsi to get changed
chiedersi to wonder
darsi male to hurt oneself
fermarsi to stop
preoccuparsi to worry
sbrigarsi to hurry
など(他にもある)。
cambiarsi to get changed
cambiarsi は文字通りでは<自分自身を変える>で、おそらくこのような意味もあるのではないかと思うが、例文(Reverso Context) はなぜかほとんど<(服を)着替(が)える>になっている。
Signor Waterman, ha dimenticato di cambiarsi il costume.
Mr. Waterman, you forgot to change your costume.
Può cambiarsi nel camerino degli uomini.
You can get changed in the men's room.
Ha detto che andava a casa a cambiarsi.
She said she was going home to get chang一番目は il costume があるが、あとの二つは具体的なものが出てこない。一番目は
cambiarsi le scarpe (靴)の例があるが、自分の靴でも si のないcambiare le scarpe という例文(Reverso Context)もある。
Non devi cambiare le scarpe,
You don't have to change your shoes
le scarpe が your shoes となっているが、You don't have to change your shoes を伊訳した場合はどうなるのか。
Non ti devi cambiare le scarpe,
Non devi cambiareti le scarpe,
と再帰用法にしても間違いではないだろう。
chiedersi to wonder
chiedersi は文字通りでは<自分自身に問う>だが to wander (what, who, how) の構文に対応する。
Non c'è nulla da chiedersi,
There's nothing to wonder about.
Quei soldati ora cominciano a chiedersi per quanto tempo dovranno restare.
Those soldiers are only now beginning to wonder how long they'll end up staying.
A questo punto, bisogna anche chiedersi chi è rimasto.
At this point, you got to wonder who's even left.
だが to wander if / whether 相応の例文がみあたらない。chiedersi と to wonder は語感的には相当違う。逆に to wonder if を英伊辞典(Reveso Contex)で例文を調べてみると
Started to wonder if you were still interested.
(È un po' che non avevo tue notizie, ) iniziavo a chiedermi se fossi ancora interessato.
Then I began to wonder if I was cursed or perhaps blessed.
一般的には far (del) male a qn だ。
Non mi fare del male, Callisto.
Then I began to wonder if I was cursed or perhaps blessed.
Poi iniziai a chiedermi se fossi maledetto o... piuttosto benedetto.
などがあるが、どういうわけか iniziare a chedersi se の例文が多い。そしてiniziare a chedersi se ではすべての例文が一人称の chiedermi se となっている。おもしろいがここではこれ以上は調べない。
darsi male to hurt oneself
darsi male にはよく出くわす。
Ho paura che qualcuno possa mi fare (del) male.
とすると意味が違ってくる。
I'm beginning to wonder if they care.
Inizio a chiedermi se gli interessi.
などがあるが、どういうわけか iniziare a chedersi se の例文が多い。そしてiniziare a chedersi se ではすべての例文が一人称の chiedermi se となっている。おもしろいがここではこれ以上は調べない。
darsi male to hurt oneself
darsi male にはよく出くわす。
(Because) I'm afraid that someone could get hurt.
Ho paura che qualcuno possa mi fare (del) male.
とすると意味が違ってくる。
一般的には far (del) male a qn だ。
Io volevo fare male a Monica, non a Corinne.
I wanted to hurt Monica, not Corinne.
Non devi fare male alla mia mamma.
You mustn't hurt my mama.
Non mi fare del male, Callisto.
Just don't hurt me, Callisto.
したがって、とり立てて再帰用方に特化しているということではない。ところで、日本語を見てみると
darsi male 自分自身を傷(きず)つける
だが<(自分自身が)傷つく >という自動詞表現がある。英語では to get hurt と<(自分自身が)傷つけられる>で他動詞の受け身表現だ。だが少し、あるいはよく考えると、
私は傷つく。
私は傷つくだろう。
私は傷ついた。
とはあまり言わない。なにか変だ、しらじらしい感じがする。しかし
花子は傷つく。
花子は傷つくだろう。
花子は傷ついた。
は変ではない。では英語の受け身表現にならって
私は傷つかされる。
私は傷つかされるだろう。
私は傷つかされた。
花子は傷つかされる。
花子は傷つかされるだろう。
花子は傷つかされた。
は英語の訳文としても相当変だ。 これもここではこれ以上は調べない。上記(辞書)では
darsi male to hurt oneself
となっているが
darsi male to get hurt
でもいい。これは to get oneself hurt が正確で、英語ではto get hurt で済ましている、再帰(oneself)を省略している、 と見ることもできる。これは大きな英語の特徴だろう。
fermarsi to stop
これは解説が必要。 fermarsi = to stop では何のことだかわからない。これは to stop が多義語のためだ。
I stop.
私は止まる。to stop は自動詞。to stop は自動詞。
I stop oneself.
私は私自身を止める。 -> 私は止まる。to stop は他動詞。これが fermarsi だ。
だがこと(to stop)はそう簡単ではない。以上は基本的に物理的に<動いているもの>が止まる、止めるだ。
I stop to smoke. (わたしは)たばこを吸うために止まる。
イタリア語では
Mi fermo a fumare.
I stop my car. (わたしは)くるまを止まめる。
イタリア語では
Fermo la mia macchina.
というのがあるが、英語の訳文のような気がする。fermasi + la macchina では次のような例文がある。(Reveso Contex)
以上の2例は fermarsi <止まる>、<自分自身が止まる>あるいは<自分自身を止める>の意だろう。
preoccuparsi to worry
preoccupare の意味は字ずらから推測できる。pre は前。この場合は時間的に’前’、<前もって>、<あらかじめ>というのがある。occupare は to occupy で<占領する>。この場合は心を<占領する>するだ。つなげると何となく to worry (心配する)の意になる。さて問題は to worry の方で、これは自動詞と他動詞がある。日本語では<xxを心配する>で to worry は他動詞のように見えるが
I am worrying about xx.
Don't worry !
で to worry は自動詞。Collins Reveso English - Italian で
worry
で don't worry yourself という他動詞の再帰用法例がある。don't worry your head about it というのは見たことも聞いたこともないが、間違いではないだろう。to worry はおもしろい動詞だがこれもこれ以上は進めない。一方に日本語の方もやや複雑で
<xxを心配する>で<心配する>は他動詞。大和言葉の<悩む>は<xxに悩む>で基本的に自動詞。だがそう簡単ではない。
将来を心配する。<将来を悩む>はダメだろう。<将来に悩む>はまったくダメだ。
資金繰りを心配する。(多分にこれからの資金ぐり) 資金繰りに悩む。(多分に現在の資金ぐり)
母の病気を心配する。 母の病気に悩む。 - 意味というかニュアンスが違う。
<心配する>と<悩む>は使い分けられている。これもおもしろいところだがこれ以上は進めず、最後の to hurry に移る。
sbrigarsi to hurry
to hurry もなかなかやっかいな動詞だ。I am in a hurry. はよく使うが、この hurry は名詞だ。
hurry の Collins Reveso English - Italian の解説。
いろいろな表現があるが(to hurry はかなりの多義語、というか、そう単純ではないのだ)、基本的には to hurry = affretarsi 。なぜか sbrigarsi が出てこない。sbrigarsi を調べる(注)前に上記の英語の to hurry の例文を検討してみる。
to hurry to do sth affrettarsi a fare qc
このto hurry は他動詞になっていない。
he won't be hurried non gli si può far fretta
これは to hurry の受け身形なので他動詞だ。主語は he (人)なので日本語では<xx を急がせる、せかせる)の使役形の他動詞になる。
he was hurried to the hospital è stato portato d'urgenza all'ospedale
これは英語とイタリア語ではかなりあるいはまったく違った表現になっている。fretatarsi も sbrigarsi もでてこない。英語の方はどういう意味か。
he was hurried は受け身形だが能動主がいない。ここでは<誰かにせかされて病院に行った>わけではないだろう 。さらに<行った>という語はない。<行った>という語ないが<行った>に違いいない。したがって< to harry someone go (to go, going) to somewhere> と言うことなのだ。ところが、これをよく考え、調べてみると、これはかなりの確率で
After the accident, the injured man was hurried to the hospital.
の意味だろう。イタリア語の方は<運ばれた、 è stato portato>となっている。
he hurried his lunch ha mangiato il pranzo alla svelta
これは<急いでxxを食べる>、もっと一般的には<急いでxxをする>に相当する。そして、重要なことは to hurry のなかに<食べる>、<する>の意が含まれている(内包されている、implied)ことだ。
he hurried his lunch ha mangiato il pranzo alla svelta
これはもう説明がいらないだろう。to hurry に<食べる>が内包されているのだ。alla svelta = quickly, svelto が形容詞(quick)。
次は to hurry の自動詞用法だ。これも重要。
to hurry back/home affrettarsi a tornare indietro/a casa
これをどう解釈するかというと、
to hurry oneself back/home
と他動詞的に解釈するのだ。ここで back、home は副詞だ。以下の例文も to hurry oneself と他動詞的に解釈できる。これも重要と書いたが、これは
to hurry の自動詞用法が to hurry oneself の意になる。見方を変えると他動詞 to hurry を使った to hurry oneself が自動詞の to hurry になるということだ。つまりは英語では表面上 to hurry が自動詞にも他動詞にもなるということなのだ。これは英語の大きな特徴で実際には to hurry oneself はほとんど使われず(myself, yourself, himself, herself, themselves は長すぎる)to hurry で間に合わせている、済ませている。一方イタリア語は他動詞+si (mi, ti, si, ci, vi) の再帰用法で英語の自動詞に対応させている。日本語はどうか?答えは、日本語では他動詞/自動詞ペアで対応しているといえる。
以前に
1)英語ではなぜ自他兼用動詞が多いのか?
2)日本語ではなぜ他動詞/自動詞ペアが多いのか?
という疑問をなげかていたが、これが答えになるだろう。あるいは
3)イタリア語ではなぜ再帰用法動詞が多いのか?
という疑問に対する答えにもなるわけだ。
注)sbrugarsi
Collins Reveso English - Italian の解説。
sbrigare
上の解説では、元の動詞 sbrigare には表面上<急ぐ>という意味はない。to deal with、to get through は<処理する、済ます>の意だ。to attend は<アテンドする>の意もあるが、attention 関連で<注意を払う、面倒をみる、manage する、処理する、済ます>の意がある。例文はこのような意味で<急ぐ><急いでxxする>の意はない。ところが sbrigarsi はなぜか突然 to hurry up の意味が出てくる。例文もそうだ。この謎の理解には日本語が役立つ。
日本語の<急ぐ>は、手もとの辞書では自動詞となっている。<に急ぐ>。例が少ないが<死に急ぐ>があげらている。例をさがせば
学校に急ぐ
病院に急ぐ
これらは言い換えると
学校に急いで行く
病院に急いで行く、駆(か)けつける。
の意だ。自動詞でいいだろ。しかし、この辞書にのっている例は
結論を急ぐ
検討を急ぐ
ことを急ぐ
があげられている。<を>をとるので他動詞ではないのか?この説明はない。これまた<急いで>を使って
結論を急いで出す
末尾
Collins インターネット辞典: to stop (動詞のみ)のイタリア語訳
sptt
Non voglio fare del male a degli innocenti, ma non mettetemi alla prova.
I mean no harm to these innocents, but do not put me to the test.
したがって、とり立てて再帰用方に特化しているということではない。ところで、日本語を見てみると
darsi male 自分自身を傷(きず)つける
だが<(自分自身が)傷つく >という自動詞表現がある。英語では to get hurt と<(自分自身が)傷つけられる>で他動詞の受け身表現だ。だが少し、あるいはよく考えると、
私は傷つく。
私は傷つくだろう。
私は傷ついた。
とはあまり言わない。なにか変だ、しらじらしい感じがする。しかし
花子は傷つく。
花子は傷つくだろう。
花子は傷ついた。
は変ではない。では英語の受け身表現にならって
私は傷つかされる。
私は傷つかされるだろう。
私は傷つかされた。
花子は傷つかされる。
花子は傷つかされるだろう。
花子は傷つかされた。
は英語の訳文としても相当変だ。 これもここではこれ以上は調べない。上記(辞書)では
darsi male to hurt oneself
となっているが
darsi male to get hurt
でもいい。これは to get oneself hurt が正確で、英語ではto get hurt で済ましている、再帰(oneself)を省略している、 と見ることもできる。これは大きな英語の特徴だろう。
fermarsi to stop
これは解説が必要。 fermarsi = to stop では何のことだかわからない。これは to stop が多義語のためだ。
I stop.
私は止まる。to stop は自動詞。to stop は自動詞。
I stop oneself.
私は私自身を止める。 -> 私は止まる。to stop は他動詞。これが fermarsi だ。
だがこと(to stop)はそう簡単ではない。以上は基本的に物理的に<動いているもの>が止まる、止めるだ。
I stop to smoke. (わたしは)たばこを吸うために止まる。
イタリア語では
Mi fermo a fumare.
I stop my car. (わたしは)くるまを止まめる。
イタリア語では
Fermo la mia macchina.
というのがあるが、英語の訳文のような気がする。fermasi + la macchina では次のような例文がある。(Reveso Contex)
Basta fermarsi... fermare la macchina ora!
Guidare la macchina senza fermarsi
以上の2例は fermarsi <止まる>、<自分自身が止まる>あるいは<自分自身を止める>の意だろう。
Tutte le macchine devono fermarsi subito.
Ho sentito una macchina fermarsi e poi un piccolo splash.
以上の3例は fermarsi は<くるまが止まる>意で自動詞になる。
I stop smoking. (わたしは)たばこを止(と)める。->たばこをやめる。
イタリア語では
Smetto di fuare
以上で to stop の多義性がわかるだろう。to stop はそう簡単ではないのだ。
引用が長くなるが to stop のCollins インターネット辞典のイタリア語訳を末尾にコピーしておく。
I heard a car pull up and then this little splash.
Qualcuno ha sentito una macchina fermarsi?
Didn't anyone hear that car pull up... is that her?
以上の3例は fermarsi は<くるまが止まる>意で自動詞になる。
I stop smoking. (わたしは)たばこを止(と)める。->たばこをやめる。
イタリア語では
Smetto di fuare
以上で to stop の多義性がわかるだろう。to stop はそう簡単ではないのだ。
引用が長くなるが to stop のCollins インターネット辞典のイタリア語訳を末尾にコピーしておく。
preoccuparsi to worry
preoccupare の意味は字ずらから推測できる。pre は前。この場合は時間的に’前’、<前もって>、<あらかじめ>というのがある。occupare は to occupy で<占領する>。この場合は心を<占領する>するだ。つなげると何となく to worry (心配する)の意になる。さて問題は to worry の方で、これは自動詞と他動詞がある。日本語では<xxを心配する>で to worry は他動詞のように見えるが
I am worrying about xx.
Don't worry !
で to worry は自動詞。Collins Reveso English - Italian で
worry
2 vt
a (cause concern)
preoccupare
to worry o.s. sick (about or over sth) preoccuparsi da morire (per qc)
don't worry yourself or your head about it non fartene un pensiero
to worry o.s. sick (about or over sth) preoccuparsi da morire (per qc)
don't worry yourself or your head about it non fartene un pensiero
3 vi
to worry about or over sth/sb preoccuparsi di qc/per qn
don't worry! non preoccuparti!
to worry about or over sth/sb preoccuparsi di qc/per qn
don't worry! non preoccuparti!
で don't worry yourself という他動詞の再帰用法例がある。don't worry your head about it というのは見たことも聞いたこともないが、間違いではないだろう。to worry はおもしろい動詞だがこれもこれ以上は進めない。一方に日本語の方もやや複雑で
<xxを心配する>で<心配する>は他動詞。大和言葉の<悩む>は<xxに悩む>で基本的に自動詞。だがそう簡単ではない。
将来を心配する。<将来を悩む>はダメだろう。<将来に悩む>はまったくダメだ。
資金繰りを心配する。(多分にこれからの資金ぐり) 資金繰りに悩む。(多分に現在の資金ぐり)
母の病気を心配する。 母の病気に悩む。 - 意味というかニュアンスが違う。
<心配する>と<悩む>は使い分けられている。これもおもしろいところだがこれ以上は進めず、最後の to hurry に移る。
sbrigarsi to hurry
to hurry もなかなかやっかいな動詞だ。I am in a hurry. はよく使うが、この hurry は名詞だ。
hurry の Collins Reveso English - Italian の解説。
1 n fretta, premura
to be in a hurry (to do) avere una gran fretta (di fare)
to do sth in a hurry fare qc in fretta
done in a hurry fatto (-a) in fretta
are you in a hurry for this? ti serve subito?
what's the hurry? che fretta c'è?
there's no hurry non c'è fretta or premura
he won't do that again in a hurry fam non lo rifarà tanto facilmente
to be in a hurry (to do) avere una gran fretta (di fare)
to do sth in a hurry fare qc in fretta
done in a hurry fatto (-a) in fretta
are you in a hurry for this? ti serve subito?
what's the hurry? che fretta c'è?
there's no hurry non c'è fretta or premura
he won't do that again in a hurry fam non lo rifarà tanto facilmente
2 vt (person)
far fretta a , (work)
fare in fretta
to hurry to do sth affrettarsi a fare qc
he won't be hurried non gli si può far fretta
she hurried him into the car l'ha spinto in macchina
he was hurried to the hospital è stato portato d'urgenza all'ospedale
he hurried his lunch ha mangiato il pranzo alla svelta
to hurry to do sth affrettarsi a fare qc
he won't be hurried non gli si può far fretta
she hurried him into the car l'ha spinto in macchina
he was hurried to the hospital è stato portato d'urgenza all'ospedale
he hurried his lunch ha mangiato il pranzo alla svelta
3 vi fare in fretta
to hurry back/home affrettarsi a tornare indietro/a casa
Sharon hurried back home Sharon si affrettò a tornare a casa
to hurry after sb precipitarsi dietro a qn
to hurry in/out entrare/uscire in fretta
to hurry back/home affrettarsi a tornare indietro/a casa
Sharon hurried back home Sharon si affrettò a tornare a casa
to hurry after sb precipitarsi dietro a qn
to hurry in/out entrare/uscire in fretta
いろいろな表現があるが(to hurry はかなりの多義語、というか、そう単純ではないのだ)、基本的には to hurry = affretarsi 。なぜか sbrigarsi が出てこない。sbrigarsi を調べる(注)前に上記の英語の to hurry の例文を検討してみる。
to hurry to do sth affrettarsi a fare qc
このto hurry は他動詞になっていない。
he won't be hurried non gli si può far fretta
これは to hurry の受け身形なので他動詞だ。主語は he (人)なので日本語では<xx を急がせる、せかせる)の使役形の他動詞になる。
he was hurried to the hospital è stato portato d'urgenza all'ospedale
これは英語とイタリア語ではかなりあるいはまったく違った表現になっている。fretatarsi も sbrigarsi もでてこない。英語の方はどういう意味か。
he was hurried は受け身形だが能動主がいない。ここでは<誰かにせかされて病院に行った>わけではないだろう 。さらに<行った>という語はない。<行った>という語ないが<行った>に違いいない。したがって< to harry someone go (to go, going) to somewhere> と言うことなのだ。ところが、これをよく考え、調べてみると、これはかなりの確率で
After the accident, the injured man was hurried to the hospital.
の意味だろう。イタリア語の方は<運ばれた、 è stato portato>となっている。
he hurried his lunch ha mangiato il pranzo alla svelta
これは<急いでxxを食べる>、もっと一般的には<急いでxxをする>に相当する。そして、重要なことは to hurry のなかに<食べる>、<する>の意が含まれている(内包されている、implied)ことだ。
he hurried his lunch ha mangiato il pranzo alla svelta
これはもう説明がいらないだろう。to hurry に<食べる>が内包されているのだ。alla svelta = quickly, svelto が形容詞(quick)。
次は to hurry の自動詞用法だ。これも重要。
to hurry back/home affrettarsi a tornare indietro/a casa
これをどう解釈するかというと、
to hurry oneself back/home
と他動詞的に解釈するのだ。ここで back、home は副詞だ。以下の例文も to hurry oneself と他動詞的に解釈できる。これも重要と書いたが、これは
to hurry の自動詞用法が to hurry oneself の意になる。見方を変えると他動詞 to hurry を使った to hurry oneself が自動詞の to hurry になるということだ。つまりは英語では表面上 to hurry が自動詞にも他動詞にもなるということなのだ。これは英語の大きな特徴で実際には to hurry oneself はほとんど使われず(myself, yourself, himself, herself, themselves は長すぎる)to hurry で間に合わせている、済ませている。一方イタリア語は他動詞+si (mi, ti, si, ci, vi) の再帰用法で英語の自動詞に対応させている。日本語はどうか?答えは、日本語では他動詞/自動詞ペアで対応しているといえる。
以前に
1)英語ではなぜ自他兼用動詞が多いのか?
2)日本語ではなぜ他動詞/自動詞ペアが多いのか?
という疑問をなげかていたが、これが答えになるだろう。あるいは
3)イタリア語ではなぜ再帰用法動詞が多いのか?
という疑問に対する答えにもなるわけだ。
注)sbrugarsi
Collins Reveso English - Italian の解説。
sbrigare
1 vt (lavoro, pratiche)
to deal with, get through , (clienti)
to attend to, see to, deal with
ho ancora alcune faccende da sbrigare I've still got a few things to do
sbrigare le faccende domestiche to do the housework
se la sa sbrigare da solo he can manage o do it by himself
ho ancora alcune faccende da sbrigare I've still got a few things to do
sbrigare le faccende domestiche to do the housework
se la sa sbrigare da solo he can manage o do it by himself
2 sbrigarsi vip
(fare in fretta) to hurry (up), get a move on
devi sbrigarti se non vuoi perdere il treno you'll have to hurry if you don't want to miss the train
sbrigatevi! hurry up!
(fare in fretta) to hurry (up), get a move on
devi sbrigarti se non vuoi perdere il treno you'll have to hurry if you don't want to miss the train
sbrigatevi! hurry up!
上の解説では、元の動詞 sbrigare には表面上<急ぐ>という意味はない。to deal with、to get through は<処理する、済ます>の意だ。to attend は<アテンドする>の意もあるが、attention 関連で<注意を払う、面倒をみる、manage する、処理する、済ます>の意がある。例文はこのような意味で<急ぐ><急いでxxする>の意はない。ところが sbrigarsi はなぜか突然 to hurry up の意味が出てくる。例文もそうだ。この謎の理解には日本語が役立つ。
日本語の<急ぐ>は、手もとの辞書では自動詞となっている。<に急ぐ>。例が少ないが<死に急ぐ>があげらている。例をさがせば
学校に急ぐ
病院に急ぐ
これらは言い換えると
学校に急いで行く
病院に急いで行く、駆(か)けつける。
の意だ。自動詞でいいだろ。しかし、この辞書にのっている例は
結論を急ぐ
検討を急ぐ
ことを急ぐ
があげられている。<を>をとるので他動詞ではないのか?この説明はない。これまた<急いで>を使って
結論を急いで出す
検討を急いでする
と言い換えられる。
ことを急ぐ - これは慣用的な言い方だ。
自動詞、他動詞の判別は別として<急ぐ>には<(急いで)処理する、済ます(ようにする)>の意がある。これは sbrigarsi に<急いで処理する、済ます>の意があるといえる。そして、この意が英語では多義語ともいえる to hurry を使った to hurry up になったものだろう。つまりはto hurry up には<急いで処理する、済ます>の意があるといえる。
と言い換えられる。
ことを急ぐ - これは慣用的な言い方だ。
自動詞、他動詞の判別は別として<急ぐ>には<(急いで)処理する、済ます(ようにする)>の意がある。これは sbrigarsi に<急いで処理する、済ます>の意があるといえる。そして、この意が英語では多義語ともいえる to hurry を使った to hurry up になったものだろう。つまりはto hurry up には<急いで処理する、済ます>の意があるといえる。
末尾
Collins インターネット辞典: to stop (動詞のみ)のイタリア語訳
transitive verb
- (arrest movement of)
- (runaway, engine, car)
fermare
,bloccare
- (blow, punch)
parare
- (runaway, engine, car)
- (put an end to)
- (gen)
mettere fine a
- (noise)
far cessare
- (pain)
far passare
- (production, permanently)
arrestare
- (temporarily)
interrompere
,sospendere
she drew the curtains to stop the light coming intirò le tende per impedire che entrasse la luce
rain stopped playla partita è stata sospesa a causa del maltempo
- (gen)
- (prevent)
impedire
to stop sb (from) doing sthimpedire a qn di fare qc
to stop sth (from) happeningimpedire che qc succeda
can't you stop him?non puoi fermarlo?
to stop o.s. (from doing sth)trattenersi (dal fare qc)
I managed to stop myself in timesono riuscito a fermarmi in tempo
- (cease)
smettere
to stop doing sthsmettere di fare qc
I'm trying to stop smokingsto cercando di smettere di fumare
stop it!smettila!
I just can't stop it (help it)proprio non riesco a smetterla
- (suspend)
- (payments, wages)
sospendere
- (subscription)
cancellare
- (leave)
revocare
- (cheque)
bloccare
to stop £30 pound from sb's wagestrattenere trenta sterline dallo stipendio di qn
- (payments, wages)
-
- (also stop up) (block, hole)
bloccare
,otturare
- (leak, flow of blood)
arrestare
,fermare
to stop one's earstapparsi or turarsi le orecchie
- (also stop up) (block, hole)
intransitive verb
-
- (stop moving, pause, gen)
fermarsi
- (cease, gen)
cessare
- (machine, production)
arrestarsi
- (play, concert, speaker)
finire
stop!fermo!
stop, thief!al ladro!
without stoppingsenza fermarsi
to stop to do sthfermarsi per fare qc
he stopped to look at the viewsi è fermato per guardare il panorama
to stop in one's tracks or stop deadfermarsi di colpo
to stop at nothing (to do sth)non fermarsi davanti a niente (pur di fare qc)
to know where to stop (figurative)avere il senso della misura
the bus doesn't stop therel'autobus non si ferma lì
- (stop moving, pause, gen)
- (informal, stay)
to stop (at/with)
fermarsi (a/da)
I'm not stoppingnon mi fermo
sptt
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