Tuesday, February 24, 2026

<動詞連用形+かかる>の複合動詞

 

前回のポスト  " <動詞連用形+かける>の複合動詞 " に続いて

<動詞連用形+かかる>の複合動詞 

をチェックしてみる。前回のポストで


乗りかける  乗りかかった船

では

1)まだ乗り終えていないが (未完) 乗り始めている。

2)すでに乗り終えていて (完了) 乗り始める>ではない。

 の二つの場合が考えられる。

 <乗りかかった船>は慣用表現で、もとは<乗りかける>ではなく<乗りかかる>。<乗りかけた船>でも通じるが、慣用的に<乗りかかった船>という。

と書いたが、<動詞連用形+かかる>をザっと調べてみたが、<xxかける>でも<xxかる>でも、ほぼ同じような意味になるものがある。

xxと言いかけて、言うのをやめた。
xxと言いかかって(xxと言いかかったが)、やめた、 

<かける>は他動詞、<かかる>は自動詞。

あえて違いを探せば

<xxと言いかけて>には意思が感じられるが、<xxと言いかかって>にはあまり意思が感じられず、自然のなりゆき的だ。一方<言う>は<xxと言う>で<と>を取るが、他動詞と見ていいだろう。明らかに他動詞になるのは

ウソを言う。

<xxかける>でも<xxかる>でも、ほぼ同じような意味になるもの。微妙な違いはある。

やりかける   仕事をやりかけたところに太郎が遊びに来た。

やりかかる   仕事やりかかったところに太郎が遊びに来た。
        仕事やりかかったところに太郎が遊びに来た。
        仕事やりかかったところで太郎が遊びに来た。

上の<やりかかる>は何かおかしい。この<やる>は<xxをやる>で他動詞。一方<掛る>は自動詞。<何かおかしい>のはこのやめか?

<やる>は<する>の意だが、<しかける>、<しかかる>には慣用用法がある。

しかける

仕事をしかけたところに太郎が遊びに来た。

罠 (わな) をしかける。慣用用法

しかかる

<しかかり品 (仕掛品) >は未完成品。<しかけ品>というのはほとんど聞かないが<しかけ中の製品>だ。これも<しかかり中の製品>と言いそう。<する>は<xxをする>で他動詞だが自動詞の<かかる>と相性がいいようだ。あるいは<しかける>が別の意味を持つためか。

機械を止めかけた時に、また仕事が入ってきた。

止める 他動詞、かける 他同種

燃料切れで機械が止まりかかる

止まる 自動詞、かかる 自同種  

だが

機械を止め (他動詞) かかった (自動詞) 時に、また仕事が入ってきた。

燃料切れで機械が止まり (自動詞) かける (他動詞)

でも問題なさそう。

古い家が倒れかけている
古い家が倒れかかっている

病気の老人が死にかけている
病気の老人が死にかかっている

以上の例もほぼ同じような意味になるもの。

仕事を終えかける
仕事が終わりかける

は普通の言い方だが

仕事を終わりかける   
仕事が終えかける

でも間違いではないだろう。個人差があろう。


取りかかる  慣用表現

取りかける

何かをし始めて、まだ終わっていない状態

だが<取りかかる>は

何かをし始めて、まだ終わっていない状態

であるが、<始める>に重点があり<まだ終わっていない状態>はほとんど意識されていない。


追いかける

の<かける>は<駆ける>ではない。

走りかける

もたれかかる
よりかかかる


 

 


 

以上の例もほぼ同じような意味になるもの。

 



 



 

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