ドイツ語の接頭辞<ab->相当の日本語動詞-1
少し前の少し長めのポスト"ドイツ語の接頭辞(prefix)- 10 <ab->"で次のように書いた。
”
次に多いのが down だ。down は動詞でいえば<落ちる>、<落とす>、<おりる(降りる、下りる)>、<おろす(降ろす、下ろす)>に相当するが、これらの動詞は意外と多義なのだ。言い換えれば、根が深い、奥が深い(底が深い)のだ。(別途検討予定)
”
<落ちる>、<落とす>について検討してみる。
1. <落ちる>、<落とす>
言うまでもないが<落ちる>は自動詞、<落とす>は他動詞。動詞だけを見ると<あるモノが上から下へ動く、動いていく(動かす、動かしていく)>ことで、物理学では引力、重力が関係し、数式で表わせる。しかし昔の人はそこまでは考えなかった。言い換えればモノが<落ちる>のは自然現象で力(ちから)は見えなかったのだ。もっとも今でも力は見えない。さて、言葉の方にもどる。"ドイツ語の接頭辞(prefix)- 10 <ab->"でも少し書いたが、 <落ちる>、<落とす>には物理的な<上から下への動き>以外の意味もある。今回は辞書を調べてみた。予想外に長い説明がある。
三省堂新明解辞典(2000年ごろ発行のもの)
”
<落ちる>
(1)高い位置である状態を保っていた物が、支えとなる物(それ自体を支える力)を失って下方に移動する(その結果、好ましくない事態に至ることを含意することがある)。
”
かなり念の入った説明のようであるが、少し考えると変な説明だ。<ある状態を保っていた>とあれば<その状態がxxに変化する>というのが普通だろう。<状態が下方に移動する>のではなく、<物が下方に移動する>のだ。<それ自体を支える力>は<支えとなる物>ほど具体的ではなく<それ自体を支える力>の<力>の意味がはっきりしない。もっとも<力>は目に見えないので説明は簡単ではない。物理的なこのような動きは、英語でいえば to fall (move) down (downward) になる。down は上から下方への動きを表わす副詞で<落ちる>と呼応する。
<落とす>
(1)高い位置である状態を保っていた物を、支えとする物をなくして(力を無くさせて)下方へ移動させる(結果として、意図しないのにそうなる意にも用いられる)。
”
これもかなり念の入った説明のようであるが、 <落ちる>と同じでよく読むと変な説明だ。この説明に続いて例がある。
”
例:皿を落として割ってしまった。財布を落とした。枝を切って木の実を落とす。ご飯の上に卵を落とす(卵の殻を割って中身をご飯にかける)。風呂の湯を落とす。暖炉の火を落とす。腰を落とす。肩を落とす。射落とす。打ち落とす。
”
<皿を落として割ってしまった>、<財布を落とした>は<結果として、意図しないのにそうなる意にも用いられる>の例だろうが、少し考えるとおかしい。
<皿を落として割ってしまった>の<落とす>にもともと<落とす>意図はまったくないので、<結果として、意図しないのにそうなる>という説明は何か変だ。ではどう説明すればいいのか。
誤解をまねきそうなので説明を加えておく。些細なことか、きわめて重要なことかわからないが、 <意図しないのにそうなる>という表現には意図が関与しているといえる。意図がまったく関与していない表現ならば意図という言葉は出てこないのだ。意図に反して、思いがけず、思いのほか、といった表現には大小にかかわらず意図や<おもい>がからんでいる表現なのだ。
<皿を落として割ってしまった>は実際のところ 、なぜかあまり聞かない。長すぎるのだ。<皿を落としてしまった>とか、もっと普通には<皿を割ってしまった>だろう。<皿が落ちて割れてしまった>とも言いそうもない。<皿が落ちてしまった>も言いそうもない。<皿が割れてしまった>は言いそうだ。わざわざ<皿を割るために落とす>ことは特別の場合を除けばない。<落とす>も<割る>も他動詞だ。一方<落ちる>、<割れる>は自動詞だ。 <皿を割ってしまった>が発話される状況と<皿が割れてしまった>が発話される状況は違う。<皿を割ってしまった>が発話されるのは発話者が非を認めている場合(たとえば”不注意で”)場合、さらには深層心理的には<あやまる>、<許しを請う>、<意図した行為ではないことを暗示させる(<皿を割ってしまった>は明示だが、<意図して>の意はないだろう)場合だ。したがって、家の主人がメイド(家政婦)に、料理屋の主人が見習いの店員に <皿を割ってしまった>とは言わないだろう。
<財布を落とした>はどうか。これ深層心理的には<意図した行為ではないことを暗示させる(<財布を落とした>は明示だが、これも<意図して>の意はないだろう)で、端的に言えば<責任のがれ>の発話なのだ。だが、これは考えすぎで深層心理などを持ち出す必要はなく、<財布を落とした>は<財布をなくした>のだ。<財布をなくした>の<なくす>も他動詞で、意図的に<財布をなくす>ことはまずない。これでは堂々めぐりだ。だが、英語でも意図がないが他動詞 to lose を使って I lost my wallet (purse). と言う。また次に出てくる<大事な試合を落とす>も We (They) lost an important game. だろう。<財布を落とした>は物理的には<財布が落ちた>のだが、物理的な動き(財布が持ち主から落ちて離れる)はほとんど問題ではなく、問題なのは財布が<なくなった>、<見えなく>なったことなのだ。おもしろいのは私が住む香港の広東語で<財布を落とした>はほぼ間違いなく<(我)口吾見口左銀包>という。我(wo)=私だが、必ずいるわけではない。<口吾>(借音語)は一語で m と発音し not の意。<見(kin と発音)>は見る。<口左>も借音語の一語で cho と発音し、いわば過去、過去完了の助動詞だ。銀包(ngan bao と発音)は財布。まとめると
(我)口吾見口左銀包 (wo m kin cho ngan bao)で、文字通りの意味は<財布が見えなくなった>だ。
慣れないうちは変な言い方だが、少し考えれば広東語表現の方が理にかなっているともいえる。
調べていないが普通語(北京語)も<看不见 >とか何とか言うのだろう。
<風呂の湯を落とす>、<暖炉の火を落とす>は明らかに解説内容(下方への移動)とは関係ない。むしろ<なくす>ことに目が向いている。
”
<落ちる>
(2)今まであった(あることが期待される)物がそこに認められない状態になる。
”
哲学の認識、不認識の説明のようだが、簡単にいえば<見えなくなる>か。英語で言えば to disappear があるが、基本語を使えば to go away や to go off も相当する。
”
<落とす>
(2)今まであった物をそこに認められない状態にする(結果として、意図しないのに、そこにあることが期待される物を無くしてしまう意にも用いられる)。
例:大事な試合(命、信用、単位)を落とす。聞き落とす。読み落とす。下枝を落とす。汚れを落とす。贅(ぜい)肉を落とす。飛車角を落とす。端を切り落とす。
”
これまた解説と例の内容を一致させる必要がある。 <今まであった物をそこに認められない状態にする>は簡単に言えば<見えなくする>、<なくす>だろう。
大事な命を落とす、信用を落とす、下枝を落とす、汚れを落とす、贅(ぜい)肉を落とす、端を切り落とす、はこれだろう。
大事な試合を落とす、大事な単位を落とす、は試合、単位を<見えなくする>、<なくす>ではない。<結果として、意図しないのに、そこにあることが期待される物を無くしてしまう意にも用いられる>が適用できそうだが、回りくどい。言い換えになってしまうが、簡単に言えば<失敗する>。<失う>でもいいだろう。だが、上にも書いたが英語では普通 We (They) lost an important game. と言うだろう。
<飛車角を落とす> はやや特殊のようだが<なくす>、<ない状態にする>でいいだろう。
ここでのポイントは<見えなくする>、<なくす>。一般化すれば、<落とす>の意味は<なくする>、<なくす>だろう。これは気がつきにくい。英語でいえばいくつか候補はあるが基本語を使えば to take off (取り去る)が相当しよう。
”
<落ちる>
(3)それまでの(期待される)程度を維持することができず(急激に)悪い状態になる。
例:売れ行き(生産、成績、うで)が落ちる。 人気が落ちる。評判が落ちる。味が落ちる。
”
例はもっと簡単に、売れ行き(生産、成績、うで、人気、評判、味)が落ちる、でよさそうだ。
量の場合は<減(へ)る>、質の場合は<悪くなる>が相当しよう。英語で言えば量の場合は to decrease (自動詞)があるが、基本語を使えば to go down がかなり相当する。質の場合は to deteriorate と言うのがある。
”
<落とす>
(3)それまでの状態を維持しようとせず程度を下げる(結果として、意図しないのにそうなる意にも用いられる)。
例:評判を落とす。スピードを落とす。体重を落とす。声を落とす。
”
英語で言えば to decrease (他動詞)があるが、基本語を使えば to make (something)down がかなり相当する。
<(急激に)>の説明は特になく実際は<目に見えて>ぐらいの意味だろう。
評判を落とす、は<結果として、意図しないのにそうなる意にも用いられる>に当てはまりそうだが、自動詞<落ちる>と比較してみる。
評判をおとす - 評判が落ちる
具体的な例としては
俳優のAは麻薬常習である(二号がいる)ことがわかり、評判を落とした。
俳優のAは麻薬常習である(二号がいる)ことがわかり、評判が落ちた。
大体同じような意味で、<評判を落とした>に<結果として、意図しないのにそうなる意>はあまり感じられない。むしろ、<評判を落とした>の方は他動詞性が出て、<俳優のAは麻薬常習である(二号がいる)こと>が原因だ、と言う意味が強まる。言い換えると、
俳優のAは、麻薬常習である(二号がいる)ことの判明が評判を落とした。
俳優のAは、麻薬常習である(二号がいる)ことの判明で評判が落ちた。
<俳優のAは>はどちらも主題、主語は一方は<麻薬常習である(二号がいる)ことの判明>、もう一方は<評判>が主語。
体重を落とす - 体重が落ちる
これはやや微妙なところがある。
<三十過ぎて太り気味なので体重を落とす>の<体重を落とす>は明らかに意図がある。
一方
<今年は夏が長く、食欲不振が続いて体重を落とした>の<体重を落とした>は明らかに<体重を落とす>意図はない。
また自動詞<落ちる>を使うと
<今年は夏が長く、食欲不振が続いて体重が落ちた>となるが、こちらは意図はまったく関係ないのだ。
したがって
<今年は夏が長く、食欲不振が続いて体重を落とした>と<今年は夏が長く、食欲不振が続いて体重が落ちた>とは意味が微妙にというか、むしろ明らかに違う。
<今年は夏が長く、食欲不振が続いて体重を落とした>は意図がないのではなく、<意図に反して> なのだ。あるいはもっと正確には
<今年は夏が長く、食欲不振が続いて体重が落ちた>は意図と無関係な表現。
<今年は夏が長く、食欲不振が続いて体重を落とした> は意図が関係する表現なのだ。
この辞書の解説にはなぜか
結果として、意図しないのに、そこにあることが期待される物を無くしてしまう意にも用いられる
結果として、意図しないのにそうなる意にも用いられる
それまでの(期待される)程度
と言う解説が繰り返しでてくる。 <意図する>、<期待する>は、文法で言えばいわば仮定法、接続法がらみの表現だ。この辞書の編集者がどこまで調べ、考えてこのような解説を書いたのかはわかないが、ここには文法上の検討課題がある。検討の前に、辞書からの引用を続ける。
他動詞<落とす>は以上で終わっているが、自動詞<落ちる>まだ続く。
”
<落ちる>
(4)必要とされる基準(期待される程度、段階)に達していない(資格がとれていない)状態にある。
例:試験に落ちる。選挙に落ちる。品質が落ちる。
”
(3)それまでの(期待される)程度を維持することができず(急激に)悪い状態になる、と似ているが
(3)は<状態になる>、(4)は<状態にある>だ。
試験に落ちる、選挙に落ちる、は状態にある>ではなく<状態になる>だろう。
”
<落ちる>
(5)それまでの事態が維持できず(維持することなく)新たな状態に変わる。
例:城から落ちる。都から落ちる。百万円で落ちる。手形が落ちる。
”
百万円で落ちる、手形が落ちる、は確かに<新たな状態に変わる>ことだが、<それまでの事態が維持できず(維持することなく)>という状況はそぐわない。むしろ結果、決着のほうに目が向いている。
さて
<今年は夏が長く、食欲不振が続いて体重が落ちた>は意図と無関係な表現。
<今年は夏が長く、食欲不振が続いて体重を落とした> は意図が関係する表現なのだ。
の仮定法、接続法がらみの表現の話に戻る。
大事な試合を落とす
大事な単位を落とす
評判を落とす
試験に落ちる(試験をおとす、ともいえる)、選挙に落ちる(選挙を落とす、ともいえる)
も意図や期待がらみの表現だ。
問題はなぜ意図や期待に反する結果を表現する、あるいは結果が意図や期待通りにならないのを表現するのに<落とす>や<落ちる>が使われるのかだ。
自動詞<落ちる>の基本的な意味は<ある位置にある物が、支えとなる物(それ自体を支える力)を失って下方に移動する>ことだ。
他動詞<落とす>の基本的な意味は<ある位置にある物を、支えとする物をなくして(力を無くさせて)下方へ移動させる>ことだ。
<支えとなる物>は大体目に見えるが、力学的には目に見えない重力に対抗する力が働いている。したがって、いずれにしても目に見えない力<がなくなる>、力<をなくす>ことが<物が落ちる>、<物を落とす>に関係するのだ。昔の人はこの力学的な認識がなかったが、ニュートンにははるかに及ばないものの、<落ちる>、<落とす>には<なくなる>、<なくす>ことが関係することは感ずいていた。したがって、<落ちる>、<落とす>のキーワードは<なくなる>、<なくす>ということになる。
これで大体説明がつくのではないか。
意図、期待は目に見えないモノだが、意図している、期待している結果を支えている。この意図、期待が<なくなれば>、何かが<落ちる>、何かを<落とす>のだ。何かを<落とす>は他動詞を使っているが、意図、期待が<なくななっている>という心理状態がある。
いつもは複合動詞から始めるのだが、今回は辞書の解説の引用から始めたので後回しになった。<落ちる>、<落とす>がつく複合動詞をチェックしてみる。
<落ちる>
落ち着く
落ちのびる
-----
かけ落ちる ---> <駆け落ち>と名詞(体言)で使うのが普通。
ころがり落ちる
すべり落ちる
<落とす>
落としいれる(陥れる)
落としめる(貶める)
-----
射(い)落とす
洗い落とす
うち落とす
えぐり落とす (*)
追い落とす
掻(か)き落とす (*)
聞き落とす(**)
切り落とす (*)
くどき落とす
けずり落とす(*)
蹴(け)り落とす
こすり落とす(*)
すすぎ落とす
擦(す)り落とす (*)
剃(そ)り落とす(*)
たたき落す
取り落とす(**)
泣き落とす
ねじり落とす (*)
はさみ落とす (*)
引き落とす
振り落とす (*)
巻き落とす(巻き落とし-相撲用語)
見落とす (**)
剥(む)き落とす (*)
揺(ゆ)り(揺すり)落とす (*)
一般的には<xx して落とす>の意だが、
(*)をつけたものは<取りさる>(to take off, to take away)意で使われる。数の多さからして<落とす>には<取りさる>(to take off, to take away)意が内含されている(implied)と言える。
(**)をつけたものは<失敗する>といった意味で別のグループになる。
落語は別名<落とし話>と言うようだが、肝心なのは<落ち(おち)>だ。この<落ち>はなにかというと、大体は予期せぬ結末だ。期待している結末(結果)とは違う(期待している結末がなくなって)結末で話が終わるのだ。
sptt
Friday, October 17, 2014
Tuesday, October 14, 2014
<呼ぶ>と<to call>の違い
<呼(よ)ぶ>= to call ではない。英語の to call は日本語の<呼ぶ>以上によく使われる、基本動詞の一つだろう。副詞や前置詞を従えた熟語も多い。 <呼ぶ>と<to call>の違いを調べてみる。<呼ぶ>は他動詞だが、仲間と思われるのに<叫(さけ)ぶ>があり、こちらのほうは自動詞で to shout が相当するが、どちらも<呼ぶ>と<to call>ほど多義語ではなく、使用頻度は低い。
<呼ぶ>の意味は
1)声を出して他人の注意をひく、が基本的な意味のようだが、これは普通<声をかける>、または<呼ぶ>を使えば<呼びかける>で<XXに呼びかける>で自動詞になる。<呼ぶ>は他動詞。
<助けを呼ぶ>は<助けを求めて声を出して他人の注意をひく>の意で、この基本的な意味が残っている。犬が<吠(ほ)える>のもこの類。注意して聞くと小鳥は鳴く(さえずる)のもこの類だ(これは雀(すずめ)に定期的にえさをやっていると、雀が近づいてきて鳴くことを発見した)。
2)-a 来るように(場合によっては<行くように>)頼む。招く。招待する
2)-b 来るように、する。もたらす。<ツキを呼ぶ>、<嵐を呼ぶ男>
3)xx を yy と<呼ぶ>で<名前をつける>の意になる。日本語の場合<呼ぶ>は大体はモノについてで、人については<名前をつける>とか<何という名前>になるようだ。英語の場合は<What is your (his) name ?>になるが、モノ、コトの場合は<What (またはどういうわけか How)do you call this ?>という言い方になる。フランス語やイタリア語では<自分を何と呼ぶ(je m'appelle xx. mi chiamio xx)>という言い方になる。ドイツ語は少し違って<自分を>がなく、heißen を使って、
- Wie heißt du? — “What is your name?”
- Ich heiße .... — “I am called ....”
- (from Wiktionary)
<呼ぶ>が前に来る複合動詞(熟語)には
呼びあう
呼び集める
呼び起こす
呼び返す
呼びかける <呼ぶ>は他動詞だが、<呼びかける>は自動詞。
呼び交わす
呼び込む <呼び入れる>はあまり聞かない。
呼びさます
呼びすてる
呼び立てる 次の<呼び出す> の意に近い。
呼び出す 英語では to call xx(ヒト)で<xx に電話する>なるが、日本語では<xx に電話する>が普通。<xx を電話で(に)呼び出す>という言い方はある。
呼びつける <呼びよせる>(呼んで、近づける)の意ではない。<呼びつけ、にする>という言い方がある。
呼び止める <声を出して他人の注意をひいて、止める>の意。
呼びもどす
呼び寄(よ)せる
がある。
英語の熟語を見てみる。以下の場合 to call 自体は自動詞になる。しつこいようだが日本語の<呼ぶ>は他動詞。英語部分は 主に http://www.thefreedictionary.com/call から。末尾参考。
to call someone away
辞書によっては<呼び戻す>と言う解説があるが、日本語にはないが<(ある場所から)呼び離す>(*)という意味だ。
実をいうと、このポストを書き始めたのはこの日本語にはないおもしろい to call を使った言い方(to call someone away)をどこかで見つけたからだ。これはwww.thefreedictionary.com/call にはない。
to call back
1. To communicate the need for (someone) to return from one situation or location to a previous one: Management called the laid-off workers back.
呼び戻す
呼び戻す
2. To telephone or radio (a person) who has called previously: I called her back at noon.
<呼び返す>とは違う。<折り返し電話する>が普通。<コールバック>というのも聞く。
<呼び返す>とは違う。<折り返し電話する>が普通。<コールバック>というのも聞く。
3. To recall (a defective product) for repair: The company has called back all such models built in 1990.
これは<リコール>が使われる。
これは<リコール>が使われる。
call down
1. To find fault with; reprimand: The teacher called me down for disobedience.
<けなす>、<しかる>が対応する日本語か? <呼び下(くだ)す>(*)、<呼び下(さ)げる>(*)という言い方はない。
<けなす>、<しかる>が対応する日本語か? <呼び下(くだ)す>(*)、<呼び下(さ)げる>(*)という言い方はない。
2. To invoke, as from heaven. これは特殊。
call for
1. To appear, as on someone else's premises, in order to get: My chauffeur will call for you at seven.
2. To be an appropriate occasion for: This news calls for champagne.
2. To be an appropriate occasion for: This news calls for champagne.
3. To require; demand: work that calls for patience.
ありそうだが<呼ぶ>に<求める>の意はない。<呼び求める>(*)はありそうだが、あまり聞かない。
ありそうだが<呼ぶ>に<求める>の意はない。<呼び求める>(*)はありそうだが、あまり聞かない。
call forth
To evoke; elicit: a love song that calls forth sad memories.
呼び起こす
呼び起こす
call in
<呼び入れる>(*)、<呼び込む>になりそうだが、英語の to call in にこのような意味はないようだ。
<呼び入れる>(*)、<呼び込む>になりそうだが、英語の to call in にこのような意味はないようだ。
1. To take out of circulation: calling in silver dollars.
漢語になるが<回収>が相当する。<呼び込む>がやや近い。
2. To summon for assistance or consultation: call in a specialist. 招く。<呼び寄せる>
漢語になるが<回収>が相当する。<呼び込む>がやや近い。
2. To summon for assistance or consultation: call in a specialist. 招く。<呼び寄せる>
3. To communicate with another by telephone: Has the boss called in today?
call off
1. To cancel or postpone: call off a trip; called the trip off.
<取り消す>の意。<呼び消す>(*)という言い方はない。
<取り消す>の意。<呼び消す>(*)という言い方はない。
2. To restrain or recall: Call off your dogs.
call on
To order or request to undertake a particular activity: called on our friends to help.
call out
1. To cause to assemble; summon: call out the guard. <呼び出す>
2. To challenge to a duel. これは特殊。
call up
<呼び上げる>という言い方はない。
<呼び上げる>という言い方はない。
1. To summon to active military service: called up reserve troops for active duty.
漢語になるが、召集する、徴集する。
漢語になるが、召集する、徴集する。
2. To cause one to remember; bring to mind: stories that call up old times. <呼び起こす>
3. To bring forth for action or discussion; raise.
call upon
1. To order; require: I call upon you to tell the truth.
2. To make a demand or a series of demands on: Social institutions are now being called upon to provide assistance to the homeless.
(日本語部分は追加予定)
以上の to call 熟語からもわかるように日本語の<呼ぶ>は英語の to call に比べると未発達なのだ。上で(*)をつけた言い方があってもいいのではないか。
(ある場所から)呼び離す - 声を出して(発言して)移動(異動)させる
呼び下(くだ)す - 声を出して(発言して) xx を下す(左遷する)、命令する、従(したが)わす
呼び下(さ)げる - 声を出して xx を下げる(下げさせる)
呼び求める - 声を出して xx を求める
呼び消す - 声を出して xx を取り消す
呼び上げる - 声を出して xx を上げる(取り上げる)
ドイツ語の rufen は自動詞としても使われるが、使われ方がおもしろい。
From: Collins Geman-Englsh Reverso (Internet)
(日本語部分は追加予定)
以上の to call 熟語からもわかるように日本語の<呼ぶ>は英語の to call に比べると未発達なのだ。上で(*)をつけた言い方があってもいいのではないか。
(ある場所から)呼び離す - 声を出して(発言して)移動(異動)させる
呼び下(くだ)す - 声を出して(発言して) xx を下す(左遷する)、命令する、従(したが)わす
呼び下(さ)げる - 声を出して xx を下げる(下げさせる)
呼び求める - 声を出して xx を求める
呼び消す - 声を出して xx を取り消す
呼び上げる - 声を出して xx を上げる(取り上げる)
ドイツ語の rufen は自動詞としても使われるが、使われ方がおもしろい。
From: Collins Geman-Englsh Reverso (Internet)
rufen
1 vi to call
[Mensch] (=laut rufen) to shout
[Gong, Glocke, Horn etc] to sound (zu for)
um Hilfe rufen to call or cry for help
die Pflicht ruft duty calls
die Arbeit ruft my/your etc work is waiting
nach jdm/etw rufen to call for sb/sth
以上は自動詞としての使い方。英語のもNature calls (me). と言う言い方がある。この場合 to call が自動詞であれば me は間接目的語、他動詞であれば直接目的語ということになる。<神の思し召し>という言い方がある。これは言葉上は<神の考え>といった意味だが、さらに to call、rufen の意味があり、<神の呼びかけ>の意が含まれている。
[Mensch] (=laut rufen) to shout
[Gong, Glocke, Horn etc] to sound (zu for)
um Hilfe rufen to call or cry for help
die Pflicht ruft duty calls
die Arbeit ruft my/your etc work is waiting
nach jdm/etw rufen to call for sb/sth
以上は自動詞としての使い方。英語のもNature calls (me). と言う言い方がある。この場合 to call が自動詞であれば me は間接目的語、他動詞であれば直接目的語ということになる。<神の思し召し>という言い方がある。これは言葉上は<神の考え>といった意味だが、さらに to call、rufen の意味があり、<神の呼びかけ>の意が含まれている。
2 vi impers
es ruft eine Stimme a voice is calling
es hat gerufen somebody called
いわゆる非人称表現だ。<a voice is calling>は変な英語だ。
他動詞としての使い方は
es ruft eine Stimme a voice is calling
es hat gerufen somebody called
いわゆる非人称表現だ。<a voice is calling>は変な英語だ。
他動詞としての使い方は
3 vt
(=laut sagen)
(=laut sagen)
a to call
(=ausrufen) to cry
[Mensch] (=laut rufen) to shout
jdm etw in Erinnerung or ins Gedächtnis rufen to bring back (memories of) sth to sb 呼び起こす
sich ($) etw in Erinnerung or ins Gedächtnis rufen dat to recall sth
jdn zur Ordnung rufen to call sb to order
jdn zur Sache rufen to bring sb back to the point <呼び戻す>の意に近い。
jdn zu den Waffen rufen to call sb to arms 徴兵する
bravo/da capo rufen to shout hooray (Brit) or bravo/encore
sich heiser rufen to shout oneself hoarse
(=ausrufen) to cry
[Mensch] (=laut rufen) to shout
jdm etw in Erinnerung or ins Gedächtnis rufen to bring back (memories of) sth to sb 呼び起こす
sich ($) etw in Erinnerung or ins Gedächtnis rufen dat to recall sth
jdn zur Ordnung rufen to call sb to order
jdn zur Sache rufen to bring sb back to the point <呼び戻す>の意に近い。
jdn zu den Waffen rufen to call sb to arms 徴兵する
bravo/da capo rufen to shout hooray (Brit) or bravo/encore
sich heiser rufen to shout oneself hoarse
b
(=kommen lassen) to send for
[Arzt, Polizei] to send for, to call
[Taxi] to call
jdn zu sich rufen to send for sb 誰々を(自分のところへ)呼ぶ。
Gott hat sie zu sich gerufen God has called her to Him
Sie haben mich rufen lassen? you called, sir/madam?
rufen Sie ihn bitte! please send him to me
jdn zu Hilfe rufen to call on sb to help <助けを呼ぶ>の意だが、上の自動詞の例では um Hilfe rufen となっている。
du kommst wie gerufen you're just the man/woman I wanted
das kommt mir wie gerufen that's just what I needed (=kommt mir gelegen) that suits me fine inf
[Arzt, Polizei] to send for, to call
[Taxi] to call
jdn zu sich rufen to send for sb 誰々を(自分のところへ)呼ぶ。
Gott hat sie zu sich gerufen God has called her to Him
Sie haben mich rufen lassen? you called, sir/madam?
rufen Sie ihn bitte! please send him to me
jdn zu Hilfe rufen to call on sb to help <助けを呼ぶ>の意だが、上の自動詞の例では um Hilfe rufen となっている。
du kommst wie gerufen you're just the man/woman I wanted
das kommt mir wie gerufen that's just what I needed (=kommt mir gelegen) that suits me fine inf
英語の to call の名詞形は動詞と同じ (a) call、ドイツ語の rufen の名詞形は
末尾参考
From:http://www.thefreedictionary.com/call
call (kôl)
v. called, call·ing, calls
v.tr.
1. To say in a loud voice; announce: called my name from across the street; calling out numbers.
2. To demand or ask for the presence of: called the children to dinner; call the police.
3. To demand or ask for a meeting of; convene or convoke: call the legislature into session.
4. To order or request to undertake a particular activity or work; summon: She was called for jury duty. He was called to the priesthood.
5. To give the command for; order: call a work stoppage.
6.
a. To communicate or try to communicate with by telephone: called me at nine.
b. To dial (a telephone number): call 911 for help.
7. To lure (prey) by imitating the characteristic cry of an animal: call ducks.
8. To cause to come to the mind or to attention: a story that calls to mind an incident in my youth.
9. To name: What will you call the baby?
10. To consider or regard as being of a particular type or kind; characterize: Let's call the game a draw. I'd hardly call him a good manager.
11. To designate; label: Nobody calls me a liar.
12.
a. To demand payment of: call a loan.
b. To require the presentation of (a bond) for redemption before maturity.
c. To force the sale of (a stock or commodity) by exercising a call option.
13. Sports
a. To stop or postpone (a game) because of bad weather, darkness, or other adverse conditions.
b. To declare in the capacity of an umpire or referee: call a runner out; call a penalty for holding.
c. To indicate a decision in regard to: calling balls and strikes; called a close play at home plate.
d. To give the orders or signals for: a quarterback who called a poor play.
14. Games
a. To describe the intended outcome of (one's billiard shot) before playing.
b. To equal the bet of (the preceding bet or bettor) in a poker game.
15. To indicate or characterize accurately in advance; predict: It is often difficult to call the outcome of an election. See Synonyms at predict.
16. To challenge the truthfulness or genuineness of: called the debater on a question of fact.
17. To shout directions in rhythm for (a square dance).
v.intr.
1.
a. To speak loudly; shout: a swimmer who was calling for help.
b. To utter a characteristic cry. Used of an animal: geese calling in early morning.
2. To communicate or try to communicate with someone by telephone: I called twice, but no one answered.
3. To pay a short visit: We called to pay our respects. He called on the neighbors but they weren't home.
n.
1. A loud cry; a shout.
2.
a. The characteristic cry of an animal.
b. A sound or an instrument made to imitate such a cry, used as a lure: a moose call.
3. A telephone communication or connection.
4. Need or occasion: There was no call for an apology.
5. Demand: There isn't much call for buggy whips today.
6. A claim on a person's time or life: the call of duty.
7. A short visit, especially one made as a formality or for business or professional purposes.
8. A summons or invitation.
9.
a. A signal, such as that made by a horn or bell.
b. The sounding of a horn to encourage hounds during a hunt.
10.
a. A strong inner urge or prompting; a vocation: a call to the priesthood.
b. The strong attraction or appeal of a given activity or environment: the call of the wild; answered the call of the desert.
11. A roll call.
12. A notice of rehearsal times posted in a theater.
13. Sports
a. A decision made by an umpire or referee.
b. An announced description of a game or race, as by a sportscaster.
14. A direction or series of directions rhythmically called out to square dancers.
15.
a. A demand for payment of a debt.
b. A demand to submit bonds to the issuer for redemption before the maturity date.
c. An option to buy a certain quantity of a stock or commodity for a specified price within a specified time.
d. A demand for payment due on stock bought on margin when the value has shrunk.
[Middle English callen, probably from Old Norse kalla; see gal- in Indo-European roots.]
Synonyms: call, convene, convoke, muster, summon
These verbs mean to demand or request to appear, come, or assemble: called a taxi; convened a meeting; will convoke the legislature; mustering the militia; summoned a witness.
These verbs mean to demand or request to appear, come, or assemble: called a taxi; convened a meeting; will convoke the legislature; mustering the militia; summoned a witness.
Our Living Language African American Vernacular English (AAVE) uses call oneself with a present participle, as in They call themselves dancing, to express the idea that the people being talked about are not very good at what they're doing (in this example, dancing), even though they may think they are. This construction has a structure and meaning similar to the Standard English use of call oneself with a noun phrase or adjective, as in She calls herself intelligent or He calls himself a dancer.
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