Tuesday, November 4, 2014

日本語動詞の第二の二大分類-<近づく><つく>動詞 / <離れる>


日本語に限らないが動詞には自動詞 / 他動詞の二大分類がある。これまで<日本語の自動詞、他動詞>というタイトルのポストが<-16>まできた。一方これと並行してドイツ語の接頭語シリーズでは、- 9 <an->と - 10<ab->が進行中(いずれもかなり長くなりつうある)。ここで思いついたのが、日本語動詞の第二の二大分類だ。自動詞 / 他動詞の二大分類は、いろいろ問題がありそうだが、動かしがたい。問題があるところにさらに問題を加えることになりかねないが、問題を解く鍵(かぎ)があるかも知れないので、動詞の自/他以外の二元論としてあえて試みることにした。

別のポスト<ドイツ語の副詞 hin と her>で取り上げたが、ドイツ語には日本人には使いこなしが難しい副詞 hin と her がある。

hin - 話し手から遠ざかって行く運動、方向を表わす。
her  - 話し手の方へ近づいてくる運動、方向を表わす。

またドイツ語の接頭語<an->は<近づく>、<近づける>という意味を内包している。一方<ab->はいろいろな意味を内包しているが、第一義は<離れる>、<離す>だ。これを応用、拡大解釈、あるいは最近開発した<こじつけ方法>を使って<近づく(づける)>、その仲間の<つく、つける>動詞グループ とこれと反対の意味の<離れる(す)>動詞ループの日本語動詞の二大分類を試みる。

<近づく(づける)>、<離れる(す)>は移動、方向さらには拡大解釈して変化が関連している。したがってこれらが関連しない動詞は分類対象にならない。たとえば<ある>、<いる>は具合が悪い。<xx は近づいて、離れている>とはいえるが<いる>自体に<近づく(づける)>、<離れる(す)>の意味はない。さらには移動と関連がありそうだが単に<動き>を示す動詞、たとええば<動く>、<歩く>、<走る>なども<近づく(づける)>、<離れる(す)>を直接示すことはなく<動回る>、<歩き進む>、<走り去る>となってはじめて移動、方向、変化を示す。ということは<近づく(づける)>、<離れる(す)>の二大分類以前に<移動、方向、変化>動詞と<移動、方向、変化>性がない動詞(<存在、単なる動き>を示す動詞など)の二大分類があることになる。

しかしながら、例外のない(文法)法則はなく、たとえば<動く>は<ロボットが動く>のように普通自動詞で単に<動き>を示す動詞と考えられる。<xx から動く>、<xx に(へ)動く>のように助詞を使ってはじめて移動、方向、変化が示される。これはいい。だが、<xx を動くな>となると、この<動く>は自動詞だか他動詞だかわからなくなる。他動詞としては<xx を動かす>で<動かす>があるが、使役的な感じだ。<この椅子を動かす>は他動詞でいいが、<太郎を動かす>は使役的になる。そして、<xx を動くな>は<xx を離れるな>とほぼ同じ意味だ。

このように動詞の分類に問題はつきまとうが話をすすめる。今回の分類は次のようになる。


1.移動、方向、変化を示す(明示、暗示する)動詞

1-1-1.<近づく(づける)>示す(明示、暗示)動詞。

1-1-2.<つく>、<つける>も関連語だが、関連語と言うよりは日本語の大動詞だ。なにしろいろいろな<つく>、<つける>がある。

1-2.<離れる(す)>示す(明示、暗示)動詞

以下に別のポスト ”<つく>(突く、着く、付く )について” からいろいろな<つく>とその反義語を示す。

突く - 引く
着く - 離れる、去る
付く(自動詞) - 離れる、外(はず)れる、はがれる、とれる。 この<とれる>の英語は<to go (come) off>。
付ける(他動詞) - 離す、外す、はがす、とる。 
就く - 離れる、去る。
衝く - 引く、引き下がる、退(しりぞ)く
尽く - 満つ、満ちる; 始まる; 続く
憑く - 離れる、去る 
点く - 消える

見方を変えて<つける、つく>の反対語、<離す、離れる>の関連語を探せばさらにかなりある。

切る-切れる
裂(さ)く-裂ける
割(さ)く
割(わ)る-割れる
分ける-分かれる
散らす-散る
削(けず)るー削れる
脱ぐ-脱げる
取る-とれる
落とす-落ちる
外(はず)す-外れる
は ぐ-はげる-はがれる
そぐ-そげる
もぐ-もげる
剃(そ)る
刈る
除(のぞ)く
ぬぐう
掃(は)く
払う
のける

<つける、つく>と違って違う言葉がでてくるが、基本的には<離す、離れる>で、違う言葉にまぎらされると、<近づく(づける)>、<つく、つける>動詞 / <離れる(す)>動詞の日本語動詞の二大分類が見えなくなる。

2.移動、方向、変化を示さない(明示、暗示しない)動詞

2-1.存在動詞

2-2 単に(純粋に)動きを示す動詞


さて、これから進める話は1-1 と 1-2だ。

1. <取る>と<与える>

<取る>は代表的な動詞で日本語の10大基本動詞の候補だ。一方<与える>は、英語だと give and take でほぼ同等の扱いのようだが、10大基本動詞の候補からほど遠い。日本語では<与える>は思っているほど実際には使われずず、少なくとも日常では<やる>、<くれる>、<あげる>、<さしあげる>、さらには<もらう>が頻繁に使われる。

 <取る>は<xx からyy を取る>と言う使われ方から<取られる>方から見れば<離れる>だが、<取る>方から見れば<近づける>だ。<xx からyy を取る>の<xx から>がない<取る>
単独の<yy を取る>であれば<近づける>動詞グループに入る。
一方<与える(やる)>は<xx に yy を与える(やる)>だから、<与える(やる)>方から見れば<離れる>だが、<与えられる(もらう)>方から見れば<近づける>だ。<xx に yy を与える(やる)>の<xx に>がない<与える(やる)>単独の< yy を与える(やる)>だけであれば<離れる>動詞グループに入る。ところで<与える(やる)>に近い意味に<もらう>に注目すると<もらう>単独では <yy をもらう>で、これは<近づける>グループに入る。話がややこしいので整理すると、

yy を与える
yy をやる
yy をくれる、 yy をくれてやる
yy をあげる、 yy をさしあげる

<離れる(す)>動詞グループ。一方

yy をもらう

は<近づける>動詞グループ、となる。すこし足りないのいので付け加えれば

yy をくださる -<くだす>、<くだる>は<あげる>の反義語。
yy をもらい受ける
yy を受ける、
yy を受け取る - これは<取る>が付いているが<受ける>の意味が基本なので<近づける>動詞グループ。

気づきにくいが、ここに<近づく(づける)>、<離れる(す)>の二大分類の意義がありそう。だが問題は近づく(づける)>、<離れる(す)>が相対的なことだ。


2. <行く>と<来る>

<行く>と<来る> は10大基本動詞の候補だ。<遠い道のりを行く(来る)>と<来る>と<を>をとる表現もあるが、<行く>と<来る>は基本的に自動詞だ。これまた基本的には

<行く>は<離れる>動詞
<来る>は <近づく>動詞

だ。 汎用性の高い言い方に

<xx して行く>、<xx して来る>がある。

飛行機は飛んで行く。 飛行機は上がって行く。(離れる)
飛行機は飛んで来る。 飛行機は降(おり)て(下がって)来る。(近づく)

場所、空間表現だけではない。

この新都市は急速に発展して行く(行った)。 未来 (過去未来)
この新都市は急速に発展して来る(来た)。  未来 (過去未来)

と時間表現もよく使う。


3. <入(はい)る>と<出る>、   in (into)  と out (of, from)

 <入る>は<近づく>、<出る>は<離れる>のようだが、そう簡単ではない。

――――
I     I
I     I_
I     _  <--- A
I     I
I     I
――――

Aが発話者の場合: (私は)xx に入る、入って行く。 <近づく> 発話者の視点は xx の方にある。
第三者が発話者で xx の外にいる場合: Aは(が)xx に入る、入って行く。 発話者の視点が xx の方にあれば<近づく>。発話者の視点が発話者自身の方にあれば<離れる>ことになり、これは<行く>に現れている。
第三者が発話者で xx の内にいる場合: Aは(が)xx に入る、入って来る。 <近づく>

――――
I     I
I     I_
I  A  _  --->
I     I
I     I
――――

Aが発話者の場合: (私は)xx から出る、出て行く。 <離れる>
第三者が発話者で xx の外にいる場合:Aは(が)xx から出る、出て来る。 発話者の視点は xx の方にある場合は<離れる>。発話者の視点が発話者自身の方にあれば<近づく>ことになり、これは<来る>に現れている。
第三者が発話者で xx の内にいる場合:Aは(が)xx から出る、出て行く。 <離れる>

――――
I     I
I     I_
I  B  _  <--- A
I     I
I     I
――――

Aが発話者の場合: (私は) xx に入る、入って行く。 <近づく> 発話者の視点は xx の方にある。
Bが発話者の場合: Aは(が)xx に入る、入って来る。 <近づく>
第三者が発話者で xx の外にいる場合: Aは(が)xx に入る、入って行く。実際には発話者から<離れて>行くのだが、発話者の視点が xx の方にある場合は<近づく>。発話者の視点が発話者自身の方にあれば<離れる>ことになり、<入って行く>の<行く>に現れている。
第三者が発話者で xx の内にいる場合: Aは(が)xx に入る、入って来る。<近づく>


――――
I     I
I     I_
I  A------->  B
I     _
I     I
――――

Aが発話者の場合: (私は) xx から出る、出て行く。 <離れる>
Bが発話者の場合: Aは(が)xx から出る、出て来る。 実際には発話者のほうに<近づいて>行くのだが、発話者の視点が xx の方にある場合は<離れる>。発話者の視点が発話者自身の方にあれば<近づく>ことになり、<出て来る>の<来る>に現れている。
第三者が発話者で xx 外にいる場合: Aは(が)xx から出る、出て来る。 これも実際には発話者のほうに<近づいて>行くのだが、発話者の視点が xx の方にある場合は<離れる>。発話者の視点が発話者自身の方にあれば<近づく>ことになり、これは<出てくる>の<来る>に現れている。
第三者が発話者で xx 内にいる場合: Aは(が)xx から出る、出て行く。<離れる>

以上少しややこしいようだが<入る>/<出る>、<行く>/<来る>の組み合わせだ。<入る>/<出る>、<行く>/<来る>、さらには助詞の<xx に>/<xx  から>は<近づく>/ <離れる>の絶対的な現象ではなく、発話者の視点が<近づく>/ <離れる>を決めるようだ。


4. <引く>と<押す>

<引く>につては以前に<近づく(づける)>、<離れる(す)>の観点から検討したことがある。

ポスト ”<ひく>、<つく>、<おす>について”

調査結果

A.  ひく

ワープロ辞書の漢字: 引く、牽く、轢く、弾く、挽く、曳く、惹く、退く

漢字の多さにだまされてはいけない。 あくまで大和言葉の<ひく>が基本。 <ひく>の物理的な動き、動作は大きく分けると二つになる。

1)基点(動作主(ぬし)がいる場所> <------ 対象物

基点は固定しているのが一般的だが矢印方向に動いてもよい。なんらかの方法で<ひく>と対象物は動作主に近づいてくる(いく)。動作主も動く場合は2)の場合になるのでここでは除外。

漢字では<引く>、<惹く>が相当。英語は<to pull>, <to attract>になる。

 2) 対象物 ------>動作主(ぬし)がいる場所

動作主(ぬし)は矢印方向に動く。 なんらかの方法で<ひく>と対象物は動作主に<つられて>ついてくる(いく)。この場合。<ひく>道具が<張って>いないと具合がわるい。したがって<引き張る> --> <引っ張る>ことになる。

漢字では<引く>、<牽く>、<曳く>が相当。英語は<to tract (tractor)>, <to tag (tag boat)>になる。

<引く>は汎用性があり漢字を用いない<ひく>に近い。 はやくいえば、1)も2)も見方を広げれば同じことだ。

ところが、話はそう簡単ではない。

3)線を引く

<線を引く>は<to pull>, <to attract>の<ひく>でも<to tract>, <to tag>の<ひく>でもない。
英語は<to draw a line>だ。Drawing は線によるスケッチだ。

線を描(えが)く、特に直線を描く場合、中国の書道(書法)や山水画の画法では筆を前方に押しながら描く特殊方法があるが(それなりに特殊効果があるようだ)、普通は手前に<引い>て描く。

線 を<かく、書く、描く>という言い方もあるが、この<書く>は曲者で、漢字で<書く>と書くとなにか文明を感じさせるが、もとはといえば<引っかく>の <掻(か)く>で、<引き><掻く>だ。<書く>と<掻く>は同源だろう。したがって、字を<書く>のも基本的な動作は<引く>だ。大昔は<引っ掻いて> 線や、絵や、字を<かい>たのだ。

なお、<糸を引く>という言い方がある。<線を引く>ような感じだ。納豆が<糸を引く>。蜘蛛(クモ)も<糸を引く>ようなことをする。よくわからないが、<糸を吐く>とも言えそうだ。繭(マユ)もも<糸を引く>ようなことをするが、これは何と言うのか。

粘性のある物質はある部分<引く>と糸状になるが、これは一次元での動作。英語では to lengthen とか to stretch 。<引いて伸ばす>ので<引き伸ばす>だ。写真の<引き伸ばし>は二次元の動作。英語で to enlarge だ。

4)ギターを弾(ひ)く

大 和言葉なので<琴を弾く>にする。 <琴を爪弾く(つまびく)>は雅語か。細かく観察すると、<琴を弾く>は<弦(げん)>を弾(はじ)くことだ。弦は前方向に<推しはじい>ても音はでる が、通常は弦を手前方向に<ひきはじく>。<ひきはじく>の<ひく>は<弾く>ではなく<引く>でもいい。<でもいい>というよりは<引く>だ。<はじ く>が加わっているが、<引く>動作に変わりはない。
<爪弾く(つまびく)> はもっともらしいが?マークで、爪や爪代わりの<ばち>を使うが、動詞の<摘む(つむ)>が正当ではないか。<摘む(つむ)>の英語は to pluck。 ただし英語では<to play guitar>だ。多分<to pluck the cords of a guitar>とは言えるだろう。

5)退(ひ)く

漢字<退く>は当て字で、<退く>は<しりぞく>で<後ろ方向に下がる>ことだ。これは1)の変形と見なせる。

1)基点(動作主(ぬし)がいる場所> <------ 対象物

対象物が固定し、<引く>道具は特になく、動作主が対象物から離れるように動けば<退く>(ひく、しりぞく)になる。英語は<to draw>と関連のある<to withdraw>だ。

6)引き越す --> 引っ越す、体言<引越し>

<引 越し>と<引く>はあまり関係なさそうに見える。動き、動作は移動(変位)を伴う。<越す>はあるモノを越えて<いく>ので、<引く>というよりは<押 す>だが、いろいろなものを<引き連れて>移動すると見れば、<引っ越す>ということになる、<引く>の原義が生きている。


B.  おす

ワープロ辞書の漢字: 押す、推す。 <推す>はほぼ<押す>の意。 <ひく>にくらべると、純物理的な動き、動作を示すことが多く、比喩的、<慣用>的な使い方は少ない。下記の調査結果内容参照。


調査結果内容

引き上げる (慣用もあり)
押し上がる
押し上げる

引き合う (慣用もあり)
押し合う

引き合わせる  (慣用もあり)

ひきいる 普通<率いる>がつかわれるが、語源は<ひき><いる>だろう。(慣用のみ)
引き入れる (慣用もあり)
押し入る (ほとんど慣用)
押し入れる  体言<押入れ>

引き移す
ひき移る
引き写す  <引き写す>はほとんど聞かないが<引き写し>は聞く。

押し動かす

引き受ける 

押し売る 体言 <押し売り>  (慣用のみ)

引き起こす (ほとんど慣用)
押し起こす

引き落とす (慣用もあり)
押し落とす
------

引き返す
押し返す

引きかえる 引き換える (慣用のみ)、引き帰る
引き代わる (ほとんど慣用)

引き隠れる (慣用)

引きかかる --> 引っかかる (慣用もあり)

引きかける --> 引っかける
押しかける  (慣用)

引き切る  慣用もあり ひっきりなし 突き切る  慣用もあり 突っきる
押し切る  (ほとんど慣用)

引き崩(くず)す
押し崩す

引き消す  ほとんど聞かないが間違いではない。
突き消す  同上
押し消す  

引き越す --> 引っ越す (慣用のみ)

弾きこなす  引くではない

引き込む  -->ひっこむ
引き込める -->ひっこめる (慣用)
引きこもる (慣用のみ)
押し込む
押し込める 

引き壊(こわ)す  あまり聞かないが間違いではない。
押し壊す       同上

------
引き裂(さ)く

引き下がる  (慣用あり)
引き下げる
押し下げる

突き刺(さ)す

引き締まる (ほとんど慣用)
引き締める (ほとんど慣用)

引き従(したが)える <ひく>は<牽く>の意に近い。

引き絞(しぼ)る

引きすがる

押し進む(める)

引きずる

------
引き倒す
押し倒す

引き出す (慣用が多い)
押し出す 

引き立てる (慣用)
押し立てる

押し黙る (慣用)

押し縮(ちぢ)める

引きつく  体言<ひきつけ>(をおこす)。 (慣用)
引きつける  体言<ひきつけ>(が強い、相撲用語)。
押し付ける  (慣用が多い)

引き継(つ)ぐ (慣用)

引き続ける
引き続く  (慣用)
押し続ける

引きつなぐ

引きつぶす
押しつぶす

押し詰める
押し詰まる  (慣用)

引き連(つら)ねる

引き連れる

押し通す(る) (慣用)
 
引きとどめる (ほぼ慣用) <引き止める>が普通。
押しとどめる

引き取る (ほぼ慣用)  (息を)引き取る
押し取る

------
引き直す  (線を)ひき直す

押し流す (慣用あり)

押しなべる 慣用<押しなべて>。 <なぶ>、<なぶる>、<なべる>?

引き抜く  (慣用あり)
押し抜く

ひき逃げる  轢(ひ)き逃げる

引きのける  ほとんど聞かない
押しのける (慣用あり)

引き伸ばす
押し伸ばす

------
おしはかる   推しはかる  <推し>は<推す>だが語源は同じ<押す>の<おす>。

引き剥(は)ぐ
引き剥がす

引き外(はず)す   ほとんど聞かない

引き離す (慣用もあり)
押し離す  ほとんど聞かないが、動きとしては可能

引き放つ  (弓を)引き放つ

引き払う

引き張る --> 引っ張る

押し広げる
押し広める

------
引き曲げる --> ひん曲げる (音便)
押し曲げる

引き混ぜる  ほとんど聞かない

引きまとめる

引き回(まわ)す   (慣用もあり)
押し回す

引きむしる

引き戻(もど)す  <戻す>は<手前に>の方向への動きなので、<突き戻す>は矛盾になる。
引き戻る
押し戻す

-----
引き破(やぶ)る突き破る  新慣用候補 Breake Thru 

引き寄せる  
押し寄せる  

------
引き分ける (ほぼ慣用)
押し分ける 

引き渡す (ほぼ慣用)

(以上ポスト ”<ひく>、<つく>、<おす>について” のコピー。一部訂正、削除。下線は今回追加した。)

<引く>が<取る>に似た動作で<引きつける>、<引き入れる>のように<近づける>の意が基本的にある。一方<押す>は<与える>に似た動作で<押しのける>のように<離す)>の意が基本的にある。だが例外はある。

引き落とす
引き剥がす
引き離す - これはやや特殊な状況
引き分ける

もっとも<離す)>意がありのは<落とす>、<剥がす>、<分ける>の方にある。

一方<押す>は<与える>に似た動作で<押しのける>、<押し出す>のように<離す>の意が基本的にあるが、例外が多い。

押し入る
押し返す
押しかける
押し込む、押し込める
押しつける
押し寄せる  

以上は<xx に yy を押し入る、返す、かける、込む、つける、寄せる>のように対象(xx に)が必要で、対象から見れば<近づいてくる>になる。これも<近づける>の意は<入る>、<返す>、<かける>、<込める>、<寄せる>の方にある。

 (引き続く予定)



sptt











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