”
sfuruttare (to expliot、搾取する、しぼり取る)- fruttare (to yield、生む)<- frutto (fruit)
sfuruttare (to expliot) には良い意味もある。to make the most of, to take advantage of 最大限に使う、利用する。派生とも言える。
”
Sii gentile, ma non lasciati sfruttatre.
Fidati, ma non farti ingonnare.
Accontentati, ma non smettete mai di migliorarti.
"
イタリア語の養生訓だが、一行目は
他人には親切にせよ。だが<自分を搾取するようなこと>はするな。
ということ。 二行目は
自己を信じろ。だが自己を見あやまるな。(ingonnare = to deceive)
三行目は smettere (to stop) が出てくる。
満足することを知れ。だが、よりよくなることをやめるな。
日本語らしく訳すと
気前がいいのはいいが、自分をすっからかんにしてしまってはもともこもない。
自分を頼りにするのはいいが、いつも頼りになるとは限らない。
足るを知るのはいいが、なまけてはいけない。
”
上で fidarti (fidarsi) が出てくるが
fidare - sfidare
fidarsi - sfidarsi
はおもしろい。上記の
Fidati, ma non farti ingonnare.
の fidarti を考えて見る。 Collins のインターネット辞典ではfidarsi として(fidare はあまり使わないようだ)
fidarsi (fidarsi)
intransitive reflexive verb (自動詞的再帰動詞)
fidare は元来他動詞で<信じさせる、信用させる>か?Cambridge It - En On Line 辞書では-
fidarsi di
to trust
(fare affidamento)to rely on
non mi fido di uscire con questo tempoI daren't go out in this weather
fidarsi è bene non fidarsi è meglio (Proverbio)better safe than sorry
fidare (intransitive)
to entrust, to confide, to trust
とあるのでイタリア語では元来も自動詞のようだ。英語のto entrust, to confide, to trust 他動詞だろう。英語でも to believe は to believe の他動詞と to believe in の自動詞用法があり、微妙な使い訳がある。もっとも to believe に相当するイタリア語は credere で fidare ではない。一行目の例文ではfidare in = to trust とイタリア語で自動詞は英語では他動詞になっている。<=、イコール>となっていいるが、実際はかなり違う言い方だ。
fidare in Dio
to trust in God
とあるのでイタリア語では元来も自動詞のようだ。英語のto entrust, to confide, to trust 他動詞だろう。英語でも to believe は to believe の他動詞と to believe in の自動詞用法があり、微妙な使い訳がある。もっとも to believe に相当するイタリア語は credere で fidare ではない。一行目の例文ではfidare in = to trust とイタリア語で自動詞は英語では他動詞になっている。<=、イコール>となっていいるが、実際はかなり違う言い方だ。
おもしろいのは2行目の例だ。これは再帰動詞用法だ。しかもこの例文は否定形で意味、様相が大いに違っている。
non mi fido di uscire con questo tempo は忠実に訳すと
この天気で(は)私は自分に出かけさすように信じ込ませない。
とでもなるか。 <to rely on>は出てこない。英文は
I daren't (dare not, do not dare) go out in this weather.
と modal 助動詞の dare がでてくる。この dare はふつう<あえて xx (す)る>と訳される。否定の場合は<あえて xx (し)ない>。したがって
私はこの天気ではあえて外出しない。
となる。 Non mi fido di uscire con questo tempo. にもどると、non mi fido または non fidarsi に<あえて xx しない>の意味があるこのなる。これはどういうことか。
英語と日本語を比べてみる。
dare do
あえてする
dare not do
あえてしない
でよさそうだ。
イタリア語で fidarsi fare に<dare do、あえてする>の意味があるのか?Cambridge It - En On Line 辞書では
to trust, to confide in, to rely on
という解説で dare は出てこない。基本的には <fidarsi di>の熟語でto trust, to rely on <xxを信用する、xxに頼る>の意なのだ。問題は<信用する、頼る>の否定だ。表面上は<信用しない、頼らない>となるが、これはどういう意味か?特に<頼る>と<頼らない>の違いは大きい。<頼らない>は dare (あえてxxする) と少し関連がありそう。
三行目の例文(ことわざ)
fidarsi è bene non fidarsi è meglio (Proverbio)
Non fidarti di quell’uomo.
Don’t trust that man.
という解説で dare は出てこない。基本的には <fidarsi di>の熟語でto trust, to rely on <xxを信用する、xxに頼る>の意なのだ。問題は<信用する、頼る>の否定だ。表面上は<信用しない、頼らない>となるが、これはどういう意味か?特に<頼る>と<頼らない>の違いは大きい。<頼らない>は dare (あえてxxする) と少し関連がありそう。
三行目の例文(ことわざ)
fidarsi è bene non fidarsi è meglio (Proverbio)
これは<信じるのはいいことだ、だが信じない(疑うのは)もっといいことだ。
となる。ブラックユーモアといえる。この場合は<何かを信じる>というよりは<自分自身、信じる>の意がある。そしてこれは<自分自身、信じない>でもっと意味がでてくる、というか fidarsi の si が効(き)いてくるのだ。英語では自動詞の to believe、日本語では形態上自他の区別がなくいが目的語がない自動詞の<信じる、信じない>でいい。自動詞とはいっても<自動的>ではなく<自分>を経(へ)ているのだ。イタリア語の再帰動詞の神髄ではないか。
dare 関連では Beritz の伊英辞典に次のような例文がある。
Non mi fido di chiederlo a mia padre.
I do not dare ask my father (about it).
これは英文が dare の否定(あえてxx しない、尋ねない)。
Non mi fido di がどうして<あえて xx(は) しない>のなるのか。
fidare の関連形容詞、名詞を調べてみると
fido: 名詞 credit、形容詞 faithful、trustworthy
fudcia : 名詞 trust、confidence
で dare (あえてxxする)とは関係ない。fidare、fidarsi と dare (あえてxxする、しない)の関係はどうなっているのか? 結論がでていないが sfidare に進む。
sfdare はイタリア語の<s->接頭辞の真骨頂と言えるかもしれない。単純な fidare の否定ではない。sfidare はfidare あるいはfiducia(信用、信頼)を破るような意味が感じられる。だが実際の使われ方は、辞書によると (Collins Reverso)
sfidare
1 vt
a (avversario)
to challenge
l'ho sfidato a scacchi I challenged him to a game of chess
sfidare qn a duello to challenge sb to a duel
sfidare qn a fare qc to challenge sb to do sth
l'ho sfidato a scacchi I challenged him to a game of chess
sfidare qn a duello to challenge sb to a duel
sfidare qn a fare qc to challenge sb to do sth
b (fig) (affrontare)
to defy, brave
sfidare la morte to defy death
sfidare un pericolo to brave a danger
sfidare la morte to defy death
sfidare un pericolo to brave a danger
c (fraseologia)
sfido io! naturally!, of course!, no wonder!
non si sente bene - sfido io, è tutto il giorno che mangia patatine he's not feeling well - no wonder, he's been eating crisps all day
non si sente bene - sfido io, è tutto il giorno che mangia patatine he's not feeling well - no wonder, he's been eating crisps all day
2 sfidarsi vr
(uso reciproco) to challenge each other
(uso reciproco) to challenge each other
sfidare = to challenge
s + fadare の sfidare がなぜまたto challenge の意になるのか?
最近の to challenge または名詞の challenge の使い方は変わりつつあり、特に新聞に政治、経済、社会面では問題(problem)、困難(difficulty)のほぼ同義語になっている。問題(problem)、困難(difficulty)の否定的な面は出さずに、前向きに対処する問題(problem)、困難(difficulty)がchallenge(挑戦)なのだ。これは別として to challenge (挑戦する)は<不利な状況、問題、困難にひるむことなく xx する>と言った意味がある。言い換える不利な状況、問題、困難を否定して(破って)く xx する>ことだ。やや飛躍するが(ここがポイント)、不利な状況、問題、困難は広く、一般い認められている場合、ある種の社会的な<通念>なりうる。さらに飛躍してこのよ<信念>fiducia(信用、信頼)になりうる。これを破るのが sfidare なのだ。
sfidare = to defy
私はほとんど to defy を使ったことないが、聞いたことはいくどかある。意味としては<xx をもものともしない(でxxする)>と言ったやや込み入った意味だ。to defy も調べてみれば to challenge に似ている。常識、期待、予想に反する結果が出るようなことをするのがあるいは常識、期待、予想にチャレンジする(を破る)にのが to defy だ。日本語でも
Aチームは最下位の予想を裏切って優勝した。
という言い方がある。この<裏切る>が sfidare に相当する。
以上で sfdare の説明はいいだろう。
sufdo io !はfraseologia
phraseology: the manner of putting words and phrases together to express oneself
であれこれ詮索せずにそのまま覚えて使うほうがよさそうだ。
sptt
No comments:
Post a Comment