Thursday, December 11, 2025

<xxく>動詞、<xxかる-ける>動詞 ー 続編

 

少し前のポスト

 <xxく>動詞、<xxかる-ける>動詞

の続編。上のポストは相当長く、読み切ったのは私ぐらいではないかと思っている。文法的規則性を見つけようと試みたのだが、 支離滅裂なところがあり、規則性は結局見つからなかった。今回は別の方法を試みた。

<xく>動詞

話が長くなるので 、とりあえず二音節の<xく>動詞だけをチェック。

空 (あ) く (自動詞)  席が空く、部屋が空く (自動詞) 、席 / 部屋を空ける (他動詞)
席 / 部屋を空けさす / させる(使役)、席 / 部屋を空かす (他動詞)、  席 / 部屋を空かす、空かさす / させる(使役)

開 (あ) く (自動詞)  ドアが開く、 開ける (他動詞) 、窓を開ける、開けさす、させる(使役) <窓が開かる開からない> (可能) という言い方がある。これはやや特殊だが<見つける>という動詞も

見つける (他動詞) 、落した財布を見つける、 <落した財布が見つかる見つからない> という言い方がある。だが<見つかる>は可能というよりは自動詞。自動詞だが変な自動詞だ。<見つく>は古語にあるが他動詞。

[三] 他動詞カ行下二段活用

活用{け/け/く/くる/くれ/けよ}

見つける。発見する。

で他動詞。末尾参照。

 

飽く (自動詞) (古語)   飽きる (自動詞)、 飽かす (他動詞) 飲み飽かす、厭きるまでむ、厭きるほど飲む、飽きさす /させる (使役)

(生く) (古語)   きる (自 / 他動詞)。 長く生きる (自動詞)、長い一生を生きる (他動詞) 、使役:生きさす、生きさせる

生ける (他動詞)   花を生ける、使役:花を生けさす、花を生けさせる

古語活用

カ行下二段活用
語幹未然形連用形終止形連体形已然形命令形活用型
語幹未然形連用形終止形連体形已然形命令形活用型
(語幹)くるくれけよカ行下二段活用

この古語の活用から<生ける>が生じた。末尾参照。

生かす <生く>(古語) (自動詞) の他動詞化か。この機会を生かす 使役:生かさす / 生かさせる

原意:生きるようにさせる。 生きさすー>生かす

行く (自動詞)  行ける(可能)、 行かす / 行かさす / 行かせる(使役)
浮く (自動詞)   浮ける(可能) 浮かす (他動詞)、浮かせる (他動詞、可能) 浮かさす / させる(使役) 他動詞<浮かべる>は<浮かす>と違う。


置く (他動詞)  置ける(可能) 置かす、置かさす / させる(使役)

書く (他動詞)  書ける(可能) 書かす / かさす / させる(使役)
欠く (他動詞)  思慮を欠く、欠ける (自動詞)   知恵が欠ける,欠かす


聞く (他動詞)  聞ける(可能) 聞かす / 聞かさす / 聞かせる(使役)

<聞こえる>は<聞こゆ>由来で別もの。

効く (自動詞)   薬が効く。 効かす(他動詞)すごみを効かす, 効かさす(他動詞) 、すごみを効かさす、効かさせる(他動詞) 、すごみを効かさせる  効かさす / 効かさせるは使役にもなる。太郎にすごみを効かさす、太郎にすごみを効かさせる

薬を効かす、 薬を効かさす、薬を効かせる、薬を効かせる、で他動詞は問題ない。

使役はどうなるか?

太郎にすごみを効かさす、効かさせる、効かさせさす

どうもやっかいだ。

割 (さ) く (他動詞)   割ける (自動詞、可能) 、割かす / 割かさす  / させる(使役)
(避く) (他動詞) (古語、文語)  避ける (他動詞) 、(避かす) / 避けさす / 避けさせる(使役)


咲く (自動詞)  花が咲く、咲かす(他動詞)咲かせる(他動詞、可能) 咲かさす/ させる(使役)

爺さんが桜の花を咲かす(他動詞)、咲かせる(他動詞)

爺さんは桜の花が咲かせる(可能) この<咲かせる>は他動詞ではない。

爺さんに桜の花を咲かさす/ させる(使役)

 
敷く (他動詞)    布団を敷く  敷ける(可能)  敷かす / さす ./ させる(使役)
透 (す) く  透ける (自動詞)   透かす(他動詞) xxを透かしてみる、透かさす / させる(使役)

空 (す) く (自動詞)   おなかがすく、電車が空く 空かす (他動詞)  おなかを空かす

<おなかを空かす>の<空かす>は<を>を取るので他動詞と言えるが、実際には本人が他動詞的に <おなかを空かす>わけではない。

漉 (す) く (他動詞)   紙を漉く、漉ける (可能)

好く  (他動詞)  
急 (せ) く (自動詞) 気が急く、 (せ) かす、急かせる(他動詞)、急かさす、させる(使役)

炊く(他動詞) 御を炊く 炊ける (自動詞、可能)  御飯が炊ける、  炊かす(使役) 
(たく)  たかる (自動詞) ハエがたかる   ハエをたからす(ハエに命令はできないので使役ではなく他動詞)

着 (つ) く (自動詞)  着ける (可能)、 着かす(他動詞) 荷物を時間通りに着かす  着かかさす、させる(使役) 

付く (自動詞)  付ける (他動詞) 、破れた紙をテープで付ける、 付かす (他動詞)、 護衛のため太郎を花子に付かす、 付けさす、させる(使役) 護衛のため太郎を花子に付けさせる

護衛のため太郎を花子に付かす 

の<付かす> は微妙で純他動詞とは言いにくいが純使役とも言いにくい。

就く (自動詞)  任務に就く  就ける (他動詞)    太郎を任務に就ける、就かす (他動詞) 太郎を任務に就かす、 就かさす(他動詞) 太郎を任務に就かさす、 就かさせる (他動詞)太郎を任務に就かさす  <就かす、就かさす、就かさせる>使役ともなる。このあたりも微妙。

突 (つ) く (他動詞)  突ける (可能)、 突かす、突かさす、突かさせる (使役)

(浸く)  浸 (つ) かる (自動詞) ー 漬ける (他動詞) 、 浸からす (他動詞) 、漬けらす / らせる

解く(他動詞)  問題を解く、 解ける (自動詞)、問題が解ける、解ける (可能)、解かさす / 解かせる / 解かさせる (使役)

太郎が / は問題を解く (他動詞)

問題が解ける (自動詞)

太郎は問題がける (可能)

太郎に問題を解かさす / 解かせる / 解かさせる

<解かす> (他動詞)がありそうでない。<問題を解かす>という言い方はない

溶く(他動詞)    溶ける  (自動詞)  溶かす(他動詞) 、塩を水に溶かす、 溶かせる / させる(使役)
梳く (他動詞)  髪を梳く  梳かす(他動詞)  髪をとかす  髪かせる / させる(使役)
説く (他動詞)  世の摂理を説く。

どく(自動詞)   どける (他動詞)、 どかす(他動詞)  どけさす / どけさせる、どかさす / どかさせる   どける (他動詞)、どかす(他動詞) は個人差、方言のちがいか?

鳴く (自動詞) 鳥が鳴く、鳴かす(他動詞)  鶯を鳴かす <>を擬人化すれは使役になる。

泣く (自動詞) 赤ん坊が泣く、花子が泣く  泣ける (可能) 、泣かす(他動詞)

<夜通し赤ん坊に泣かれて閉口した>という言い方がある。<泣かれ (て) >は自動詞<泣く>の受身。他動詞<泣かす>の受身は<泣かされる>。<泣かれ (て) >は被害相とも言える受身で、自動詞の受身が可能。<死なれて>。

抜く(他動詞)   抜ける (自動詞)   釘が抜ける  抜かす(他動詞) 腰を抜かす、大事なポイントを抜かす  抜かす、抜かせる、抜かさせる  (使役) 太郎にくぎを抜かす / 抜かせる / 抜かさせる

<腰を抜かす>の<抜かす>は、上の<おなかを空かす>と同じで、<を>を取るので他動詞と言えるが、実際には本人が他動詞的に <腰を抜かす>わけではない。

ころんで脚の骨を折る
アキレス腱を切る 

も同様。

のく 退く (自動詞)  のける  (他動詞)、 のかす  (他動詞)、 のけさす / させる、のかさす / させる  (使役)

吐く(他動詞)  商品を吐く  吐ける (自動詞)  在庫が吐ける  吐かす (他動詞)  在庫を吐かす  吐かす / かせる / させる (使役)    容疑者に泥をはかす / かせる / させる 、 吐けさす / けさせる (使役)    商品を吐けさす / させる

掃く (他動詞)    庭を掃く  掃ける (可能)   掃かす / かせる / させる (使役)
履く (他動詞)    靴を履く  履ける (可能)   履かす / かせる / させる (使役)

引く (他動詞)    綱を引く  引ける (可能)   引かす / かせる / させる (使役)

ひく (自動詞)
   潮がひく ひける (自動詞)   潮がひける、仕事がひける

拭く (他動詞)  テーブルを拭く 拭ける (可能)   拭かす / かせる / させる (使役)

吹く(自動詞 / 他動詞)  風が吹く (自動詞)笛を吹く、口笛を吹く(他動詞)  口笛をかす(他動詞) 吹かさす / かせる / させる (使役)   風を、笛を吹かさす / かせる / させる 

<口笛を吹く(他動詞)>と<口笛を吹かす(他動詞)>の違いは微妙。

<火をふく>は漢字変換では<火を噴く>と出てくるが。<口から火が出てくる>ので<火を吹く>でもよさそう、というか、この方がよく<火を噴く>は当て字。<鬼が火を噴く>はおかしい。

巻く (自動詞 / 他動詞)  風が巻く、渦がまく (自動詞)、ネジを巻く (他動詞)、渦を巻く (他動詞)  巻ける (可能)   巻かす (他動詞)   巻かす / かさす / かせる / させる (使役)

<巻かす>は使役になる。太郎にネジを / 渦を巻かす。

<渦をまく= 他動詞>は問題がありそう。<ここでは流れが渦を巻いている>は自動詞っぽい。別のところで<ヘビがとぐろを巻く>という言い方を検討したことがある。

撒く (蒔く) まく  (他動詞)   種を蒔く 

(負く)  負ける (自動詞)   A組が負ける。B組がA組に負ける  負かす (他動詞)

A組がB組を負かす。これは内容的には<B組がA組に負ける>とおなじだ。負ける (自動詞) - 負かす (他動詞)、 勝つ (自動詞) - 勝たす (他動詞) はややこしい。

<負かせる>は可能。使役は負ける (自動詞)を使って<負けさす / させる>になる。他動詞を使った<負かさす /負かさせる>はダメだろう。


向く(自動詞 / 他動詞)  気が向く(自動詞)、 西を向く(<を>をとるので、とりあえず他動詞)  向ける (他動詞)  銃を向ける  向かす (他動詞) 西を向かす  向かす / かせる / させる (使役)   向けさす / させる (使役)

<向く>関連動詞は非常に複雑。

西を向く <を>をとるので、とりあえず他動詞

がまずやっかいなのだ。

剥 (む) く (他動詞)  皮をむく、むける (自動詞、可能)  皮がむける

焼く (他動詞) 肉を焼く  焼ける (自動詞) 肉が焼ける  焼けさす / けさせる (他動詞)  焼かす / かさす/ かせる (使役)

焼けさす / けさせる (他動詞) は<焼ける (自動詞)>の他動詞化と言える。

家を焼けさす / けさせる

は<家焼けるようにさす / させる>で <家を焼かす / かさす/ かせる (使役)>とは違う。したがって

<家を焼けるようにさす / させる>はおかしいという。この辺もややこしい。


(よく) よける (自動詞 / 他動詞) 横によける (自動詞)、水たまりをよけて歩く (他動詞)、車がよけて通る (他動詞) 

<横によける>は<わが身を横に動かしてよける>、<車がよけて通る>は<車が人をよけて通る>の簡易表現とすると、<よける>は他動詞になる。

湧く (自動詞)  アイデアが湧く、水が湧き出る、勇気が湧く 
沸く (自動詞)   湯が沸く  沸かす(他動詞)   湯を沸かす
(分く)  分かる、わかる (自動詞)  ― 分ける (他動詞) 、分かつ (他動詞)

 

A.<xく>自動詞 ー <xかす>他動詞。

1.人がする行為で自動詞的なものは対応する他動詞は少なく、使役になる。

行く (自動詞)  行ける(可能)、 行かす / かさす / かせる(使役)

歩 (ある) く (自動詞) (xxく)   歩ける(可能)、 歩かす / かさす / かせる(使役)

泳 (およ)ぐ (自動詞) (xxぐ)   泳げる(可能)、 泳がす / がさす / 泳がせる(使役)

例外

(生く) (古語)   生きる (自 / 他動詞

生かす <生く>(古語) (自動詞) の他動詞化か。この機会を生かす 使役:生かさす / 生かさせる

急 (せ) く (自動詞) 気が急く、 急(せ) かす、急かせる(他動詞)

着 (つ) く (自動詞)  着ける (可能)、 着かす(他動詞) 荷物を時間通りに着かす  着かかさす、させる(使役)

どく(自動詞)   どける (他動詞)、 どかす(他動詞)  どけさす / どけさせる(使役)、 どかさす / かせる /  かさせる(使役)

泣く (自動詞) 赤ん坊が泣く  泣ける (可能) 、 泣かす(他動詞)  泣かす / かさす / かせる / かさせる(使役)

のく 退く (自動詞)  のける  (他動詞)、 のかす  (他動詞)  のけさす / のけさせる(使役)、 のかさす / かせる /  かさせる(使役)

<使役とはなにか?>も大問題で、議論の余地がある。基本的には<誰だれ、人に><xxさす、させる>。


2.自然現象の自動詞には対応する他動詞がある。<かす>による他動詞化。

浮く (自動詞)   浮ける(可能) 浮かす (他動詞)

咲く (自動詞)  花が咲く、咲かす(他動詞)、咲かせる(他動詞、可能)

沸く (自動詞)   湯が沸く  沸かす(他動詞)   湯を沸かす 

<浮く>、<咲く>、<咲く>は自然現象だが、<浮かす>、<浮かす>、<浮かせる>、<沸かす>は人が関与している。人が対象に働きかけている。これは<他動詞>の定義でもある。

3.自動詞の他動詞化の<xかす>と使役の<xかす>

効く (自動詞)   薬が効く。 効かす(他動詞)すごみを効かす, 効かさす(他動詞) 、すごみを効かさす、効かさせる(他動詞) 、すごみを効かさせる  効かさす / 効かさせるは使役にもなる。太郎にすごみを効かさす、太郎にすごみを効かさせる

これはあいまいなところがある。

太郎はすごみを効かさせ (他動詞) て<生かしてはおけぬ>と言った。

太郎にもっとすごみを効かさす / 効かさせるように命じた。

だが、二番目は<命じる>が使役で、<すごみを効かさす / 効かさせる>は依然として、他動詞と見た方がいい。  

効かす(他動詞)すごみを効かす

効かさす(他動詞)  すごみを効かさす

の違いは何か?

後者は<声に>とか<態度に>などを加えられるが、前者は何かおかしい。<おかしい>がダメでもなさそう。

咲く (自動詞)  花が咲く、咲かす(他動詞)、咲かせる(他動詞、可能) 咲かさす/ させる(使役

爺さんが / は桜の花を咲かす(他動詞)、咲かせる(他動詞)
爺さんは桜の花が咲かせる(可能) この<咲かせる>は他動詞ではない。
爺さんに桜の花を咲かさす/ させる(使役)

咲かす(他動詞)花を咲かす

咲かさす(他動詞)花を咲かさす

の違いは何か?

これも微妙だ。後者は<花に命じて咲かす>、つまりは使役的なニュアンスがある。一方前者はあくまで<爺さん>の意図、行為。

 

空 (す) く (自動詞)   おなかがすく、電車が空く 空かす (他動詞)  おなかを空かす

<おなかを空かす>の<空かす>は<を>を取るので他動詞と言えるが、実際には本人が他動詞的に <おなかを空かす>わけではない。

ころんで脚の骨を折る
アキレス腱を切る 

も同様。この言い方はおもしろい。別のところで<自身>を介在させて論じたことがある。

ころんで脚の骨を折る ー> ころんで脚の骨が折れた
アキレス腱を切る ー> アキレス腱が切れた

なぜか右側のようにはあまり言わない。 <折る>、<切る>は他動詞。<折れる>、<着れる>は自動詞で、怪我は意識的するもの (怪我をする) ではないので、自動詞がよさそうなのだが。

空 (す) く (自動詞)   おなかがすく、 空かす (他動詞)  おなかを空かす

は少し様子が違う。

<おなかがすく>は

(私は) はおなかがすいている。

はいいが

太郎はおなかがすいている。

はややおかしい。英語では Taro is hungry. で何ら問題ない。だが日本語では<太郎はおなかがすいている>はおかしいのだ。 発話者に太郎のおなか具合はわからない。したがって、

太郎はおなかがすいているようだ。

ならおかしくない。 

太郎はおなかを空かしている。

もややおかしい。

太郎はおなかを空かしているようだ。

なら問題ない。

空 (す) く (自動詞)   おなかが空く

空かす (他動詞)  おなかを空かす

の違いはなにか?

話がそれかけているが、ここでも

<使役とはなにか?>が大問題で、議論の余地がある。

上で、

基本的には<誰だれ、人に><xxさす、させる>。 

と書いたが、人ではなく、モノの場合、すなわち<何なに、モノに><xxさす、させる>場合も考えられる。そしてこれが、日本語に場合重要で、ペアになった<自動詞>と<他動詞>が関連してくる。そしてこのペアになった<自動詞>と<他動詞>が非常にたくさんあるのが日本語の大きな特徴になっている。まさに一例だが

雨が降 (ふ) る   <降る>自動詞

天が雨を降 (ふ) らす  <降らす>他動詞

黒雲 (くろくも) が雨をが降らす 

<降る>の使役は<降らさす>、<降らさす>で

天に / 黒雲に雨を降 (ふ) らさす / させる

で使役のようになる。 だが、童話や漫画以外ではこうはあまり言わない。

また、別の<xる>動詞関連のポストで


< xらす>は、これまたこれから見るように、使役化の働きがある。使役の意味、定義はっきりしていないが、自動詞の他動詞化でもある。

と書いている。

 

B.<xく>他動詞 ー <xける>自動詞。

欠く (他動詞)  思慮を欠く、欠ける (自動詞)   知恵が欠ける

割 (さ) く (他動詞)   割ける (自動詞、可能) 

炊く(他動詞) 御を炊く 炊ける (自動詞、可能)  御飯が炊ける

溶く(他動詞)    溶ける (自動詞)  溶かす(他動詞) 、塩を水に溶かす

抜く(他動詞)   抜ける (自動詞)   釘が抜ける  抜かす(他動詞) 腰を抜かす、大事なポイントを抜かす

剥 (む) く (他動詞)  皮をむく、むける (自動詞、可能)  皮がむける

焼く (他動詞) 肉を焼く  焼ける (自動詞) 肉が焼ける

 

C.<xく>他動詞 ー <xかす>他動詞。

溶く(他動詞)    溶ける  (自動詞)  溶かす(他動詞) 、塩を水に溶かす

抜く(他動詞)   抜ける (自動詞)   釘が抜ける  抜かす(他動詞) 腰を抜かす、大事なポイントを抜かす

吐く(他動詞)  商品を吐く  吐ける (自動詞)  在庫が吐ける  吐かす (他動詞)  在庫を吐かす


以上のように整理してみたが、残念ながらすべてにあてはまる規則性というほどのことはない。


D.<xく>自/他兼用動詞


このグループはやややこしい。上で概 (おおむ) ね検討済み。詳しくは個々に検討する必要がある。

 ーーーーー

末尾 

学研全訳古語辞典

み-つ・く 【見付く】
 
[一]自動詞カ行四段活用

活用{か/き/く/く/け/け}

見なれる。見てなじむ。

出典源氏物語 手習

「さだ過ぎたる尼額(あまびたひ)のみつかぬに」

[訳] 盛りをすぎた尼削(あまそ)ぎの額のなじんでいないのに。


[二]自動詞カ行下二段活用

活用{け/け/く/くる/くれ/けよ}

[一]に同じ。

出典世間胸算用 浮世・西鶴

「鳶(とび)烏(からす)も、不断、焼き印の大編み笠(がさ)をみつけて」

[訳] とびやからすも、ふだん焼き印入りの大編み笠を見なれて。


[三]他動詞カ行下二段活用

活用{け/け/く/くる/くれ/けよ}

見つける。発見する。

出典竹取物語 かぐや姫の生ひ立ち

「金(こがね)ある竹をみつくる事重なりぬ」

[訳] 金の入っている竹を見つけることが何回もあった。 

 

学研全訳古語辞典

い・く 【生く】

[一]自動詞カ行四段活用

活用{か/き/く/く/け/け}

生きる。生存する。

出典更級日記 竹芝寺

「竹芝のをのこに、いけらむ世のかぎり、武蔵(むさし)の国を預けとらせて」

[訳] 竹芝の男に、今後生きているかぎり、武蔵の国を預け与えて。


[二]自動詞カ行上二段活用

活用{き/き/く/くる/くれ/きよ}

生きる。生存する。助かる。

出典徒然草 五三

「命ばかりは、などかいきざらん」

[訳] 命だけは、どうして助からないことがあろうか、いや、助かるだろう。


[三]他動詞カ行下二段活用
 
カ行下二段活用
 
語幹未然形連用形終止形連体形已然形命令形活用型
語幹未然形連用形終止形連体形已然形命令形活用型
(語幹)くるくれけよカ行下二段活用

{語幹〈い〉}

① 生かす。生存させる。

出典蜻蛉日記 上

「いで、なほここながら死なむと思へど、いくる人ぞ、いとつらきや」

[訳] それでもやはりここにいるままで死にたいと思うけれど、私を生かす人がいるのは、たいそうつらい。

②(草花などを)器にさす。いける。

出典野ざらし 俳文・芭蕉

「つつじいけてその陰に干鱈(ひだら)さく女」

[訳] つつじを桶(おけ)にいけて、その傍らで食事の用意に干した鱈を裂く女がいる。◇「活く」とも書く。

語の歴史

自動詞は、上代・中古が四段、中世から上二段、他動詞は中古から下二段活用として用いられる。また、下二段活用から現代語「生ける」が生じた。

 

参考

他動詞化、使役の<xx す>動詞 May 19, 2018

 

sptt

 

 


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