Monday, December 29, 2025

<つく>、<つける>について、自動詞、他動詞

 

 <つく>は多義語でかなり前のポスト

<つく>(突く、着く、付く )について ( Nov 10, 2012) で


突く
着く
付く   自動詞、関連語:他動詞 付ける
就く (任務に就く)
衝く (的を絞って突く、攻撃する)
尽 く 、関連語:尽きる、尽くす
憑く (もののけが(とり)つく)
搗く (こめ、もちなどをつく)
点く (火がつく、電気がつく)
 
適当な漢字がないようだが、まりをつく;杖をつく、手をつく; 息をつく もある。漢字を使うとこれだけの区別があるが、かなだけ、あるいはもっと現実的 に耳で聞いたり話したりするときはこれらの区別はない。いいかえれば、中国語の漢字では発音上これらの区別があるが、日本語では区別がなく、すべて<つく>なの だ。
正確には、<く>(<つ>にアクセントがある-着く、付く、就く、尽 く、憑く、点く )と<つ>(<く>にアクセントがある-突く、衝く)の区別がある。中国語の四声に似た区別だ。
漢字を使うと意味が違う、あるいは微妙に違うようだが、大和言葉としての<つく>はかなり大雑把な動詞、よくいえば、かなり一般化、抽象化された語だ。もとの大きな意味は共通している(同源とか同根というが、いわば<ur- つく>だ)。<ある場所にに近づく、近づける>といったような意味だ。
 

” 

と書いている。さて、よく使われるものを自動詞と他動詞に分けてみる。


着く 自動詞  東京に着く、小包が着く、まもなく東京に着ける (可能) 、車を壁に着ける (車を壁に近づける) (他動詞)

付く 自動詞  汚れが服に付く、汚れを服に付ける (他動詞)

就く 自動詞  任務に就く、任務に就ける (可能)、太郎を任務に就ける (他動詞)

点く 自動詞  火がつく、電気がつく、火を / 電気をつける (他動詞)。<点 (つ) く>はいかにも当て字だ。 

 

突く 他動詞   槍を突く、壁を槍で突く、この槍は壁を (が) 突ける (可能)

<突く>は<つく>でもイントネーションが違う。

もちをつく 他動詞    (太郎は) もちつける (可能)   もちつける (自動詞)  もちがつけた、もちがつき上がった、もちができ上がった

まりをつく 他動詞    (花子は) まりつける (可能)

杖 (つえ) をつく 他動詞    (その老人は) 杖つける (可能)

息をつく 他動詞    これでやっと息つける (可能)

 

以上の例では、自動詞では<xく>が<xける>で可能、他動詞になる。 一方、当然だが他動詞<xく>の<ける>による他動詞化はない。これらは規則といえる。

<可能>は 

 <五段活用 -> 下一段活用>変換による可能動詞化

というのがあり、以上の例ではこれがあてはまる。

また<可能>は普通はに<誰だれがxxできる>で、人が主語、主体になる。だが例外もある、

塩は水に溶 (と) ける。 

これまた<だが>だが、この<溶ける>は他動詞<溶く>の自動詞化ともいえる。

もちをつく 他動詞    (太郎は) もちつける (可能)   もちつける (自動詞)  もちがつけた

の<もちがつける>の<つける>も他動詞<つく>の自動詞化といえる。

 

sptt

 

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