Tuesday, May 26, 2015

ドイツ語 の接頭辞(prefix)- 20 <hinter>


ドイツ語 の接頭辞(prefix)の第20弾で<hinter->について調べてみる。前置詞としての hinter は前置詞として3格、4格を支配し、後ろで、背後で(3格)、後ろ(の方)へ、背後(の方)へ(4格)の意。副詞は hunten 。相良大辞典の接頭辞(prefix)の<hinter->の解説は


動詞の分離前綴として常にアクセントを有し<背後に(へ)、(喉の)奥に(へ)など>の意を表わす。動詞の分離前綴としてはアクセントなく比喩的な意味を有する。



となっている。hinter- 動詞は nach- 動詞、zurück - 動詞に比べてかなり少ない。

<背後>は単なる<後(うし)ろ>ではなく、あるモノの<後(うし)ろ>の意だが、隠れて見えなくなる/する場合もあるが、バックグラウンド(der Hintergrund)、背景のように見える場合もある。いずれにしても前にある<あるモノ>の方は見えているようだ。die Hinterland (英語も hinterland)というのもあるが、これは<奥>地だ。der Hintergrund、die Hinterland は hinter- は名詞の前に付いている。

分離/不分離動詞の例

分離前綴      hinterbringen   後ろに持っていく
不分離前綴     hinterbringen    そっと告げる

分離前綴      hintergehen    後ろに行く (トイレに行く、というのが辞書にはある)
不分離前綴     hinterhgehen    だます、あざむく

分離前綴      hinterlegen    後ろにおく
不分離前綴     hinterlegen    預ける、寄託する


喉の)奥に(へ)>は<(飲み物、食べ物を)飲み込む>の意に限られており、また Collins German-English 簡易辞典、インターネットの German-English Reverso には出てこないので、さほど一般的な動詞ではないだろう。

hinteressen       食べ物を無理にのみ込む
hintergießen    一気に飲み干す      gießen は<注ぐ、注ぎ込む>。
hintertrinken    飲み込む、むさぼり飲む 


sptt

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