<まるーめる>動詞についてはこれまで何度か挑戦している。基本的には
xxまる ― 自動詞
xxめる ― 他動詞
だ。
今回は<かる-ける>動詞に挑戦。基本的には<まるーめる>動詞と同じく
xxかる ― 自動詞
xxける ― 他動詞
だろう。チェックしてみる。
<かる-ける>
開く (あく) 開かる ー 開ける 戸が開かない、戸が開からない
受かる ― 受ける
少し前のポスト "ヘンテコな他動詞<受ける>、自動詞<受かる>" 参照
<xxに受かる>で<xxが受かる> とは言わない。
おさまる ー おさめる これは多義語。収める、治める、納める、 etc.
かかる - かける (虹がかかる、 橋が架かる - 橋をかける 橋が架ける)
<架かる、架ける>は漢語由来の当て字。
カネがかかる ー カネをかける この<かける、かかる》>は<要 (い) る>の意。
大金を賭ける この<賭ける>も漢語由来の当て字。
命がかかる ー 命をかける この<かかる、かける>は<懸かる / ける>とも<賭かる / ける>ともなる。
漢字をつかうと、掛かる / ける、架かる / ける、懸かる / ける、賭かる / ける、駆ける、欠ける (欠けるはイントネーションが違う) があるが、<掛ける、架ける、懸ける>、さらには<賭ける>は基本的に同じような意味だ。
<かける>については、ひと昔前のポスト
かける, 掛ける、懸ける、 駆ける、賭ける、掻く、書く November 19, 2012 参照
たかる ハエがたかる、ゆすりたかり
助かる ー 助ける
つかる (漬ける) ー 漬ける
つながる ー つなげる、つなぐ
遠ざかる ー 遠ざける
ぶつかる ー ぶつける
見つかる - 見つける
もうかる (儲かる) - 儲ける
(分かる) わかる - 分ける、 分かれる
<xxかる>、<xxける> いずれも他動詞。
あずかる (預かる) ー 預ける
<xxを預かる>で他動詞だが、<ご光栄にあずかる>という言い方がある。
言いつかる ー 言いつける
<言いつかる>も<部長職を言いつかる>、<母から買い物を言いつかる>で他動詞だが、<部長職に言いつかる>という言い方も可能か。
ことづかる (言付かる) ー ことづける
さずかる (授かる) ー 授ける
<さずかる>は
思いがけず、この年で子供がさずかった。
という言い方がある。
<xxける>には自動詞もある。けっこうある。
明ける 夜が明ける - 夜を明かす
裂ける、割ける
透 (す) ける 透けて見える
炊ける 御飯が炊ける - 御飯を炊く
溶ける 氷が解ける、溶ける ー 顔料を水に溶く、溶かす
解ける 難問題が解ける ー 難問題を解く
逃げる ― 逃がす(にがす、のがす)
はげる 頭がはげる ― 剥 (は) ぐ、剥がす
化 (ば) ける ー 化かす (バカの語源か?)
はじける 水がはじける ー 水をはじく
ふける ふけて見える
負ける ― 負かす
むける ー 皮がむける 皮をむく <皮がむける>は可能の意もある。
焼ける 魚が焼ける - 焼く 魚がうまく焼けた。
<魚が焼ける>は可能の意もある。
花子は魚がうまく焼ける。 <花子は魚をうまく焼ける>はやや翻訳調。<花子は魚をうまく焼く>は問題ない。
<xxく ー xxける>
向くー 向ける <西を向く>は<を>をとるが自動詞扱いのようだ。西に向いて、西に向かって。ただし、<西に向けて>とも言う。また<気が向く>の<向く>は明らかに自動詞。<顔を向ける>の<向ける>は他動詞。
そむくー そむける
<法律にそむく>で<そむく>は自動詞。<顔をそむける>で<そむける>は他動詞。だが<そむける>は<そむく>の可能にもなる。
少し前のポスト ”ヘンテコな動詞<そむく>、<そむける>” 参照。
<xxける>他動詞。自動詞なし。
避ける (他動詞)
<がる-げる>
ころがる (転げる) ー 転げる、転がす
下がる - 下げる ぶら下がる ー ぶら下げる
すがる 恩にすがる、手すりにすがる
つながる ー つなげる、つなぐ
とがる 先がとがる (尖る)
曲がる - 曲げる
<xxげる>には自動詞もある。
茂 (し) げるしょげる
脱げる ー 脱ぐ、脱がす
逃げる ― 逃がす(にがす、のがす)
はげる 頭がはげる ― 剥 (は) ぐ、剥がす
めげる
<xxげる>他動詞。自動詞なし。
かかげる 掲げる、掲ぐ
告げる 告ぐ
遂 (と) げる
以上にように<かる-ける>動詞はややこしい。
sptt
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