Saturday, July 27, 2013

自動詞、他動詞-7 他動詞と動詞の使役形


<他動詞>と<動詞の使役形>とは違う。

a) 自動詞の使役形
 
行く - 行かす、行かさす、行かせる
<行く>は<xx を行く>という<を>がとれる移動動詞だが、基本的には<xx に行く>で自動詞。

太郎を(xxに)行かせる。

立つ - 立たす、 立たせる

太郎を(廊下に)立たせる。 

語形変化では動詞の未然形に  す、さす、させる、がつく。使役形は<誰々を> xx  す、さす、させるで、<を>がつく(英文法でいう)直接目的語をとるので、自動詞が結果的に他動詞となる。なお、<立つ>は自/他動詞ペアの自動詞で、他動詞は<立てる>。

 b)他動詞の使役形

上の例で、<誰々を>ではなく<何々を> xx  す、さす、させる、とすると様子が違ってくる。

<旗を立たす>は<(横になっていたり、傾いている)旗を立たす>の意で、他動詞を使った<旗を立てる>とは意味が違う。

太郎に旗を立たさす。
太郎に旗を立てさす。

<太郎に旗を立たさす>は<太郎に(横になっていたり、傾いている)旗を立たさす>になるが、<太郎に旗を立てさす>と他動詞<立てる>の使役形<立てさす>を使っても、同じような意味は伝えられる。<立たさす>、<立てる>の目的語は<旗>。但し使役は<太郎>にかかるので<(私は)太郎を旗を立たさす、立てさす>となるはずだが、<を>が重なるので<太郎 を>は<太郎に>になる。英文法でいえば<太郎>は<に>をとるので間接目的語になる。これは日本語の文法ルールだ。単純に英文法ルールにしたがって<に>をとるので<太郎>間接目的語としていいものか? <に>の目的語の格(与格-間接、対格-直接)は文法上の大きな問題。

sptt

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