Sunday, November 11, 2012

<ひく>、<つく>、<おす>について

前回のポスト<つく>について述べた。また簡単に<ひく>を<つく>の反対語の一つとしてとりあげた。

まず、 <つく>についてもう少し分析してみる。

突く
着く
付く 、 関連語:付ける
就く
衝く (的を絞って突く、攻撃する)
尽 く 、関連語:尽きる、尽くす
憑く (もののけが(とり)つく)
搗く (こめ、もちなどをつく)
点く (火がつく、電気がつく)
まりをつく
杖をつく、手をつく
息をつく

1.発音上<つ>と<く>がある。 下線部にストレスとかアクセントとかイントネションがある(東京語)。

1)<つ>グループ: 突く、衝く
2)<く>グループ: 着く、就く、尽 く、搗く、点く、 まりをつく、杖をつく、手をつく、息をつく

<つ>グループの<突く>と<衝く>は規模は違うが、ほぼ同じような意味だ。
く>グループはやや複雑で、以下に分析をこころみる。

2.外国語の調査

中国語は端折って上記の漢字表現に準ずるとする。

 <つ>グループの英語

突く の英語:to hit (with a tool having a point at the end like a stick)。

<to hit>は<打つ>だが、<打つ>にもいろいろある。

to hit: <打つ>;だが、打つ先 (打突部)の方向は大体水平方向、<ひく>の反対。打つ先(打突部)を上から下に下ろすと<うつ>とか<たたく>になる。<打つ>回数は1回か多くても2-3回。それ以上になるとto beat になるようだ。繰り返しえて<突く>ばあいは、<ひく>必要がある。<突く>を続けると<つつく>になる。<ひく>を続けても<ひひく>にはならない。

to beat、to knock: 続けて<打つ>。<たたく> は2-3回以上<打つ>。太鼓をたたく。戸をたたく。

<つ、突く>に似た語に<押す>がある。<押す>の英語は<to push, to press>。 to push は大体前方水平方向に押す、 to press は大体下方垂直方向に押す。これらの方向はかならずしも正確ではないが、<押す><to push, to press>が断続、継続した動作であるのに対して、<つ、突く>は1回か多くても2-3回の動作だ。<押す>はもう一段一般化した動詞とも言えよう。

衝く の英語:to attack。 <衝く>は規模が大きいが、<突く>とほぼ同じような意味だ。

2)<く>グループの英語

着く の英語:to arrive (自動詞)、 to reach (他動詞)
付く  の英語:to adhere (to),  to stick to (自動詞); 付ける: to attach (他動詞)
就く の英語:to take (a post, a seat) (他動詞)
尽 く の英語:  to use up (他動詞), to reach the end, to end (他動詞、自動詞)
憑く  の英語: to attach   (付ける)(他動詞),  to adhere to (自動詞)
搗く の英語:to pound (dough) (他動詞)
点く の英語: to turn on (light) (他動詞、自動詞)
まりをつく の英語:to bounce a ball (他動詞)
杖をつく の英語: to stick a stick。<to stick>はステッカーの<to stick>(他動詞)、<a stick>はステッキ。
手をつく の英語: これはむずかしい。to use a hand (or hands) to support your body to avoid damage とでもなろうか。
息をつく の英語: to take a breath、to make breathing

このグループの<く>を分けると、

a) 着く, 尽 く -  ある特定のところに近づいていく(くる)。to reach the end

b) 付く, 就く、憑く -  ある特定のところ、ものに<つく>。to stick to (自動詞)、to attach (他動詞)
英語の to attach と to attack は同じ語源だろう。

c) 搗く, まりをつく、杖をつく、手をつく  -  1)<つ>グループ: 突く、衝く の動きに近い。<手をつく>以外は<つく>の繰り返しが予想される。

d) 点く  -  明かりが点(つ)くは電灯が普及してからの比較的新しい言い方ではないだろうか。かがり火やガス灯は<点(つ)く>というよりは<ともる>だ。電灯に限らず電気機器はスイッチを入れるとすぐにつく。一昔まえまではラジオ、テレビ、洗濯機、冷蔵庫はなく電灯が唯一の電気機器だった。それでもスイッチのON状態はコネクトされた状態だ。言い換えると、付く、放(はな)れるの<付く>だ。スイッチのON)(付く、OFF(放れる)からの連想ではないだろうか。

f) 息をつく  -  <息をつく>は<一息つく>とともに慣用語になってしまっている。これと似て非なる表現<息をいれる>、<一息入れる>がある。<一息入れる>はしばらく働き続けたあとで<休み>を入れるといったような使われ方。<一息つく>はこれに似ているが、なにか困難なことが続いたあとで少し楽(らく)になるとといったような使われ方だ。言い換えると、呼吸困難な状態から呼吸ができる状態になることだ。したがって、<息をつく>、<一息つく>は<息をする>は<一息する>で、<つく>は極めて一般化した動詞<する>で置き換えられる。<呼吸>動作をよく観察すると、息を<吸う>、<吐く>の繰り返しだ。まりを<つく>動作に似ている。 と言える。 

g) 手をつく
 <手をつく>動作は<突く>よううな動作だ。 <手をつく>目的は、人が倒れようとするときに身を守るためで、瞬間的な動作だが、地面や床に、腕部分を<突っ張って>手の部分(片手でも両手でもよい)を地面や床に<付ける>ことだ。したがって正確には腕の働きがある。<突く>と<付ける>が合わさったような動作だが、<突く>と<付ける>ももとは同根、すなわち<つく>だ。 なお、カルタ取りの<お手つき>の<つき>も手を<突いて>、カルタに<付ける>動作と言える。


3.<ひく>、<つく>、<おす>の調査

<突く>の反対語の代表は<引く>。<着く><付く>の反対語の代表は<離れる>となるだろう。<つく>に比べると反対語がやたら多い。 (前回のポスト参照

ここでは<ひく>につて調べてみる。<ひく>は<つく>の反対語だが共通点がある。1)ともにかなり一般的な語、言い換えれば多義語であろ。2)<ひく>は後ろに他の動詞をひき従え、<つく>も後ろに他の動詞をつき従える。後ろにくる動詞はかなりあり、<ひく>にも<つく>にも従う動詞はかなりある。さらに<おす>を加えてみる。 <おす>はそれほどの多義語ではないが(押す、推す=これもほぼ<押す>の意)後ろにかなりな動詞を従える。

調査結果

A.  ひく

ワープロ辞書の漢字: 引く、牽く、轢く、弾く、挽く、曳く、惹く、退く

漢字の多さにだまされてはいけない。 あくまで大和言葉の<ひく>が基本。 <ひく>の物理的な動き、動作は大きく分けると二つになる。

1)基点(動作主(ぬし)がいる場所> <------ 対象物

基点は固定しているのが一般的だが矢印方向に動いてもよい。なんらかの方法で<ひく>と対象物は動作主に近づいてくる(いく)。動作主も動く場合は2)の場合になるのでここでは除外。

漢字では<引く>、<惹く>が相当。英語は<to pull>, <to attract>になる。

 2) 対象物 ------>動作主(ぬし)がいる場所

動作主(ぬし)は矢印方向に動く。 なんらかの方法で<ひく>と対象物は動作主に<つられて>ついてくる(いく)。この場合。<ひく>道具が<張って>いないと具合がわるい。したがって<引き張る> --> <引っ張る>ことになる。

漢字では<引く>、<牽く>、<曳く>が相当。英語は<to tract (tractor)>, <to tag (tag boat)>になる。

<引く>は汎用性があり漢字を用いない<ひく>に近い。 はやくいえば、1)も2)も見方を広げれば同じことだ。

ところが、話はそう簡単ではない。

3)線を引く

<線を引く>は<to pull>, <to attract>の<ひく>でも<to tract>, <to tag>の<ひく>でもない。
英語は<to draw a line>だ。Drawing は線によるスケッチだ。

線を描(えが)く、特に直線を描く場合、中国の書道(書法)や山水画の画法では筆を前方に押しながら描く特殊方法があるが(それなりに特殊効果があるようだ)、普通は手前に<引い>て描く。

線を<かく、書く、描く>という言い方もあるが、この<書く>は曲者で、漢字で<書く>と書くとなにか文明を感じさせるが、もとはといえば<引っかく>の<掻(か)く>で、<引き><掻く>だ。<書く>と<掻く>は同源だろう。したがって、字を<書く>のも基本的な動作は<引く>だ。大昔は<引っ掻いて>線や、絵や、字を<かい>たのだ。

なお、<糸を引く>という言い方がある。<線を引く>ような感じだ。納豆が<糸を引く>。蜘蛛(クモ)も<糸を引く>ようなことをする。よくわからないが、<糸を吐く>とも言えそうだ。繭(マユ)もも<糸を引く>ようなことをするが、これは何と言うのか。

粘性のある物質はある部分<引く>と糸状になるが、これは一次元での動作。英語では to lengthen とか to stretch 。<引いて伸ばす>ので<引き伸ばす>だ。写真の<引き伸ばし>は二次元の動作。英語で to enlarge だ。

4)ギターを弾(ひ)く

大和言葉なので<琴を弾く>にする。 <琴を爪弾く(つまびく)>は雅語か。細かく観察すると、<琴を弾く>は<弦(げん)>を弾(はじ)くことだ。弦は前方向に<推しはじい>ても音はでるが、通常は弦を手前方向に<ひきはじく>。<ひきはじく>の<ひく>は<弾く>ではなく<引く>でもいい。<でもいい>というよりは<引く>だ。<はじく>が加わっているが、<引く>動作に変わりはない。
<爪弾く(つまびく)> はもっともらしいが?マークで、爪や爪代わりの<ばち>を使うが、動詞の<摘む(つむ)>が正当ではないか。<摘む(つむ)>の英語は to pluck。 ただし英語では<to play guitar>だ。 多分<to pluck the cords of a guitar>とは言えるだろう。だが<ピアノを弾く>はどう考えても<引く>というよりは<たたく>だ。太鼓、トラムは<たたく>だ。もっともピアノと太鼓ではたたき方違う。<弾く>は英語の<to play 楽器>の to play 苦しまぐれの訳語か。

5)退(ひ)く

漢字<退く>は当て字で、<退く>は<しりぞく>で<後ろ方向に下がる>ことだ。これは1)の変形と見なせる。

1)基点(動作主(ぬし)がいる場所> <------ 対象物

対象物が固定し、<引く>道具は特になく、動作主が対象物から離れるように動けば<退く>(ひく、しりぞく)になる。英語は<to draw>と関連のある<to withdraw>だ。

6)引き越す --> 引っ越す、体言<引越し>

<引越し>と<引く>はあまり関係なさそうに見える。動き、動作は移動(変位)を伴う。<越す>はあるモノを越えて<いく>ので、<引く>というよりは<押す>だが、いろいろなものを<引き連れて>移動すると見れば、<引っ越す>ということになる、<引く>の原義が生きている。

7)豆を挽(ひ)く

実際の動作、作業は道具を動かしながら<押しつぶす>感じだ。英語は to grind。<動き>は前に押しても、手前に引いても、回してもいい。日本のノコギリと西洋のノコギリは歯の向きと使い方が違うのと同じで、日本では主に<引いて>豆を粉にしたのだろう。

8)轢(ひ)く

車に轢(ひ)かれる<轢く>だが(漢字はていねいに車の字が左についている。何かが車に<ひかれる>と2次元的に押しつぶされるのだが、結果としては写真の<引き伸ばし>のようになる

9)率いる

<率(ひき)いる>と漢字を使うが、大和言葉では<引きいる>でいい。 先頭に立って後ろの人々<引っぱって行く>感じだ。<いる>は<入(い)る>の用法の一つで、<おそれ入る><寝入る>、<恥じ入る>などで使われ ている<しっかり、すっかりxxする>の意だろう。


B.  おす

ワープロ辞書の漢字: 押す、推す。 <推す>はほぼ<押す>の意。 <ひく>、<つく>にくらべると、純物理的な動き、動作を示すことが多く、比喩的、<慣用>的な使い方は少ない。下記の調査結果内容参照。


調査結果内容

引き上げる (慣用もあり)
突き上げる (慣用もあり)
付け上がる (慣用のみ) <突く>ではないだろう。
押し上がる
押し上げる

引き合う (慣用もあり)
突きあう 
付き合う (慣用)
押し合う

引き合わせる  (慣用もあり)
突き合わせる (慣用もあり)

ひきいる 普通<率いる>がつかわれるが、語源は<ひき><いる>だろう。(慣用のみ)
引き入れる (慣用もあり)
突き入る
付け入る (慣用のみ)
押し入る (ほとんど慣用)
押し入れる  体言<押入れ>

引き移す
ひき移る
引き写す  <引き写す>はほとんど聞かないが<引き写し>は聞く。

突きうごかす  (慣用もあり)
押し動かす

引き受ける <ひく>は<手前に>の方向、<突く>は<前>の方向への動きなので、<突き受ける>は矛盾になる。

押し売る 体言 <押し売り>  (慣用のみ)

引き起こす (ほとんど慣用)
突き起こす
押し起こす

突き押す  <ひく>は<手前に>の方向への動きなので、<引き押す>は矛盾になる。

引き落とす (慣用もあり)
突き落とす (慣用もあり)
押し落とす
------

引き返す
突き返す (ほとんど慣用)
押し返す

引きかえる 引き換える (慣用のみ)、引き帰る
引き代わる (ほとんど慣用)

引き隠れる (慣用)

引きかかる --> 引っかかる (慣用もあり)
突きかかる --> 突っかかる (慣用もあり)

引きかける --> 引っかける
突きかける --> 突っかける
押しかける  (慣用)

引き切る  慣用もあり ひっきりなし 突き切る  慣用もあり 突っきる
押し切る  (ほとんど慣用)

引き崩(くず)す
突き崩す
押し崩す

引き消す  ほとんど聞かないが間違いではない。
突き消す  同上
押し消す  

引き越す --> 引っ越す (慣用のみ)

弾きこなす  引くではない

引き込む
引き込める -->ひっこめる (慣用)
引きこもる (慣用のみ)
突き込む -->突っ込む
押し込む
押し込める 

引き壊(こわ)す  あまり聞かないが間違いではない。
突き壊す       同上
押し壊す       同上

------
引き裂(さ)
突き裂く

引き下がる  (慣用あり)
引き下げる
押し下げる

突き刺(さ)す

引き締まる (ほとんど慣用)
引き締める (ほとんど慣用)

引き従(したが)える <ひく>は<牽く>の意に近い。
付き従える (慣用)  <突く>ではない。

引き絞(しぼ)る

引きすがる

突き進む(める) <進む>は<手前に>の方向への動きなので、<引き進む>は矛盾になる。
押し進む(める)

引きずる

付き添う

------
引き倒す
突き倒す
押し倒す

引き出す (慣用が多い)
突き出す
突き出る
押し出す 

引き立てる (慣用)
突き立てる
押し立てる

押し黙る (慣用)

押し縮(ちぢ)める

引きつく  体言<ひきつけ>(をおこす)。 (慣用)
引きつける  体言<ひきつけ>(が強い、相撲用語)。
突きつける
押し付ける  (慣用が多い)

引き継(つ)ぐ (慣用)

引き続ける
引き続く  (慣用)
突き続ける
押し続ける

引きつなぐ

引きつぶす
つきつぶす  <突きつぶす>とも<搗きつぶす>ともなる。
押しつぶす

突き詰める (慣用あり)
押し詰める
押し詰まる  (慣用)

引き連(つら)ねる
付き連ねる  <突き>ではない

引き連れる

突き通す(る) 新慣用候補 Breake Thru 
押し通す(る) (慣用)
 
引きとどめる (ほぼ慣用) <引き止める>が普通。
押しとどめる

突きとばす

引き取る (ほぼ慣用)  (息を)引き取る
押し取る

------
引き直す  (線を)ひき直す

押し流す (慣用あり)

押しなべる 慣用<押しなべて>。 <なぶ>、<なぶる>、<なべる>?

引き抜く  (慣用あり)
突き抜く  新慣用候補 Breake Thru 
押し抜く

ひき逃げる  轢(ひ)き逃げる

引きのける  ほとんど聞かない
突きのける
押しのける (慣用あり)

引き伸ばす
押し伸ばす

------
おしはかる   推しはかる  <推し>は<推す>だが語源は同じ<押す>の<おす>。

引き剥(は)ぐ
引き剥がす

引き外(はず)す   ほとんど聞かない
突き外す       ほとんど聞かない

尽き果てる   <突く>ではない。

引き離す (慣用もあり)
突き離す (慣用もあり)
押し離す  ほとんど聞かないが、動きとしては可能

引き放つ  (弓を)引き放つ

引き払う
突き払う

引き張る --> 引っ張る
突き張る <手をつく>の<つく>--> 突っ張る

押し広げる
押し広める

------
引き曲げる --> ひん曲げる (音便)
押し曲げる

引き混ぜる  ほとんど聞かない
つき混ぜる  ほとんど聞かない。<突きつぶす>とも<搗きつぶす>ともなるだろう。

付きまとう  <突く>ではない

引きまとめる

引き回(まわ)す   (慣用もあり)
突き回す
押し回す

引きむしる

引き戻(もど)す  <戻す>は<手前に>の方向への動きなので、<突き戻す>は矛盾になる。
引き戻る
押し戻す

-----
引き破(やぶ)る突き破る  新慣用候補 Breake Thru 

引き寄せる  
押し寄せる  

------
引き分ける (ほぼ慣用)
突き分ける
押し分ける 

引き渡す (ほぼ慣用)


上記の例でも<引く>の複合動詞は慣用的な意味が多いが、さらに

引っ掛ける (関東方言か)
引っ込む、込める (関東方言か)
ひっ裂(さ)く (関東方言か) - <引き裂く>の意
引っつかむ (関東方言か)
引っ付ける  (関東方言か) - <引き付ける>の意ではなく<付ける>の意だ。
ひっ捕らえる (関東方言か)
引っぱがす (関東方言か) - <引き剥(は)がす>の意

といった言い方が日常よく使われる。


-----


参照

<引く>はドイツ語でziehen。英語の to pull より意味範囲が広いようだ。to pull 以外に to draw、自動詞では to move  (引っ越す)、reflexive動詞 では to extend, to stretch(引き伸ばす)などがある。

 ziehen- (collin's online) German-English Dictionary



ziehen  

zie•hen     ( zog)   pret   ( gezogen)   ptp  
In Verbindungen mit Substantiv siehe auch Eintrag für das jeweilige Substantiv.     
1       transitives verb  
a      (allgemein)    to pull  
[Handbremse]   to put on  
[Choke, Starter]   to pull out  
[Hut]   to raise  
etw durch etw ziehen      to pull sth through sth  
jdn nach unten ziehen      to pull or > drag sb down     (fig)  
der Hund zog die Tischdecke vom Tisch      the dog pulled the cloth off the table  
den Ring vom Finger ziehen      to pull one's ring off (one's finger)  
die Mütze tiefer ins Gesicht ziehen      to pull one's hat further down over one's face  
den Mantel fest um sich ziehen      to pull one's coat tight around one  
den Mantel übers Kleid ziehen      (=anziehen)   to put one's coat on over one's dress  
die Vorhänge vors Fenster ziehen      to pull or draw the curtains  
die Schultern in die Höhe ziehen      to raise one's shoulders  
er zog die Knie bis unters Kinn hoch      he drew his knees up toward(s) his chin  
das Flugzeug nach oben/unten ziehen      to put the plane into a climb/descent  
die Stirn kraus or in Falten ziehen      to knit one's brow  
(neue) Saiten auf ein Instrument ziehen      to (re)string an instrument  
b    (=hinziehen)     (fig)  
was zieht dich denn nach Hause?      what is drawing you home?  
meine Liebe zu den Bergen hat mich in die Schweiz gezogen      my love of the mountains drew me to Switzerland  
es zog ihn in die weite Welt      he felt drawn toward(s) the big wide world  
etw ins Komische ziehen      to ridicule sth  
musst du immer alles ins Lächerliche ziehen?      must you always make fun of everything?  
unangenehme Folgen nach sich ziehen      to have unpleasant consequences  
die Aufmerksamkeit or die Blicke auf sich ($) ziehen      acc   to attract attention  
jds Hass auf sich ($) ziehen      acc   to incur sb's hatred  
jdn ins Gespräch or in die Unterhaltung ziehen      to bring sb into the conversation  
c    (=herausziehen)   to pull out (aus of)  
[Zahn]   to take out, to extract  
[Fäden]   to take out, to remove  
[Korken, Schwert, Revolver]   to draw, to pull out  
[Wasserproben]   to take,   (Math)   [Wurzel]   to work out  
[Los, Spielkarte, Schlussfolgerungen]   to draw  
[Vergleich]   to draw, to make  
Wein auf Flaschen ziehen      to bottle wine  
die Pflanze zieht ihre Nahrung aus dem Boden      the plant takes its nourishment from the soil  
Zigaretten/Kaugummi (aus dem Automaten) ziehen      to get cigarettes/chewing gum from the machine  
d    (=zeichnen)   [Kreis, Linie]   to draw
e    (=verlegen, anlegen)   [Kabel, Leitung etc]   to lay  
[Graben, Furchen]   to dig  
[Mauer]   to build  
[Zaun]   to put up  
[Grenze]   to draw  
Perlen auf eine Schnur ziehen      to thread pearls  
f    (=herstellen)   [Draht, Kerzen, Kopien]   to make  
Kopien von etw ziehen      to copy sth, to make a copy of sth  
Computerprogramme schwarz ziehen      to pirate computer programs  
    gezogen  
g    (=züchten)   [Blumen]   to grow  
[Tiere]   to breed  
sie haben die Kinder gut gezogen      inf   they brought the children up well  
2       intransitives verb  
a    (=zerren)   to pull  
an etw ($) ziehen      dat   to pull (on or at) sth  
ein ziehender Schmerz      an ache  
b    (=umziehen)   aux sein   to move  
nach Bayern/München ziehen      to move to Bavaria/Munich  
zu jdm ziehen      to move in with sb  
c    (=sich bewegen)   aux sein   to move, to go  
[Soldaten, Volksmassen]  
to march  
(=durchstreifen)  
to wander, to roam  
[Wolken, Rauch]  
to drift  
[Gewitter]  
to move  
[Vögel]  
to fly  ,   (während des Vogelzugs)    to migrate

durch die Welt ziehen      to roam the world  
durch die Stadt ziehen      to wander about the town  
in den Krieg/die Schlacht ziehen      to go to war/battle  
heimwärts ziehen      to make one's way home  
lass mich ziehen      old, liter   let me go  
die Jahre zogen ins Land      liter   the years passed  
d    (=eindringen)   aux sein   to penetrate (in etw (    acc  ) sth)  
[Rauch, Nebel]  
to drift (in etw (    acc  ) into sth)
e    (=rücken)     (mit Spielfigur)    to move  
(=abheben)  
to draw  

mit dem Turm ziehen      to move the rook  
wer zieht?      whose move is it?  
f    (=Zug haben)  
[Feuer, Ofen, Pfeife]  
to draw  

an der Pfeife/Zigarette ziehen      to take a drag on one's pipe/cigarette  
g    (=Eindruck machen)   inf   so was zieht beim Publikum/bei mir nicht      the public/I don't like that sort of thing  
der Film zieht immer noch      the film is still popular  
so was zieht immer      that sort of thing always goes down well  
h    (=sieden)  
[Tee]  
to draw  ,   (in Kochwasser)    to simmer,   (in Marinade)    to marinade
3       unpersÖnliches verb  
es zieht   there's a draught   (Brit)  or draft   (US)     
wenn es dir zieht      if you're in a draught   (Brit)  or draft   (US)     
mir ziehts im Nacken      there is or I can feel a draught   (Brit)  or draft   (US)   round my neck  
in diesem Haus zieht es aus allen Ritzen      there are draughts   (Brit)  or drafts   (US)   everywhere in this house  
mir ziehts im Rücken      (=tut der Rücken weh)   my back hurts  
4       reflexives verb  
sich ziehen  
a    (=sich erstrecken)   to extend  
das Industriegebiet zieht sich bis weit in die Tiefebene (hinein)      the industrial area extends far across the plain  
dieses Treffen zieht sich!      this meeting is dragging on!  
sich zickzackförmig durchs Land ziehen      to zigzag through the countryside  
sich in Schlingen/Serpentinen durch etw ziehen      to twist or wind its way through sth  
dieses Thema zieht sich durch das ganze Buch      this theme runs throughout the whole book  
b    (=sich dehnen)   to stretch  
[Klebstoff]  
to be tacky  
[Käse]  
to form strings  
[Holz]  
to warp  
[Metall]  
to bend
c    (=sich befreien)  
sich an etw ($) aus dem Schlamm/in die Höhe ziehen      dat   to pull oneself out of the mud/up on sth  
    Affäre  
    Patsche  
 
 

Friday, November 9, 2012

<つく>(突く、着く、付く )について


<つく>は実に様々な意味がある。ワープロの辞書では下記のごとし。

突く
着く
付く   自動詞、関連語:他動詞 付ける
就く (任務に就く)
衝く (的を絞って突く、攻撃する)
尽 く 、関連語:尽きる、尽くす
憑く (もののけが(とり)つく)
搗く (こめ、もちなどをつく)
点く (火がつく、電気がつく)

適当な漢字がないようだが、まりをつく; 杖をつく、手をつく; 息をつく もある。漢字を使うとこれだけの区別があるが、かなだけ、あるいはもっと現実的 に耳で聞いたり話したりするときはこれらの区別はない。いいかえれば、中国語では発音上これらの区別があるが、日本語では区別がなく、すべて<つく>なの だ。正確には、<く>(<つ>にアクセントあり-着く、付く、就く、尽 く、憑く、点く )と<つ>(<く>にアクセントあり-突く、衝く)の区別はある。中国語の四声に似た区別だ。

漢字を使うと意味が違う、あるいは微妙に違うようだが、大和言葉としての<つく>はかなり大雑把な動詞、よくいえば、かなり一般化、抽象化された語だ。もとの大きな意味は共通している(同源とか同根というが、いわば<ur- つく>だ)。<ある場所にに近づく、近づける>といったような意味だ。

英語の相当語を探してみる。

突く - to hit with a tool having a point at the end like a stick、to pierce
着く -  to arrive
付く -  to stick (to), to adhere, to attach (付ける)
就く -  to take (a seat, a post)
衝く -  to attack
尽 く - to use up, to reach the end, to end
憑く  - to attach (付ける)
搗く  - to pound (dough)
点く -  to turn on

まりをつく - to bounce a ball
杖をつく - to stick a stick。<to stick>はステッカーの<to stick>、<a stick>はステッキ。
手をつく - これはむずかしい。to use an arm to support your body or to avoid damage. あるいは to support your body with (by か) your arm(s) to avoid damage.
息をつく - to take a breath。<一息つく>と<一息入れる>は似たようで違う。

中国語、英語と比べると、<つく>がいかに一般化しているかがわかる。

反対語を探してみる。

突く - 引く
着く - 離れる、去る
付く - 離れる、外(はず)れる、はがれる、とれる。 この<とれる>の英語は<to go (come) off>。
就く - 離れる、去る。
衝く - 引く、引き下がる、退(しりぞ)く
尽く - 満つ、満ちる; 始まる; 続く
憑く - 離れる、去る
搗く (こめ、もちなどをつく) - ?  
点く - 消える

まりをつく - ?
杖をつく、手をつく - (ささえを)外(はず)す
息をつく - (息を)しない、(息が)できない、止まる

今度はいろいろな日本語(大和言葉)出てきたが大きな意味はかなり共通している。<ある場所から離れる>といったような意味だ。

<付く>の反対語、<離れる>の関連語を探せばさらにかなりある。

切る-切れる、裂(さ)く-裂ける、割(さ)く 、割(わ)る-割れる、分ける-分かれる、散らす-散る、削(けず)るー削れる、脱ぐ-脱げる、取る-とれる、落とす-落ちる、外(はず)す-外れる、は ぐ-はげる-はがれる、そぐ-そげる、もぐ-もげる、剃(そ)る、刈る、除(のぞ)く、ぬぐう、掃(は)く、払う、のける。

逆の見方をすれば、以上の反対語は大体<つく><つける>で間に合う。いずれにしても、むかしの日本人は<つく>よりもはるかに<はなれる>ほうに目が向いていたことになる。エントロピー増大法則が関係するのか、<はなれる>現象のほうが<つく>、<ちかづく>、<まとまる>現象よりも目に付くようだ。確かに、<はなす>よりも<つける><あわせる>方がほねがおれる。


以上<つく>について述べた。 <ついて>も<つく>の関連語だ。

参照

stoßen - (collin's online) German-English Dictionary


ドイツ語のstoßen は<突く>が原義のようだが、大和言葉の<つく>に近い。<突く>以外に

他動詞として
[Zimt, Pfeffer, Zucker](cinnamon, pepper, sugar) to pound  搗く (こめ、もちなどをつく  
to bump or bang   衝く  
er stieß den Ball mit dem Kopf ins Tor      he headed the ball into the goal   (Brit)  , he hit the ball into the goal with his head   - <あたまでボールをつく>に近い。

自動詞として
an etw ($) stoßen      acc   to bump into or hit sth   (=grenzen)   to border on sth  -当たる、近づく
gegen etw stoßen      to run into sth 
-当たる
zu jdm stoßen      to meet up with sb, to join sb  - 会う
an seine Grenzen stoßen      to reach one's limits  -近づく、着く


sptt




Wednesday, October 24, 2012

日本語動詞活用-未然形


Japan wiki の日本語動詞活用未然形の説明は次のようになっている。

未然形: 打消の<-ない>、受身、可能などの<-れる(られる)>、使役の<-せる(さる)>、意思、推量の<-う>などに接続する形。

未然は<未(いま)だ然(しか)らず>で<まだxxない>の意だ。打消の<-ない>はこれでよいが、そのほかの受身、可能などの<-れる(られる)>、使役の<-せる(さる)>、意思、推量の<-う>などに接続を個別に見てみよう。

1)受身、可能などの<-れる(られる)>
2)使役の<-せる(さる)>
3)意思、推量の<-う>

----
 カ行五段活用「書く」の例

1)受身、可能などの<-れる(られる)>

<など>は自発、被害(迷惑)、尊敬だろう。

受身 - この手紙は太郎によって書かれた。
可能 - <てがみ>は<手紙>と書かれるが、トイレットペーパーではない。 可能<書ける>が普通(注)。
自発 - この詩は悲しみのの中で書かれた。(受身とも取れるが、それは英語の受動態の意識の影響)
被害(迷惑) - 中傷の手紙が書かれ、あちこちに送られて困った。
尊敬 - この手紙は先生が書かれた。


可能と自発は<書く>の場合意味の取り方は微妙、悪く言えばあいまい。受身、可能、自発、被害(迷惑)は明確に分類できないことが多い。日本語の特徴ともいえるが、英語の will もよく分からないところがある。

2)使役の<-せる(さる)>

使役 - 太郎に手紙を書かせた。

3)意思、推量の<-う>

この<う>は曲者。

意思の<-う>と推量の<-う>の区別。前回の<日本語動詞活用-意思形、推量形>での説明と重複するが、

カ行五段活用「書く」の例では、

私が書こう。 <書こう> = <書こ>+意思の「-う」だから<意思>という説明は単純すぎる。この用法(書こ+う)で<意思>が成り立つのは主語が一人称に限られる。

1)主語が一人称の場合 - 私が書こう。

2)主語が二人称の場合 - あなたが書こう。

3)主語が三人称の場合 - 太郎が書こう。

2)3)は意思というよりは推量。ただし、普通には

2) あなたが書くだろう。あなたが書くことになろう。あなたが書くことになるだろう。
3) 太郎が書くだろう。 太郎が書くことになろう。太郎が書くことになるだろう。

書く(終止形)+だろう
書く(連体形)+こと+に+なろ+う
書く(連体形)+こと+に+なる+だろう

また、これらは話者の推量だ。 <だろう>は前々回の<だろう>についてで説明した。

二人称、三人称の意思は表せる。

2)あなたが書こうとは思わなかった。
2)あなたが書こうとする内容は理解できない。

3)太郎が書こうとは恐れ入った。
3)太郎が書こうとしてもだめだ。誰も読みはしない。

<書こ->自体に意思、推量の意味があるわけではない。<書こ+う>となって初めて意思、推量の意味がでてくるのだが、<書か->で止めると、<ない>、<かれる>がある程度予測されるのと同じで、<書こ->で止めると<-う>がある程度予測される。動詞活用のポイント。めんどうくさいが、中国語の四声や、英語の三人称の<動詞+(e)s>や<名詞複数形のxxxx(e)s>、ドイツ語の名詞、形容詞の性別、単複別、格別の変化もめんどうだ。このめんどうくささになれないと、言葉はおもしろくなくなる。客観的には、それこそ多様な言葉が同じように聞こえ理解しにくくなるのだ。

書く + ない
書く + れる(られう)
書く + せる
書く + ます
書く + ば
書く + う


さて、曲者の<う>だが、古語の推量の助動詞<む>から来ている。<む>と<う>は発音上代わりやすい。

古語<書かむ> -> <かかう>(発音はおそらく次第に<かこう>にさらに変化)-->現代語<かこう>

意思と推量の違いは微妙で、特に一人称は曖昧だ。

<私が書こう>は意思の意が強ければ意志、推量の意が弱ければ推量。意志と推量のあいだの場合もあるだろう。
 
これは、<書く><書きます>の場合も同じようで、曖昧なところがある。

私は書く。(中性)
私は(必ず)書く。(意思)
私は(すぐ)書く。(近い未来、意思が強ければ意思)
私は書きます。(中性)
私は(必ず)書きます。(意思)
私は(すぐ)書きます。(近い未来、意思が強ければ意思)

二人称、三人称の場合は<意思>が薄らぐ。人ではなくモノの場合は擬人法を除けば意思はない。

ロボットが書こう。
ロボットが書く。
ロボットが書きます。

さて、五段活用は上記の説明でいいのだが、上一段、下一段、カ変、サ変は<う>ではなく、<よう>になる。

上一段 - 古語<見む> --> 現代語<見よう>(<見う>ではない)
下一段 - 古語<寝む> --> 現代語<寝よう>(<寝う>ではない)
カ変 - 古語<来む> --> 現代語<来よう>(<寝う>ではない)
サ変 - 古語<しむ> --> 現代語<しよう>(<しう>ではない)

この<よう>はどこから来たのか?

----
 (注)

可能<書ける>が普通

<書ける>の<書け> は仮定形だ。もし<書け>ば。したがって五段活用の<仮定形+る)> は可能を表すことになる。

行く - 行ける (自動詞)。
読む - 読める

上一段活用の場合<仮定形+る>はダメ。<る>では変化がないのだ。

見る - 見る、見れる、見られる(受身とも、尊敬とも取れる)
起きる - 起きる、起きれる、起きられる。
伸びる - 伸びる、伸びれる、伸びられる (伸ばせる、伸ばせられる、が普通)

下一段段活用の場合は五段活用同様<仮定形+る)> は可能を表す。仮定形と未然形が同じなのでややこしい。

蹴る -  蹴れる。 <蹴られる>は受身、ときにより尊敬
食べる - 食べれる。 (誤用または方言で、<食べられる>が普通(標準)だが受身にもなる。またときにより尊敬。
当てる - 当てれる。  <当てられる>が普通(標準)だが受身にもなる。ときにより尊敬。

サ変

する - すれる(ダメ)。 <することができる>とながくなる。または簡単に<できる>

カ変

来る - 来れる(ダメ)。 <来(こ)れる、られる>でこれは未然形+れる、られる


sptt





























Tuesday, October 23, 2012

日本語動詞活用-意思形、推量形

Japan wiki の日本語動詞活用は次のようになっている。

未然形 打消の「-ない」、受身・可能などの「-れる(られる)」、使役の「-せる(させる)」、意思・推量の「-う」などに接続する形。
連用形 他の用言や多くの助動詞、過去・完了の「-た(だ)」などに接続する形。接続無しで名詞として用いられることもある。
終止形 他への接続無し、又は終助詞に接続して文末で言い切る形。
連体形 他の体言に接続する形。
仮定形
文語では已然形(いぜんけい))
仮定・条件(文語では原因・理由)の「-ば」に接続する形。文語での仮定表現は未然形に「-ば」を接続させた形。
命令形 他への接続無し、又は終助詞に接続して命令を表す形

五段活用の例

カ行五段活用「書く」の例

 未然形のなかに<意思・推量の「-う」などに接続する形>と説明されている。また、<こ>は古語<か>の音便、古語<か+う> --> 現代語<こ+う>なので、<未然形-か、こ>になっているのだろうが、下記のように意思・推量形として独立させたほうがすっきりする。古語と関連を断ち切ることになるが、まさに五段活用になる。


ところで、XX形で分類されているが、問題がある。
未然形、終止形、仮定形、命令形、意思、推量形は<意味>による分類、一方連用形、連体形は<用言><体言>が続くという形態による分類なのだ。 終止形は<意味>で<終わり>、<後に何も続かない>で形態による分類でもよい。実際には終止形のあとに助動詞、助詞が付く場合がある。

<意思・推量の「-う」など>を調べてみる。

カ行五段活用「書く」の例では、

私が書こう。 <書こう> = <書こ>+意思の「-う」だから<意思>という説明は単純すぎる。この用法で<意思>が成り立つのは主語が一人称に限られる。

1)   主語が一人称の場合 - 私が書こう。

2)主語が二人称の場合 - あなたが書こう。

3)主語が三人称の場合 - 太郎が書こう。

2)3)は意思というよりは推量。ただし、ふつうには

2) あなたが書くだろう。あなたが書くことになろう。あなたが書くことになるだろう。
3) 太郎が書くだろう。 太郎が書くことになろう。太郎が書くことになるだろう。

また、これらは話者の推量だ。

二人称、三人称の意思は表せる。

2)あなたが書くとは思わなかった。(終止形) あなたが書こうとは思わなかった。
2)あなたが書こうとする内容は理解できない。

3)太郎が書くとは恐れ入った。(終止形) 太郎が書こうとは恐れ入った。
3)太郎が書こうとしてもだめだ。誰も読みはしない。

日本語では基本の終止形で意思をあらわせる。英語もストレス、イントネーションを変えて現在形で意思をあらわせる。

Taro writes.
Does Taro write ?

 -----

未然形 - 打消の「-ない」、受身・可能などの「-れる(られる)」、使役の「-せる(させる)」については別途調べる予定。


sptt








<だろう>について

<だろう>は推測、推定、可能性を示す語だが、語源は不明のようだ。推測、推定、可能性を示す助動詞のようだが、名詞にも形容詞にも動詞にも付く。

1)名詞に付く

事実だろう
うそだろう
ひまだろう。
男だろう  (*)

<男だろう>は推測、推定、可能性の意もあるが(犯人は<男だろう>)、それ以外に<男らしさ>を問うている。一般的には<ふさわしさ><本来の属性>を問うている。微妙だが、状況や発話の仕方によっては、その他も<事実><うそ><ひま>の確認や念押しになる。


2)形容詞(いわゆる形容動詞)に付く
 
若いだろう
古いだろう
汚いだろう
いいだろう
---
静かだろう

形容詞(形容動詞)に付く場合<本来の属性>を問うていることが多いが、推測、推定、可能性も示す。

2)動詞に付く 

来るだろう
いるだろう
あるだろう
雨が降るだろう
雪になるだろう

動詞に付く場合、推測、推定、可能性を示す ことが多いが、状況や発話の仕方によっては、確認や念押しになる。

上記の動詞に付く例文を完了形にしてみる。

来ただろう
いただろう
あっただろう
雨が降っただろう
雪になっただろう

今度は確認や念押しの意味合いが強くなる。


以上から、<だろう>は推測、推定、可能性を示す以外に、確認や念押しや<本来の属性>を問うことができるという二義性(多義性)がある。

----

<だろう>の語源

大胆な推測

推測-1

<だ> - 断定の<だ>
<ろ> - 推定の<らし>
<う> - 意思の<う>

<う>は曲者で、一語一音だけに語源は難しい。これであると、上記の二義性(多義性)の説明がつく。

推測-2

<だ> - 断定の<だ>
<ろ> - 推定の<らし>
<う> - 推定の <う>

推測-3

<だ> - 断定の<だ>
<ろ> - 推定の<らし>
<う> - 可能の<うる><える>

推測-4

<だ> - 断定の<だ>
<ろう> - 推定の<らし>の変化 -->らう、ろう


sptt







<できる>について


<できる>は複雑な言葉だ。

<できる>は<出来る>と書かれるが<でくる>は言わない。<ニキビが出来る>は<ニキビ>が<出て来る>のだ。子供が<出来る>も同じような使われ方だ。<おでき>はそれこそ<出来る>のだ。

一方<可能>を示す<出来る>がある。ただし<出来る>とあまり書かず、普通は<できる>だ。

勉強ができる。
英語ができる。
手品ができる。
なんでもできる。

 この<できる>は助動詞ではなく、動詞には直接付かない。

1)行くことができる。普通は<行ける>。
2)書くことができる。普通は<書ける>。

1)と2)は同じ可能を示すでも、少し違う。1)<行くことができる>は能力というよりは<事情><状況><条件>がゆるすのだ。2)<書くことができる>は<事情><状況><条件>がゆるすというよりは能力があること示す。1)行くことができる、2)書くことができるのような表現は翻訳調だ。英語の can の影響だろうが、can は助動詞だ。

I can study は<勉強ができる>とは意味が違う。I can English (magic, anything) とは言えない。

1)行くことができる。普通は<行ける>は I can go のほかに、 I may go、 I could go とも言え、この場合には<事情><条件>がゆるすという意味になる。

<may>は可能というよりは<可能性><許可>の助動詞だ。<可能>と<可能性>は違う。日本人が好きな maybe も<可能性>だ。<可能>は能力を含むが<可能性>は能力を含まない、英語では probability だ。英語の<できる>もかなり複雑。

中国語では、<可不可以?>と<能不能?>では意味が違う。可能は<可>も<能>も含んでいるのか? さらには<会不会>というのもある。<できる>は中国語でも複雑なのだ。

ところで、ready の訳はふつう<準備ができている>だ。また be ready to で<.....する準備(用意)ができている>になる。これは意味的には可能に近い。Supper is ready は<夕食の用意ができている>だが、I am ready to eat は<わたしはいつでも食べれる>(食べることができる、<食べられる>は受身に解釈されかねない)だ。<事情><状況><条件>がゆるす可能だ。<できている>が可能の<できる>に変わる可能性はかなり高い。


sptt












Friday, September 21, 2012

Latin Cases - 3) Dative

The Grammar section of Collins Latin Dictionary And Grammar explains as follows:

Dative Case

1. Indirect object (ie to or for whom an action is performed)
pecuniam domino debit (he gave the money to his master)

2. used with verbs of obeying (parere), resisting (resitere), pleasing (placere), ordering (imperare), etc
maria terraque Deo parent (land and sea obey God)

3. verb compounds (beginning ad-, ob-, prae-, sub-) denoting helping or hindering take dative
adesse  -  come to help
subvenire  -  help 
Prompeius hostibus obstitit (Pomey opposed the enemy)

4. indicates possession
Poppaea amica est Marciae (Pappaea is Marcica's friend)

5. is used with adjectives meaning "like" (similis), "fit" (aptus), "near" (proximus)
feles tigri similis est (the cat is like a tiger)

6. indicates a purpose (known as predicative dative)
nemo mihi auxilio est (there is no-one to help me)

7. shows the agent of genrund /gerundive
omnia erant agenda nobis (everything had to be done by us)

-----

New Latin Grammar (Charles E. Bennett) explains

186. The Dative case, in general, expresses relations which are designated in English by the prepositions to and for.

This definition differs from the definition of the Accusative case (172. The Accusative is the Case of the Direct Object) and uses the prepositions to and for even English can uses the concept of the Indirect Object.

I think that the Dative case is to be defined as <the Case of the Indirect Object>. And actually the explanation starts with  Dative of Indirect Object as the commonest use of the Dative

Dative of Indirect Object
 
187. The commonest use of the Dative is to denote the person to whom something is given, said, or done. Thus:—

I. With transitive verbs in connection with the Accusative; as,—
hanc pecūniam mihi dat, he gives me this money;
haec nōbīs dīxit, he said this to us.
a. Some verbs which take this construction (particularly dōnō and circumdō) admit also the Accusative of the person along with the Ablative of the thing. Thus:—
Either Themistoclī mūnera dōnāvit, he presented gifts to Themistocles, or
Themistoclem mūneribus dōnāvit, he presented Themistocles with gifts;
urbī mūrōs circumdat, he builds walls around the city, or
urbem mūrīs circumdat, he surrounds the city with walls
dōnō = to donate, to give

In English - "Give him some food" - him is regarded as an indirect object and food is as a direct object.

However, the verbs like to supply, to provide, to equip, to furnish are used as

to supply (to provide) someone with something (1)
to equip (to furnish) something (2) with something (3)

In the above someone and something (2) are regarded as a direct object. But something (1) and something (3) look like or can be considered as an direct object even they have with before them.


II. With many intransitive verbs; as,—
nūllī labōrī cēdit, he yields to no labor.
a. Here belong many verbs signifying favor,[48] help, injure, please, displease, trust, distrust, command, obey, serve, resist, indulge, spare, pardon, envy, threaten, be angry, believe, persuade, and the like; as,—
Caesar populāribus favet, Caesar favors (i.e. is favorable to) the popular party;
amīcīs cōnfīdō, I trust (to) my friends;
Orgetorīx Helvētiīs persuāsit, Orgetorix persuaded (made it acceptable to) the Helvetians;
bonīs nocet quī malīs parcit, he injures (does harm to) the good, who spares the bad.
NOTE.—It is to be borne in mind that these verbs do not take the Dative by virtue of their apparent English equivalence, but simply because they are intransitive, and adapted to an indirect object. Some verbs of the same apparent English equivalence are transitive and govern the Accusative; as, juvō, laedō, dēlectō. Thus: audentēs deus juvat, God helps the bold; nēminem laesit he injured no one.
b. Verbs of this class are used in the passive only impersonally; as,—
tibi parcitur, you are spared;
mihi persuādētur, I am being persuaded;
eī invidētur, he is envied.
c. Some of the foregoing verbs admit also a Direct Object in connection with the Dative; as,—
mihi mortem minitātur, he threatens me with death (threatens death to me).

The comment in the above <NOTE.—It is to be borne in mind that these verbs do not take the Dative by virtue of their apparent English equivalence, but simply because they are intransitive, and adapted to an indirect object.> is the auther's comment and reminder for the readers. <simply because they are intransitive>does not explain why intransitive in Latin and transitive in English.

This is an interesting part to investigate why,  and there are some easy ways to do so.

1. What these intransitive verbs (favor,[48] help, injure, please, displease, trust, distrust, command, obey, serve, resist, indulge, spare, pardon, envy, threaten, be angry, believe, persuade) have in common ?

a) opposite meaning
help - injure
please - displease
trust - distrust 
command - obey,  serve

not exactly the opposite

resist - indulge (cannot resist)
believe (by oneself) - persuade (someone else persuades someone to believe)

favor, spare, pardon, envy, threaten, be angry should be treated separately as these are rather special verbs although commonly used. The opposite meaning words to these may take the Dative.

b) Most these verbs describe human psychological behaviors or just feelings and therefore directly or indirectly involve or are related with  a person or persons.

The Accusative Case section of New Latin Grammar (Charles E. Bennett) says:
b) Many Verbs expressing emotions, regularly Intransitive, have also a Transitive use; as,—
queror fātum, I lament my fate;
doleō ejus mortem, I grieve at his death;
rīdeō tuam stultitiam, I laugh at your folly.
So also lūgeō, maereō, mourn; gemō, bemoan; horreō, shudder, and others.


2. How these verbs used in German ?  German still keeps the Dative.


III. With many verbs compounded with the prepositions: ad, ante, circum, com,[49] in, inter, ob, post, prae, prō, sub, super.
These verbs fall into two main classes,—
1. Many simple verbs which cannot take a Dative of the indirect object become capable of doing so when compounded with a preposition; as,—
afflīctīs succurrit, he helps the aflicted;
exercituī praefuit, he was in command of the army;
intersum cōnsiliīs, I share in the deliberations.
2. Many transitive verbs which take only a direct object become capable, when compounded, of taking a dative also as indirect object; as,—
pecūniae pudōrem antepōnit, he puts honor before money;
inicere spem amīcīs, to inspire hope in one's friends;
mūnītiōni Labiēnum praefēcit, he put Labienus in charge of the fortifications.


As Dative of Indirect Object is the commonest use of the Dative no my comment on the rest of this section right now.