as soon as possible という熟語は日本人には相当知れ渡っている。訳は<出来るだけ早く>でこれだけでも使える。ところが soon だけで訳すと、まもなく、じきに、ほどなくして、で<早さ>は全面に出てこない。実際英語圏ではあまり聞かない。よく聞くのは shortly, immediately.
as soon as xx は<xxするやいなや>というやや古くさい言い方で訳される英熟語で
I will be back home as soon as I finish my work.
のように使えると思うが、これも実際英語圏ではあまり聞かない。immediately after I finish my work が普通だろう。
ただちに帰る
すぐに帰る
急いで帰る
漢語では
即刻、即帰る
事態がそれほど急ぎでない場合は as soon as I finish my work がいいだろうが、すぐに家に帰ってくることは期待しない方がいい。これはどう日本語に訳したらいいか。
じき帰る
まもなく帰る
早めに帰る
ほどなくして帰る
漢語では
早々帰る
が候補だ。
さて、<xxしてからすぐに>の意味では日本語にはおもしろい言葉がある。
xxする (した) 端 (はし) からxxする (した) そばから
xxする (した) 先から
<端 (はし) ><そば>は元来名詞だ。
<舌の乾かぬうちに>が常套句のようだが
舌の乾かぬそばから
舌の乾かぬ先に
からでもいいだろう。
ところで<端 (はし) ><そば>は元来名詞なので形式名詞かどうかチェックしてみる。
xxする 端 (はし) から
xxする (した) そばから
この 端 (はし) から、このそばから
その端 (はし) から、そのそばから
あの端 (はし) から、あのそばから
どの端 (はし) から、どのそばから
まったくダメだ。
そのそばから
は
言った 、したそのそばから
とはいえる。
<端 (はし) ><そば>は名詞なので主語になれるが、元来の意味で
xxする 端 (はし) から
xxする (した) そばから
の意味はない。したがって、この用法は元来の意味からずれているが、これだけで形式名詞に変身していない。
sptt
No comments:
Post a Comment