Sunday, June 2, 2013
every は<どれもみな>、all は<みな>
1.every は<それみな>、<どれもみな .......>
Every は英語ではよく使う言葉だが分析はけっこう難しい。
Everything is OK. - <なんでもいい>ではなくて<(どれもこれも)すべてがいい>となる。(どれもこれも)のない<すべてがいい>を日本人が英語に訳すと、おそ らく All is good. あるいは気をきかせて all は複数だから all are good. とするか。Everything (英文法上は不定代名詞)に対応する一語の日本語はないだろう。少ししらべてみたが、ドイツ語も jede (each、either)と alle (all)はあるが、every に相当する語がない。Every は<それぞれみな(の)>といった意味で<それぞれ(each)>と<すべて(all)>が合わさったような意味だ。文法上は不定形容詞(日本語文法では 連体詞か)。したがって、<それぞれみな(の)>をもっと日本語らしく訳すと、<みなそれの>もイマイチで、<それみな>(<の>はいらない)がいいよう だ。だが、<それみな>が単独で使われるのは<それ>が明らかにわかる場合で、普通は
XX、それみな ....... となるようだ。 場合によっては、これみな、あれみな、という。
もっと一般的なのは<どれもみな .......>だ。
君の言うこと、それ(は)みな(どれもみな)、ウソだ。 (君の言うこと、全部、ウソだ。)
ここにあるダイヤモンド、これ(は)みな(どれもみな)、本物です。 (...... 全部、本物です。)
きのう君からもらったりんご三つ、あれ(は)みな(どれもみな)、 うまかった。(...... 全部、うまかった。)
考えてみると<それみな>、<どれもみな>は日本語として少し不思議な並び方だ。というのは日本語では修飾語は普通被修飾語の前に来るからだ。
赤いりんご
青い海
足の速い人
<みな>は<すべて(の)>、<全部(の)>と同じような意味だが、<すべて>も<全部>も日本語では被修飾語の後にくる。辞書では<みな>、<すべて>、<全部>は副詞扱いになっている。
見るもの、聞くもの、みな(すべて、全部).........
すべて(全部)のXXXX、という言い方は翻訳調だ。<りんご三つ>も<三つのりんご>は翻訳調だ。
<みな>は、みなぎる、満(み)ちる、満(み)たす、の<み>と同源だろう。
2.all は<みな>、<すべて>、<あらゆる>
全部は漢語由来だが、<みな>、<すべて>、<あらゆる>は大和言葉だ。 <みな>は少し触れた。<すべて>は<すべる(統べる)>が語源で、<統べる>は個々のモノをひとつにまとめる、といった意味だ。<あらゆる>はれっきとした大和言葉だが、もともとは漢語の<所有>のようだ。所謂は<いわゆる>とよむ。<所有>はこれにならう<あらゆる>で、日本語では、所有=持つことだが、中国語では今でも<あ(有)る(ところ(所)のものすべて>の意で、いいかえれば<あらゆる>だ。
sptt
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