おもしろい<xxける>動詞を探してみた。<xx く(ku)>動詞関連のポスト。
あざける
いじける (いじいじ)
おじける (おじけづく)
かまける (かまう)
けしかける
これげる、わらいころげる
ずっこける (こける)
すすける (煤ける)
ずるける (ずるい)
だらける (だらだら)
なまける (なまくら)
とぼける (ぼける) (とぼとぼ)
とろける (とろみ)(とろとろ煮る))(とける)
ねぼける (寝ぼける)
はだける (肌ける)
ばらける (ばらばら、ばらばらになる / する)
ふざける
ふるぼける (ぼける)
ぼろける (ぼろ)
よろける (よろよろする)
濁音<xx げる>
陰(かげ)る焦(こ)げる
削(そ)げる 頬(ほお)がそげる
禿(は)げる 頭が禿げる、 禿げ
めげる
なぜかかんばしくない意味の動詞が多い。だがこれは意識的に選んで並べたからで、ほかにも<xxける>動詞はたくさんある。
開(あ)く (自動詞) - 開ける (他動詞)
空(あ)く (自動詞) - 空ける (他動詞)
あずける (他動詞) - あずかる (他動詞) 受身他動詞か?)
行く (自動詞) - 行ける (可能)
受ける (他動詞) - 受かる (自動詞) <試験を受ける、試験に受かる>は何か変な対応だ。(*)
置く (他動詞) - 置ける (可能)
書く(他動詞) - 書ける (自動詞)
欠く (他動詞) - 欠ける (自動詞)
駆ける (自動詞) -
聞く (他動詞) - 聞ける (可能)
くじく (他動詞) - くじける (自動詞)
くだく (他動詞) - くだける (自動詞、可能)
焦(こ)げる (自動詞) - 焦がす (他動詞)
裂(さ)く (他動詞) - 裂ける (自動詞、可能)
避ける (他動詞) - (さかる) 遠ざかる (自動詞)
さずける (他動詞) - さずかる (他動詞) 受身他動詞か?
(商品を)さばく (他動詞) - (商品が)さばける (自動詞、可能)
時化(しけ)る (自動詞) 海がしける -
湿気(しけ)る (自動詞) - ビスケットがしける
しりぞく (自動詞) - しりぞける (他動詞)
透く(自動詞) - 透ける(自動詞) - 透かす(他動詞) 透いて見える、透けてみえる
削(そ)ぐ (他動詞) - 削(そ)げる (自動詞、可能)
(ご飯を)炊(た)く (他動詞) - (ご飯が)炊ける (自動詞、可能)
長(た)ける(自動詞) xx に長ける <長ける>は変な当て字だ。 - 長(た)けさす(他動詞)
助ける (他動詞) - 助かる (自動詞、可能) 命が助かった
つける (他動詞) - つく (自動詞、可能、自発) <つく、つける>は大動詞
(問題を)解(と)く (他動詞) - (問題が)解ける (自動詞、可能、自発)
(氷が)溶(と)ける (自動詞) - (氷を)溶かす <謎が氷解する>という表現がある。<解ける>、<溶ける>はやまとことばの<とける>だ。
遂(と)げる (他動詞) 目的を遂げる -
どく (自動詞) - どける (他動詞) どかす(他動詞)
届(とど)く (自動詞) - 届ける (他動詞)
鳴(な)く (自動詞) - 鳴ける (可能)
泣(な)く (自動詞) - 泣ける (?)
凪(な)ぐ (自動詞) 海が凪ぐ、凪(なぎ)
投げる (他動詞)
抜く (他動詞) - 抜ける (自動詞)
逃げる (自動詞) - 逃がす (他動詞)
脱ぐ (他動詞) - 脱げる (自動詞、可能)
のく (自動詞) - のける (他動詞)
(注)凪ぐ以下はみな意味に関連がある。
剥(は)ぐ(他動詞) - 剥げる (自動詞) 剥がす(他動詞) 禿(は)げるはじく (他動詞) - はじける (自動詞)
引く (自動詞、他動詞) - 引ける (自動詞、可能) 潮が引く、潮が引ける
化(ば)ける (自動詞) - 化かす (他動詞)
省(はぶ)く (他動詞) - 省ける (自動詞、可能) これで手間が省ける
吹く (自動詞) - 吹ける (可能) 吹かす (他動詞)
拭く (他動詞) - 拭ける (自動詞、可能) この雑巾(ぞうきん)はよく拭ける
(芋が)ふける (自動詞) - (芋を)ふかす (他動詞)
老(ふ)ける (自動詞) - ふけさす (他動詞)
ぶつかる (自動詞) - ぶつける (他動詞)
ぼける (自動詞) - ぼかす (他動詞)
負ける (自動詞) - 負かす (他動詞)
向く (自動詞) - 向ける (他動詞)
剥(む)く 他動詞) - むける(自動詞、可能)
めげる (自動詞) - 雨にもめげず
もうける(他動詞) - もうかる (自動詞)
もぐ(他動詞) - もげる (自動詞、可能)
焼く (他動詞) - 焼ける (自動詞)
破(やぶ)く (他動詞) - 破ける(自動詞、可能)、 破る(他動詞) - 破れる (自動詞、可能)
よける (他動詞) -
分ける (他動詞) - 分かる(自動詞) 分かれる (自動詞)
<xx く> / <xx ける>の他動詞 / 自動詞コンビが多いが、それ以外も少なくない。
開(あ)く (自動詞) - 開(あ)ける (他動詞)
空(あ)く (自動詞) - 空(あ)ける (他動詞)
しりぞく (自動詞) - しりぞける (他動詞)
空(す)く (自動詞)、空(す)ける (自動詞) - 空(す)かす (他動詞)
どく (自動詞) - どける (他動詞) どかす(他動詞)
のく (自動詞) - のける (他動詞) のかす(他動詞)
このグループ、<xxく>(自動詞)/ <xxける>(他動詞)、はなぜか同じような意味がある。
開(あ)く(自動詞) - 開(あ)ける(他動詞)、にはこの意味がなさそうだが、ものは見方で、戸や窓を開(あ)けると、もとの場所に、戸や窓はなくなる。 空(す)く(自動詞)、空(す)ける(自動詞) - 空かす(他動詞)、は例外。
以下も、意味として例外
届(とど)く (自動詞) - 届ける (他動詞)向く (自動詞)- 向ける (他動詞)
(*)上でふれたが
凪(な)ぐ (自動詞) 海が凪ぐ、凪(なぎ)
投げる (他動詞)
抜く (他動詞) - 抜ける (自動詞)
逃げる (自動詞) - 逃がす (他動詞)
脱ぐ (他動詞) - 脱げる (自動詞、可能)
のく (自動詞) - のける (他動詞)
は基本的に<なくす(なくなす)>(他動詞)、<なくなる>(自動詞)の意味がある。(モノを)<投げる>と手もとにはモノがなくなる。
言いつける
売りつける
押さえつける
押しつける
書きつける
嗅(か)ぎつける
切りつける
こぎつける
しかりつける
なすりつける
なでつける
はりつける
引きつける
もうしつける
もりつける
これまたなぜかかんばしくない意味の動詞が多い。<むりやり xx する>といった意味の表現が多い。
<xx つける> --> <xx ずける>
あずける (あづける) (他動詞) - あずかる (他動詞)
さずける (さづける) (他動詞) - さずかる (他動詞)
なずける (なづける) (他動詞)
てなずける (てなづける) (他動詞)
<xx ずける>と書くと<つける>の意味が見えなくなる。
<xx く>、<xx ける>で自他(他自)対応がよくわからない動詞
あがく (自動詞) 調べてみたら、<足掻く>が語源
あばく (他動詞) - (あばける、可能) あばかれる (受身)
(受く) 受ける (他動詞) - 試験をうける。 / <ボールを受ける>は 受身他動詞か? 古語は<受く>だ。
駆(か)ける (自動詞)
こける ずっこける (ころぶ>の方言だろう)
こける (自動詞) 頬(ほお)がこける
たたく (他動詞) - (たたける、可能) たたかれる (受身)
なげく (他動詞) - (なげける、可能) なげかれる (受身)
ほざく (他動詞) - (ほざける、可能)、(ほざかす) ほざかれる (受身)
もがく (自動詞)
湯(ゆ)がく (他動詞) (湯がける、可能)
受ける (他動詞) 古語は<受く>だ。
同類には
あずける (あづける) (他動詞) - あずかる (他動詞) もと<あずく、あづく>
さずける (さづける) (他動詞) - さずかる (他動詞) もと<さずく、さづく>
助ける (他動詞) - 助かる(自動詞) もと<助く>
もうける (他動詞) - もうかる(自動詞) <カネをもうける>以外に<子をもうける>というい方があり、おそらく
も(接辞)+受(う)く- もうく ->(子を)もうける
という変化。したがて<子をうける>という意味。
開(あ)く 古語で自他兼用動詞。 他動詞の<開(あ)く> -> 開ける
最後のほうはさらに検討する価値がありそうで、再挑戦予定。
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